冬到来まであとわずか ~ くいしんぼう ラボ 活動レポート(Vol.8)
肌寒さを感じる落ち葉の季節になりました。2022年11月28日(月)に行われた「くいしんぼう ラボ」8回目の活動報告です。
農園でも、華やかな赤や黄色に色づいた木々が落葉し、地面をふかふかのじゅうたんのように覆い尽くし、時折吹く冷たい北風は、早くも冬の到来を告げているかのようでした。
そして今日も、農園を管理されている平田さんから沢山のことを学ぶ機会となりました。
のらぼう菜の植え付け、カブと大根の引き抜き、ミカンと島トウガラシの収穫、先日植えたソラマメとニンニクの観察が今日の主たる活動内容です。
のらぼうの植え付け
「のらぼう菜」は、「のらぼう」とも呼ばれています。主に武蔵野台地周辺で多く栽培されるアブラナ科の野菜で、江戸東京野菜の一つです。
耐寒性に優れ、花茎を折ってもまた次の脇芽を何度も出す旺盛な生命力を持った品種だそうです。江戸時代初期にすでに栽培されていたと伝えられており、大飢饉の際に人々を飢餓から救ったという記録が残るそうです。
「農園では、こぼれ種から発芽したのらぼうが、毎年生えてきます。これを、苗として畑に移植し育てます」と平田さん。
のらぼうは、寒空に青々と葉を茂らせすくすくと成長していました。私たちは早速、苗にちょうど良い大きさの株を選んで、スコップで掘り出す作業に取り掛かりました。
カブと大根の収穫
8月にまいたカブは、直径6~10センチくらいの大きさに成長していました。ひとつの植え穴に、5~6粒ずつまいた種が発芽してできた株のほぼ全てが大きくなり、植え穴をこじ開け、穴から飛び出すように成長していました。「これ以上大きくなると、実は割れて、筋が硬くなり、おいしくなくなるので、食べきれない分は畑にすき込み肥料にします。これを緑肥と言います」と平田さん。
そこで私たちは食べきれる分だけのカブを収穫しました。
大根は簡単に抜けるかと思いきや、上手に抜くにはコツが必要でした。
平田さんから「かがんで足をしっかり踏ん張って、両手は大根の葉の付け根をしっかり持って、全身で引き抜くようにして力を入れるのがポイントです。腕の力だけで無理に引っ張ると大根が途中で折れてしまうので注意してください」のと説明を受け、早速、引き抜き作業に取り掛かりましたが、これには思いのほか力が必要でした。
一生懸命引っ張って、一定の力が加わった時点でするりと抜けて、立派な大根が顔を出しましたが、大根は大きくて重いので、畑一面の大根を抜くのは重労働だと感じました。
収穫した大根は、翌日、職員食堂でみそ汁の具として調理され教職員一同でいただきました。
「こんなにみずみずしい大根の味噌汁はなかなか味わえない!」との感動の声もあるおいしいお味噌汁になりました。
ニンニクとソラマメの観察
10月に植えたニンニクとソラマメは、一斉に芽吹いた後もすくすくと成長していました。来年の収穫が待ち遠しいです。
12月から2月の寒い時期には、農園での重要な作業として翌年に向けての準備があるそうです。
特に大切なのが土づくりで、この時期に落ち葉を集めて堆肥を作ることが、作物がしっかり育つ土づくりの基本となるそうです。
次回の活動も万全の寒さ対策をして臨みたいと思います。
辻調理師専門学校
井原啓子
追伸
前回収穫した農作物で作った学生の料理の一部を紹介します。
見ていてお腹がすいてきました!
カブの葉の緑が鮮やか。栄養もたっぷりですね。
丸ごとの島トウガラシが可愛いですね。
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