見出し画像

神戸ロケの映画 2作品 in the 80s

以前の記事

にも書きましたが、1980年代はなにかと「神戸」が注目されていて、それは・・

  1. お嬢様ブームだったのか

  2. ライフスタイルだったのか

よく分かりませんが「お嬢様」のパワーはおそらく強烈だったのだと振り返って思います。

今回紹介する邦画 2作品も、お嬢様がポイントになっている映画なんですよね。他にも「花の降る午後」や「二代目はクリスチャン」もそういう感じの神戸ロケの映画でした。

1995年に阪神淡路大震災が起きて、神戸のあらゆる場所で被害があり、歴史のある建造物や人気スポットもダメージを受けました。その意味で、現存していないものが映画には映っていて、娯楽映画だけど歴史資料的な価値もありそうな映画です。

ということで、ロケ地に関する個人的なコメントを中心に紹介していきます。

べっぴんの町

概要はこちら

探偵(柴田恭兵)の事務所は旧居留地の古いオフィスビルです。神戸の人ではなくて関東(横浜かな?)の方から来た人だったと思います。
捜索の対象となっている行方不明者は、芦屋に住むお嬢様
依頼者(田中美佐子)もたしか、横浜の方から移り住んできた人であり、登場人物はほとんど東京弁を話します。
そこがちょっと違和感があったところだけど、もし関西弁だったらこの映画の雰囲気は違うものになってたでしょうね。
唯一、トアロードにあるテーラーの店主(笑福亭鶴瓶)だけが大阪弁で、そこでなんとかローカル色を出していた感じです。

探偵を襲ってきた黒人2人に仕返しをする乱闘シーンに使われていたバーは、北野にあったスポーツ・バーだったのかな?今は無いお店だと思います。建物はあると思います。
同様に、和久井映見と倉田てつをのカップル(説明すると長くなってしまう)を待ち伏せしていたカフェは、垂水にあったウェザーリポートという人気のレストランでした。

状況的に見て、垂水からポートアイランドまでカーチェイスが行われたんですよね。かなりの距離です。実際にやったらどんなに頑張っても(笑)長田あたりでパトカーに捕まりそうな気がしますね。とても神戸大橋を渡るところまで行きません。

探偵が、教え子だったヤクザ(本木雅弘)と一緒に食事をしていたシーンは南京町にある中国料理店だと思いますが、あのシーンが妙にカッコ良くて、自分もあんな風にご飯食べたいなと思った頃がありました。

この記事のカバー画像のシーンは、おそらく王子公園の東側にある坂道なのではないかと思うんですけどね。
そんな風に、地元民が見ると「これはあそこ!」とか色々発見・想像のあるシーン満載です。

終盤の格闘シーンでは高架下商店街が使われているみたいですが、ラストシーンは横浜だという話ですね。分かりにくいシーンで横浜が使われているのでしょう。
やはり、柴田恭兵というと横浜というイメージですね。

She's Rain

概要はこちら

レイコ(小松千春)が住んでいる家がおそらく芦屋にあって、友達もだいたいその周辺に住んでいます。よって、芦屋浜や西宮の香櫨園甲陽園などが映ります。

女子校が出てきますが、神戸の甲南女子かな?(うる覚え)制服で分かる人は分かると思います。

いかりスーパー芦屋店が映りますがその横の交差点に歩道橋があった時代です。(今は無い)
終盤のプールのシーンもどこかの豪邸だと思います。

仲間が集まるバー(カフェ)が、見た感じでは前述の「べっぴんの町」に出てきた北野のバーのように見えるのですが違うでしょうか。

同様に海辺のレストランのオープンデッキでのシーンは神戸・西舞子(駅で言うと朝霧)にある FIESTA(フィエスタ)で、現在デッキは室内になっており、インサイドテラスになっています。

他にも黄昏の神戸港でのシーンがあったり、印象的なラストシーンは旧居留地ですね。
終盤はなかなかロマンチックな展開です。

みんな高校生なのに随分リッチな生活してるなと思うのですが、当時の知られざる芦屋の子供たちにとっては日常的なものだったのかなと想像します。
基本的に関西のリアルなお金持ちは、あまりメディアには出てこなかったし今もたぶんそうです。
映画以上の素敵な生活をしている人たちも居るかもしれませんね。

以上、忘れそうな記憶をたぐり寄せつつロケ地を中心に話しましたが、何か間違ってたり補足があれば教えてくださいね。

関連記事

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?