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こんにゃく人生

日本から戻った友人にいただいたコンニャクを食べた。

久しぶりに食べたからもあるだろうが、ものすごく美味しい!そして、世界中(といっても行った国でだけど)でコンニャク的な食品に遭遇した事がないのに気づいた。ものすごくユニークだ。こんな味覚の食品って、コンニャク的な食品って無くないですか?    

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作り方も不思議な気がする。芋を粉にするまではよくあるが、そこから団子とかケーキとかじゃなくて、あんなプリンみたいなものを作ることを思いついた先人* は面白いな。
(* 調べると1776年、水戸藩の農民、中島藤右衛門が考案らしい。)

日本特有で日本人ぐらいしか食べない食品というとまず納豆をおもうけれど、発酵大豆食品としてなら世界中にある、インドネシアのテンペとか。発酵食品となると無数に存在する。

と、こんな感じで比較する食品もないので、コンニャクはコンニャクの美味しさとして存在する。いろんな料理にいれるとその料理の味付けになるくせに、結局はコンニャクとして存在する。比較して美味しいとか不味いでなくて、”コンニャク”の美味しさとして独自に存在するって稀有だな。

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私たちは自分の人生を他人と比べることによって一喜一憂することが多い。他人と比べて不幸だと悲しくなったり、他人と比べて出世したと誇らしくなったり、他人と比べて貧乏だと辛くなったり、あの人みたいになりたいと思ってなれなくて絶望したり、、、。他者と比べなくても単独で美味しく存在する不思議な食品「コンニャク」、不思議すぎて比べる食品すらないコンニャクっていい。

コンニャクみたいな人生ってカッコいい。