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勇気をだして

ポルトガルの日差しは強い。

空気が乾燥しているので日陰と日向の温度差がある。だから日傘をさせばぐっと温度がさがっていいかんじで歩けるのはわかっていたが、ただの1人として日傘を使っている人はいないので、日傘を使う勇気がなかった。
    
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今日は用事でリスボンに出かけた。フェリー乗り場までバスで10分弱、そこからフェリーで20分とリスボンは近いのだが、久しぶりに出かけるのでちょっとした小旅行気分でわくわくする。でもとにかく日差しが強いので同時に気が重い。そこで「そうだ日傘デビューをしてみよう」と日傘をもって出かけてみた。

リスボンにつく。日差しが強い。ちょっと躊躇したが団体旅行のツアーコンダクターの人で(旗の代わりに)傘をさしている人がいたので勇気をもらって、日本から持ってきた日傘を使ってみた。日本のホームセンターで買った表が銀色の980円ぐらいの日傘だ。

快適じゃん。白っぽい石畳からの強い照り返しを防ぐことはできないが、すくなくとも直射日光は遮ってくれるので頭や首筋はひんやりと気持ちいい。風が吹くとさらに気持ちがいい。

こんな快適なのになぜだれも日傘を使わないのかな。日傘の存在はしってるはずだと思う、アニメにも出てくるし。日本から日傘輸入ビジネスでもすればもうかるんじゃないか?サイズは大きくしないとだめかな。デザインは?とか考えながらだらだらと歩いていたが、銀色の傘をさす東洋人の小さなおばさんに注意を向ける人はほとんどいいない。案ずるより産むがやすしでした。

リスボンに来たついでに中国系食材店でニラを買って、日差しが強くなる前の午前中に帰った。

今晩はポルトガルーフランス戦があるぞという高揚感が街角にただよってる気がする。



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