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SNSで他人のフォロワー数を自分と比較して落ち込んだあなたへ

ぱっと見の数字で自分と比べてしまったけれど・・・

数って強烈なインパクトを持っていませんか?一番わかりやすいのがフォロワー数。やはり少ないより多い方がいいですよね。

特にHSP気質や心の病気経験者は自己肯定感が低めの人が多いので、他人の数字アピールを見るとついつい自分と比べてしまい落ち込みます(私は過去心の病気経験者でHSS型HSPです)

今回は数はインパクトが強いけれども落ち着いて分析してみたら実際は落ち込む必要はなかったという体験から、同じようについ他人と自分を比べてしまいがちな人に向けて書きます。

自己アピールには数字を使うのが効果的

プロフィールや職務経歴書などで数値を出すのがいいとされます。やはりただ「営業が得意です」と書くだけより「2022年度下半期全社営業部門売上1位」とか「売上前年比150%達成」などと書く方が説得力があり信頼度も増します。

先日フォロワー数や再生回数を出さない「優しいインターネット」をかかげるstand.fmであえて数値を出してアピールしている人のSNSのプロフィールと書き込みを見かけました。

「優しいインターネット」stand.fmでは基本数値は非公開

stand.fmは再生回数、いいねやコメント数、フォロワー数は基本非公開です。これは創始者の想いがこめられています。しかし途中で方針が変わり今は希望者はいいねの数を公開することも出来ます。

私は前述のとおり人と比べてしまいがちだし、他人に「この人の数値少ない」など変にディスられたくないので非公開にしています。これは自分の心を守るリスクヘッジでもあります。

先日stand.fmの配信者がSNSのとある書き込みでいいねの数を出して「みなさんありがとう」と書いていました。このような書き込みはもちろん純粋にリスナーへの感謝の気持ちというのもあります。

しかし元々は非公開の数値をあえて出すのは、とあるベテラン配信者さんの言葉を使うと「自慢したいから、この一言だよね」。色々意見が出そうですが、実際のところ本音はそれ。自慢というか自己アピールというか。私もその主張に賛成です。だって「優しいインターネット」と基本は非公開がデフォなのをあえて公表するのですから。

これは数を公表している人を非難するために書いているわけではありません。やはり数が根拠になるのは事実なのでただ「リスナーに感謝」と伝えるより「いいね〇〇個となりましたありがとう」と書いた方がわかりやすいです。

ただその人は私の感知センサーによると必要以上にアピールを盛り込む「あざとさ」が透けて見てたのです。つまり単純に私がそういうタイプが苦手と言うだけの話です汗。自己肯定感が低めな私からすると、このような「自分大好き私ってかわいいでしょきゃるん」を全面的に出している女性は同性として鬼門です。

そのいいね数は私のいいね数をXとするとX+1200でした。私が1000だとしたら、その人は2200。そりゃ目に飛び込んで来た数値だけを切り取ると大きく見えます。

当然ながら私の自動思考では「すごい数!」と思い、さらに続いて「私と比べて遠い数→私なんてまだまだだめだな」と少しへこんだのでした。

J-POPを中心にピアノ即興演奏をしたり音楽分析をしているチャンネルです。

認知行動療法的に思考を分解してみる

自動思考とは認知行動療法や他の心理分析でも使われる言葉です。このようにとある事柄に対して自然と浮かんだ思考を指します。私の場合認知のゆがみが大きいタイプのため、上記のようなネガティブな思いが生じがち。

認知行動療法のおかげもあって20年にわたる双極性障害の治療の通院をひとまず終えることが出来た私から補足すると、このようなネガティブ思考が浮かびがちなのはあなたのせいでも私のせいでもありません。環境や元からの気質などのせいです。

だからもし今現在認知行動療法をしていたり、また普段から自分のマイナス思考を振り返って自分を責めている人へ。決して自分を責めないでください(といっても私自身も認知行動療法実施中は、なんでこんな歪んだ認知をしてしまうのだと自分を責めて毎日泣きながらやりました)

冷静に計算して分析してみたら

さて、とある人のいいねの数だけ切り取って自分と比較して落ち込んでしまったのですが。冷静になって計算して分析してみました。

ちなみに私はstand.fm(以下スタエフと略します)の見えないアルゴリズムを利用開始時の頃から分析しています。アプリトップページのランキングはどういう計算なのか不明ですが、私は独自の分析結果から、1位をとりやすいカテゴリーにおいてカテゴリートップ1位を狙ったらとれるようになりました。

その人のプロフトップページを見たらスタエフの総放送回数がわかります。その人はその数値からしてスタエフが始まった頃の2年前位からやっている計算になりました。一方私は初めてあと少しで半年。そもそもこの時点で単純比較はできないことがわかりました。

<分析結果①>
スタエフ歴半年の私のいいね数<スタエフ歴2年のとある人のいいね数となるのはあたりまえ

更に計算を続けます。配信1回辺りのいいね獲得数を出しました。学校の勉強はいつどこで役立つのかと疑問を持っているあなた。こういう時に役立つのです。今回私の時代だと中学校で習う比の性質の計算式を使いました。でもこれ、別にそれを使わなくても小学校で習う「割合の計算」で出てくる数値です。

出た数値からとある人の配信1回辺りのいいね獲得数は実は私の半分以下でした。そう、ぱっと見の数値は非常にインパクトがあったのですが、分析結果から私はこの数値で落ち込む必要はなかったのです。

<分析結果②>
数を使ってアピールしている人の配信1回辺りのいいね獲得数は実は私の半分以下だった

うまく数を使って自己アピールをしよう

「え、それアピールに使っちゃうのですか?(某氏風)」


さらにその人のプロフでは「スタエフでカテゴリー1位獲得」というのをことさらに強調していました。これスタエフについてよく知らない人からすると強いアピール力を持っています。やはり何事においても「1位」というのは強いです。

でも私はそれを見て「え、これアピールに使えるの?」と驚いたのでした。前述のとおり、私はスタエフ開始半年で何度もカテゴリートップをとっています。その人が初めて1位を取ったと仮定して、また計算してみました。1回でもこうしてうまく使えるのなら、私も同じアピール方法が使えるからです。

数字マジックの面白さ

<計算結果>
私の1位獲得数割合:15回に1回の割合、これまでに11回
とある人の1位獲得数:2年間ほぼ毎日配信して1回

私の数値、15回配信して1回の割合ってかなり高く感じますでもここが数字マジックの面白いところ。これ小数で表すと約0.067ととても小さな数となってしまいます。100回で6、7回より15回に1回の方がなんだかいい成績に見えませんか?

なので自己紹介などでインパクトを出したい場合は小さな数値である0.067を使わずに「15回に1回の割合で1位を獲得して来ました」と言った方が断然いいのです。これマーケティングのちょっとしたコツです。

例えば「10時間連続で勉強をした」というのもすごいのですが、あえて「600分連続で勉強した」と言い換えると結果は同じでもなんだかすごく感じませんか?これが数字マジック。

今回私はインパクトの強い数字で最初落ち込みました。でもかえって私自身「スタエフ15回に1回1位獲得」というのをプロフに使えるなと新たな発見につながったという終わりよければすべてよしなこととなりましたちゃんちゃん。

今回のとある人の戦略はやはりうまく数のいいところを切り取っていて、ぱっと見とてもインパクトがあります。こういう戦略は見習おうと思いました。

kindle本出版でも同じアピールが使える

ちなみに私はスタエフのkindle本出版したい人の集まり、#きんちゃれに参加しています。私はその仲間の中で1番目にkindle本を出版したのでした。

私の本はカテゴリー2つで1位を獲得しました。やはりここでも「1位」というのは大きなアピール力を持ちます。出版後SNSなどで本を宣伝する際にこの「1位」という実績を使えるように、出来るだけ自分が出すカテゴリーの研究やタイトル、内容についてはこだわってみましょう。

ただ1冊目はそういうことなしに「とにかく出版、とにかく出す」のをおすすめします。そういう戦略的なことは2冊目以降でも問題ありません。それに私もそうですが無料キャンペーンとうまく組み合わせると、そこまでカテゴリートップ獲得の難易度は高くありません。私の体感ではスタエフのカテゴリートップを狙って取る方が難しかったです。

それにあえて無料キャンペーンを最初に行わないことで、kindle unlimitedの読まれたページ数での売り上げを初日から期待するやり方もあります。この辺はまた別途記事にする予定です。

心の病気の人、HSPの人は感情にふりまわされずに分析してみよう

私同様↑の性質をお持ちの方、あなたは感情的なタイプですか?冷静沈着いつもクールなタイプですか?私は特に通院中は非常に感情的でした。

会社で仕事をしているときも、プライベートでも基本感情的。例えば初めて入った販売職の現場では全然きちんとした研修が行われなかったのです。私は研修なしに突然現場に出されても期待されるようなパフォーマンスは出せないと上司に直談判しました。まだ通院中だったこともあり、私はその時思わず泣いてしまいました。悔しい気持ちなどがまじりあって気持ちが高揚してしまったのでした。

実はこういうタイプは会社側からすると非常にやっかいだし、評価としては「感情的。冷静に対応出来ない人物」とみなされます。心が揺らいでいる人だと、ついつい職場で泣いてしまうこともあると思いますが、その会社に長く勤めたいなら出来るだけ避けたいところです。

私も当時よりは客観的に、俯瞰してものを見たり考えたりすることが出来るようになった気がします。こうしてちょっとした情報からある意味粘着質かといわんばかりに計算して分析するのも、ある意味冷静さを取り戻したからともいえます。


キャリアや学び、英語学習についてプロ講師、転職のプロの視点で語っているチャンネルです。


ヒカキンさんはすごすぎて嫉妬の対象にはならないはず

SNSなどでうまく切り取られた数値を見て自分と比較して落ち込まないでください。実は今回の分析結果のようなからくりがあるかもしれません。人間が嫉妬を感じる対象は自分より少し劣っていると思っている相手。でもそういう相手が自分より結果を出したり成功したら嫉妬してしまうのです。

あなたがYouTubeでコツコツ動画を投稿していたとして、ヒカキンさんのフォロワー数や再生回数を見て落ち込みますか?業界の1番手の数値はあまりにも自分の数と違い過ぎて、遠すぎて嫉妬の感情は生まれにくいものです。

この辺の感情をうまく分析して出来るだけハッピーに過ごしたいものです。もちろん「人と比べるな」と言い切りはしません。だってまだまだ私自身も健康な人に比べたら認知はゆがんでいるだろうし、自己肯定感を少しづつ高めていかないとこのなぞの劣等感や自己卑下してしまう性質は改善出来ません。

あなたはあなた。それだけで価値がある

HSPの人はもしかしたら子供の頃両親から受けるべき愛情を受けられなかったのではありませんか?HSPというよりアダルトチルドレンの傾向が強いかもしれません。私も自分はこれに当てはまると分析しています。

アダルトチルドレンは決して「大人なのに子供のメンタリティ」と言う意味ではありません。元々はアルコール中毒の親の元で育ったため、言いたい事を言えなかったり、常に我慢を強いられたり、親の機嫌を伺っていた、親から受けるべき愛情を受けられなかった子供のことです。

今回の主題と離れるのでその辺について詳細は割愛します。心の病気やHSPは生まれつきの気質や性質、そして家庭環境などによって生じるものであり、あなたが防ぎようがなかったものです。自分を責めず、他人と比べず。

そしてSNSのプロフや転職の際の職務経歴書などは今回のように上手に数字マジックを使って自己アピールをしましょう。私自身が今個人の仕事でどうやって集客するかについてマーケティングについて調べていたり考えているので、同じタイプの人へ向けて記事を書きました。

今回取り上げた人はあくまで数字をうまく切り取っただけで、その数値自体は全くうそいつわりはありません。いいねを私の数値X+1200獲得したのも事実、カテゴリートップ1位を獲得したのも事実。これだけだと嫉妬ややっかみ、ディスリなどのマイナスの感情は本来生じないはず。

ただ物事は比較対象があることで大小、上下などが生まれます。最初自分のいいね数と比べてしまったから私は落ち込んだのです。でも落ち着いて分析してみたら、2つの数値が計算から私自身の数値の方が高い結果だった。

感情的に落ち込んだ私の自動思考に対して、非常に客観的な数字の力をもってして「落ち込む必要はない」という結論に至ったという話でした(繰り返しますがとある人を批判したりディスる意図はありません。苦手なタイプというのだけは事実です)

心の中で自分第一主義でいこう。あなたの人生の主役はあなた自身


それともう一つ。私は今回とある人はたまたまSNSでフォローしていたことからその書き込みを見かけたのでした。自分が苦手なタイプからは距離を置けばいい。特にネット上ならリアルの職場などで苦手な人よりまだ距離を置きやすいです。私は今回その人のフォローを外しました。

私はけっこう好き嫌いがはっきりしているタイプだと思います。苦手な人、嫌いな人は避けて良し。心をざわつかせる物事には出来るだけ近づかない、近づけない。もし家族にそういう人がいたら?出来るだけ離れた方がいいです。私は実家が魔の家だったので家を出て絶縁しました。

心理学ではサイコ・ドラマ (psychodrama) という療法があります。演劇の枠組みと技法を用いた心理療法です。そこまで本格的じゃなくても、あなたの人生という演劇の主役はあなた。脚本家もあなた。主人公が幸せになる脚本を作って演じていけばいいのです。

ぜひあなたも他人の数値に惑わされず、逆に数字マジックをうまく使いこなして自己アピールに使っちゃいましょう。


双極性障害、HSPの人で音声配信を始めたい人、楽器演奏(今回はピアノメイン)配信をしたい人向けのkindle本を出版しました。amazon unlimited利用の方は0円で読めます。


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