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お金を払えば、嫌な思いをする確率は減らせるかも知れない。


◎2024/1/3(水)
お正月休み最終日。
1歳の娘とほぼ一日二人で家の中だけで過ごすと育児の大変さを再認識させられる。片付けたものを一つ一つ丁寧に散らかしてゆき、私の手に取る物全てを自分でも手にしたいと主張する。台所に立つと寂しがって足にしがみつき、なだめても5分もすると泣き出してしまう。

相変わらず抱っこして、切っている野菜を見せると、一瞬で泣き止み、興味津々のキラキラした目で私と野菜を見比べる。

そんな訳で、家事も少しずつ見せたり、体験させたりしながらで、掃除した側から散らかっていくものをまた片付けていたりするとあっという間に時間だけが過ぎて成果物はとっても少ない。何より、やっていることを都度「中断される」ということと、「言葉ではなく泣く、わめく」という自己主張をぶつけられることが私にとっては育児の大きなストレスポイントな気がする。

まだ、我が子を叱ったことがない。
椅子やテーブルに立とうとした時や、お箸を持って暴れそうになる時には「危ないよ〜!」と真剣に言うことはあるけれど、なんというか怒ったことがない。

でもそれは優しいからとかではなくて、たぶん他人に怒ったり叱ったりしてきた経験が無くおもばゆいのと、なんだか怒るのは自分が心の狭い人間であること、自分に余裕がないことを露見させるようで悔しいと思ってしまうから。変なところで、負けず嫌いなんだよな、私は。

本当は、もっと「躾」を心掛けた方が良いんだろうなぁ、とは思いつつ、ついつい求められればウエハースやおしゃぶりを渡したり、危険ではないイタズラたちは一緒に笑って、淡々と片付けてしまう。これは育児を「サボっている」ことに入っちゃうのかなぁとか思うけど。

それでも、カーテンの裏から顔だけひょこっと出して、私を驚かせてケラケラ笑う我が子を見ていると、とりあえず今日一日大きな怪我なく笑顔で過ごさせることが出来たなら、自分はよくやった方なんじゃないかと思えた。


◎2024/1/4(木)
仕事始めはかなり忙しかった。インフルエンザが大流行している。コロナはいずこ。

仕事の好きな所は、「集中出来る」ところ。
見落としのないように、患者さんの問診票や薬歴から副作用歴や併用薬を確認し、間違いのないように調剤・監査する。

見落としがないように、間違えないようにと気を張り続けることはかなり神経をつかうけれど、「集中」していると「今を生きている」という感じがする、のかな。

薬の説明の際に、相談や質問、雑談して頂けた時にも、少しでも信頼してもらえた気がして、やりがいや喜びを感じられる。

育児では、「集中」する時間が中々とれない分、仕事時間の「集中」は忙しくとも、自分にとってはある種の癒しでもあるのかも。


◎2024/1/5(金)
少しずつお風呂読書で読み進めていた、「自転しながら公転する」をついに読了。

お気に入りの本と出会った時には、その作者の違う本を次々に読み漁るのが好き。

今回も作者の山本文緒さんの他の本を読んでみたいと検索してみると、2021年に亡くなっていたことを知った。まだ著書は一冊しか読んだことがなくて他の未読の本は沢山あるのに、もうこの方の新しい作品が今後生み出されることないんだと思うと、とても寂しかった。


◎2024/1/6(土)
とある記念日で、良い旅館の良いお部屋に泊まった。
大人になって、泊まるお部屋で相当に贅沢なお部屋だなぁ、と思うのは、洗面台が2つ並んであることと、冷蔵庫の中の飲み物は全てご自由に、のスタイル。

そういうラグジュアリーな宿泊先の場合、ウェルカムドリンクやフルーツの準備などもあったり、豪華なお食事に合わせてアルコールも進み、実際はお部屋に帰ってから冷蔵庫の中のビールやジュースに手を付けることはほぼ無い。

けれど、「無料」いう名目の元、それらは宿泊料金に含まれているものだし、持って帰らないと損だよね、と主人と価値観の擦り合わせを行いつつ、スーツケースの車輪側にせっせっと缶ビールやジュースを詰め込んでゆく。こういう場合、「ミネラルウォーター」も気合いの入った様相のものが準備されていることが多いので、こちらはなんとか飲み干して帰ろうという算段になる。

本当のお金持ちは、こういうの全然気にせず、持って帰らないんだろうなぁとか、清掃の方が冷蔵庫の中を見て「あ、今日の家族全部持って帰ってる」って思うのかなぁとか考えちゃう。


◎2024/1/7(日)
「お金があるから幸せとは限らない」けれど、お金を払えば嫌な思いをする確率は減らせるかも知れない。

豪華な旅館で、繊細で趣向を凝らしたお食事を目と舌で楽しむ。お部屋は広く綺麗で隅々まで配慮に行き届き、スタッフの方お一人お一人のホスピタリティと感じの良さは徹底されており、例外が無い。そう、例外が無いというのは嫌な思いをすることが一度もなかったということ。

勿論、サービス精神、能力は働かれている方一人一人の問題だけど、高額な支払いを伴う宿泊や食事先で、嫌な気持ちになるサービスを受けたことはほぼ無い気がする。

そんなホスピタリティの世界を後にして、入ったコンビニでやる気zeroの店員さんにあたる。
「交通系でお願いします」という言葉に「はい」の一言も頷きもなく、手元のボタンを操作して支払い画面だけ表示させ、気怠そうに商品を前に突き出され、嫌な思いをするのはいつも突然で心構えが出来ていないんだよなぁと思ってしまう。

あなたの仕事のモチベーションは何?
お金のためだけ?そんなにこの仕事が嫌なの?
今の人生に不満があるのならそういう人生態度のままでは、今後の人生も上手くいかないのでは?

初対面の、全く関係の無い店員さんの人生に、勝手に色々思いを馳せて、お節介にも程があるよなぁ、自分。
でも、あの態度はこれまでも嫌な思いをしたお客さんが沢山居るはず、、いやいや、たまたま今日何か嫌なことがあったり、調子が悪かっただけなのかも。うーむ。

まぁ、いっか。
極上のホスピタリティ世界で蓄えた、癒しポイントが私にはまだまだ貯まっているのだ!

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