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「何もない広い空間にぬべえ〜っと出てくる巨大なものが凄く怖い」ふぉびあ

今朝もいつも通りにテージョ川べりまでトフと散歩しました。まだ朝早かったのでTerreiro do Paco のターミナルにつくフェリーから降りてくる乗客もいなくて、まだ暗い中を走っているジョギングの人が時々追い越していくぐらいで人通りは少ない。ときどきリーシュを引っ張ってトフの(臭いものへの)興味をかわしつつ歩いていくと、今朝は巨大な豪華客船がテージョ川に停まっていた。豪華なのかは経験がないので知らないけど。

テージョ川に停まってたクルーズ船

大きいなあ、なんかこの中には大富豪や美女や犯罪者やジェームスボンドが暗躍してそうな気がするなあとか、でも実際は定年を迎えたご老人達がみんなでゲートボールしたりビンゴしたり食べ放題ブッフェでエビ食べたりしてるんだろうとか、乗った事も乗ることないのですごく貧相な想像しながらトフと一緒に客船に近づいていったんだけど、そしたらどんどん怖くなってきた。

私は「何もない広い空間にぬわあ〜っと出てくる巨大なものがもの凄く怖い」恐怖症があります。

怖い、すごく怖い

「暗雲がたちこめる何もない大海原に突如浮かび上がるゴジラ(とか巨大海蛇とか恐竜的なもの)の写真」とか、ハッブルなんかでよく見る「真っ暗な宇宙にいきなり浮かんでる大星雲の写真」とかものすごく怖い。TVで「ビッグバンの瞬間をハッブルがとらえました」みたいなニュースが出てくるとTVの前から逃げる。小さい頃読んだジュールベルヌの海底二万里の本の挿絵がそれはもう怖くて本が開けなかった。昔なぜか新宿にお手軽スペースマウンテンみたいな乗り物があったんだが、友人と一緒に乗って動き出したら星雲みたいなのが見えてきて怖くなり、大声をあげて手を上げて停止させて他の乗客がぶうぶう文句を言う中を途中下車した。プラネタリウムに子供と行って私は最初から最後まで目を閉じていた。映画スパイキッズ2の海怪獣が恐ろしくて映画館でずっと目を閉じて震えてた。

きっと私だけじゃないよね。なんとかフォビアって名前ついてるのかな。

                 *

今日もいきなりこの巨大客船が恐ろしくなってきて、怖くて怖くて慌てて通り過ぎました。怖いのでとにかく振り返らないようにしたけど背中がぞくぞくしていた。怖かった。

帰りにTerreiro do Paco駅内のキヨスクみたいな店でパンを買って帰りました。


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