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肉食うおばさん- la queue de boeuf

もともと肉が好きというわけでもないので、肉好きの息子が一人暮らしをはじめてからは、一人で肉を食べる機会はほとんどなかったのだが、最近急に肉を食べるようになった。気候変動のことなど意識高い系の自分ではあるものの、ま、年寄りは肉を食べろっていうから、とかいうわけでもない。

理由はトフだ。

トフのために骨ブロスをつくったり、乾燥肉のおやつを作ってるうちに「ちょっと味付けして食べたら美味しいかも」と思って試してみたら意外と美味しくて、トフ用のつもりで肉を買って来ても、トフ用のスープ、トフ用のおやつ、とりわけたスープと肉を野菜と一緒に味付けして人間用のシチュー、というように、トフ用と人間用の肉料理を同時につくる事が増えた。最初は血まみれの肉を買うのに抵抗があって、肉の前で立ち尽くしたりしていたが、最近はかなり平気になってきた。人間って残酷ね、、、、(が、鶏のもみじだけはゲロゲロいいながら2度料理してみたが、3度目はないと思う。)

ということで、新鮮なぶつ切りの牛の尻尾が手に入ったので、先週はインドネシアでよく食べたSop buntut(シンプルな味付けのoxtail soup)を作ってみました。まず味付けなしで尻尾を煮てスープをとる。スープの半分はトフ用に冷凍する。残りのスープは柔らかくなった尻尾肉と野菜(人参と大根いれてみました)と臭み取りの生姜やセロリと一緒に煮る。Cookpadでは塩胡椒での味付けが多かったが、私はナンプラーをいれてパクチーもたっぷり入れて食べてみた。

うひゃあ、うんまああああ。お肉は柔らかくてほろほろと骨からこぼれるように取れる。肉といっしょにスープをご飯にかけてたべるのがこれまたおいしいんだよねえ。もっとはやく作ればよかった。また作ろう。
(美味しいものを作ったときは、特に肉料理だし、息子にも食べさせたいなと、少しだけ思ってしまう親だよ。)

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店に買いに行くまえにフランス語をしらべて、尻尾はla queue de boeufと知りました。英語のqueue ってフランス語からきてるのか。ほおお。