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図書館にいってキンドルで本を読む日常

仕事で引越す場合はすぐに仕事が始まるのでそれがすぐ日常になるのだけど、そうでない今回は非日常を日常にすることばかりしてる。私は旅行が嫌いで、特に海外旅行が嫌いなのは、非日常的な事やドキドキする体験や予期せぬ出来事が苦手だからなのだとおもう。だから大急ぎで日常を作り上げる作業をしている。

何十年と繰り返してきたようにいつも通り7時に寝て、そして2時に起きて珈琲を飲む。明け方にトフと散歩する。散歩コースとスケジュールは決めた、定期的に行く動物病院やグルーミングサロンも決めた、 食料や日常品を買うスーパーもランドリーも決めた、(できれば毎週行きたい)公営スイミングプールの会員にもなって回数券も買った。

そして図書館のカードも作った。

いまの住居から歩いて10分ほどのところに図書館がある。歩いてといっても長い階段と坂道があるので、天気によってはすこし汗ばむ程度の運動にはなる。(ああ、汗だくになるハードな運動がしたい、、、)

地球儀と図書館はなんだか合う

うまく声をかけられるポルトガル語力はないので、入り口の無愛想な職員に無言でへろへろ笑いかけて入館する。毎日くる気持ち悪い外国人だな。ほとんど誰もいないのでどこにすわってもいいんだけど、暖房がないので寒くないように窓から離れたところに座る。となりが幼稚園のようで休み時間には子供たちが大騒ぎする声もする。子供の声は気持ちを明るくしてくれる。

これからやりたい事を考えてみたり、これから読みたい本や論文のリストをつくってみたり、目的もなくラップトップを立ち上げてみたりするが、ほとんどの時間はキンドルで本を読んだりしている。買ったけど読めなかった本がもしかすると数百冊はある。ネットがあると外の世界ばかり見てしまうので、図書館ではネットにつながない。

午後1時に一旦閉館するのでアパートにもどるとこんな風にトフが待っていてくれる。

おかえり〜(体の毛は刈り上げられてしまったけれど顔まわりと足の毛は長め)


図書館はいい。

数年前に亡くなった父が倒れた時に実家に戻って1年近く家守りをした。その時も近所の市営図書館に通った。ベルギーの会社でハラスメントを受けて病欠していたときも毎日図書館に通った。なにをするわけでもないけれどKBRとかMuntpuntにいた。心のざわざわを静めてくれる。

日常から逃げ出せない気分になると息苦しくなって逃げ出すことばかり考えてしまうくせに、コンフォートゾーンが嫌いなくせに、とりあえず図書館が作り出す日常はコンフォータブルだな。