旧友たちと会う 220922

家を出た瞬間に雨

僕にとっては「あるある」だ
中国の古い諺に「雨男は運がいい」みたいのがあると、むかしどこかで聞いた




バスに乗って
電車に乗って

乾いた冷房の風で濡れた髪も乾く




久々に会う友人たち
もう場所も時間も思い出も共有されない

あのとき笑った馬鹿話もとうに忘れた
なんのための日々だったのかすら

6年間の寮生活

付き合ったりフラれたりするとすぐに話題に
受験で気が狂い部屋を破壊したりした
隠れてギターの練習したり
借りていた漫画を没収された
しょうもないあの日々

朝昼晩ともにメシを食ったり
畳の部屋で雑魚寝したり
夏の日には先生から焼酎をもらって作ったトラップでカブトムシを捕まえたり
雪が降れば学園内を走り回って雪合戦をしたり

そんな日々はもう過ぎたけれど

だから会う気もなかったけれど



3年ぶりの懐かしい顔ににやけてしまった
変な意味でなく、嬉しくて
髪色とか服装が変わっててもやっぱ変わってなくて

恥ずかしくなって昼からビールを頼んだ
そんなので酔えるはずもないんだけど




きっともうみんな価値観は違う


それぞれ住むとこで心ゆるす人を見つけて
あるいは見つけられずかつての友人とつるんで
それぞれの道へ進んでいってる


みんな価値観ちがったって
同じ話で盛り上がれなくたって



ね




次会うのはいつだろうか
みんなに胸張って生きてくよ
力をくれてありがとう