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偶然を捉えるために歩く

写真を撮ろうと思って街を歩くときと、何も考えないで歩く時と、風景の見え方は僕の場合は違います。
撮ろうと思っているときの自分の感度は通常の5倍ぐらいありそうです。

街撮りを始めた頃は、誰も見ないような場所、それこそドブの横に生えている雑草なんかを撮ってみたり、電柱の横に貼ってあるプレートを撮ってみたり、住居の壁にくっついているガスメーターを撮ってみたり、よく分からないことをしていました。
そんなものばかりに感度が上がって、一通り撮って帰ってきて冷静に見たら「なんじゃこれ」みたいなことに。

そうしているうちに、ある時、偶然に面白い光景に出会って、そっちに向かって撮ってみると、なんだか良い感じの写真になったんだと思います。

その辺りから、何気におやっ?っと思った時の方がいい写真が撮れるなーと感じるようになり、ムキになって被写体を探しても意味ないなと思うようになりました。

最近では、もう全然、前もって何も考えずに適当に出かけちゃいます。
それでも撮ろうと思って出かけるからカメラをぶら下げているし(ツーリスト・スタイル)自分の感度も上がっています。

ものすごくカッコつけて言うと😎
浪人者がフラフラと歩いていて不意に敵に襲われた時にバサッ!!と一瞬で相手を切り倒す、みたいな感じです。(笑)

その瞬間の、被写体に対する集中力は自分でもすごいなと思って、もしその時に後ろから誰かに襲われたら僕は真っ二つになっているだろうと思うぐらい、それ以外のものには無防備な状態になっていると思います。(無防備かよ)

そんな感じで、昔風に言えば着流しで通りを歩く感覚が好きです。(無防備かよ)
そんな時ほど、いい瞬間に出会えるような気がします。

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