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プレイド顧客体験研究所 ピックアップニュース #1 (2024/6/21)

プレイドの川久保(@kawatake)です。

先日、CX(顧客体験)の研究と情報発信のための組織として「プレイド顧客体験研究所(略称:CX研)」を設立を発表しました。XD編集部も研究所の活動の一貫として取り組むため、今後のこのニュースはプレイド顧客体験研究所のピックアップニュースとしてお届けします。

プレイド顧客体験研究所についてのプレスリリースはこちらをご覧ください。


プレイド顧客体験研究所研メンバーが気になったニュース


・サントリー最強営業部隊 データ武装で「勝ちネタ」発掘、提案力に差 

直接的に生活者に関わる部分ではないですが、店頭での体験が変わりそうなデータを活用した営業提案の話が面白かったです。

例えば、20代をはじめとする若年層が選択的にノンアルのチューハイやワインを買っていることが購買データからわかったので、従来はノンアルビールとは違う場所に置かれていたものを売り場を集約し、2倍以上の売上を達成。

しっかりと顧客理解から新しい飲み方やシーンを提案するということで、商品軸ではなく顧客起点での取り組みが行われていて良い傾向だなと思いました。


・Google、高精度天気予報「ナウキャスト」日本で提供 ウェザーニューズのデータで学習したAI採用

米国や欧州の一部の国で選考して提供しているGoogleのNowcastという高精度天気予報サービスが日本でも活用できるようになるそうです。日本で天気予報サービスとして第一人者であるウェザニューズと組むということで、ウェザニューズの持つ圧倒的な天気情報のデータをもとにして精度の高い天気予報ができそうで楽しみです。


・広告費は年間3億 「きぬた歯科」が唯一攻略できていない意外な広告

看板で有名な「きぬた歯科」ですが、TVCMやラジオ広告、スポーツへの協賛などいろいろやっているそう。このインタビューで面白かったのは、効果計測を細かくやっているわけではないということ。「何でも数字で見れると思ったら大間違い。」と言っていて、その裏には顧客はどう感じるか、どういう態度で自分たちの情報に触れるかという分析があるからなのかなと思いました。それがありつつ、中間のアクセス数などを信頼せずに、シンプルに売上と利益が上がっているかを追う、と。その他の試行錯誤なども分かるインタビューでした。


・90以上の顧客IDを統合、「iAEON」はイオンのマーケティングをどう変えるのか

イオングループが各社やサービスによって異なる顧客IDを統合し、グループ横断での顧客向き合いを強化。長い時間かけての悲願だったと思いますが、その裏でのさまざまな作業がまた大変そうです。しかしながら、1st Party Data活用のためにも顧客ID統合は避けては通れない作業ですね。


・スコープ、東芝テックと「香り体験」によるマーケティングサービスを開始 香りへの反応や滞在時間を把握

商品の香りを体験でき、その後の反応をしっかりと溜め込んでいくというサービス。ただ香り体験できるだけではなく、その後の反応データを活用していこうというサービスとして面白いですね。


・家で凍らせるアイス人気 販売時は常温 冷凍庫の場所とらず

コロナ禍で冷蔵食品をストックする習慣ができ、冷凍庫の場所があまり使えなくなってしまった。そのため、必要なときにだけ冷やすことができて冷凍庫の場所を取らないアイスが人気。食べる状況だけではなく、購入して保管する顧客の行動まで見据えていて、良い理解ですね。


・「イカゲーム」や「ストレンジャー・シングス」の世界に入れるNetflixの複合施設「Netflix House」がオープン予定

Netflix版のディズニーストアのようなものでしょうか。オンラインサービスがポップアップや店舗などでオフラインに出てくる流れはありますが、Netflixも同じ狙いですかね。世界観を体験できるとのことで、どこまで作り込んだ施設になるかは楽しみです。


・SNSで話題になったドンキ「フライドチキンの皮だけ弁当」 単なる“悪ノリ”ではない「偏愛めし」が生まれた背景

ドンキの偏愛めし。尖りすぎていないか発売前に不安だったものの「ドンキは分かっている」という声も多かったようで、反響が多かったそうです。担当者がほしいと思う肉の量を実現したりとのことですが、自分が欲しいをとことん追い求めると、マス向けではないが一定数の仲間がいるという商品開発ですね。


・従来分散しがちだったCXの施策・ノウハウ・データをつなげる ストック型マーケティング専門チーム「dentsu CX-Connect」発足

電通が3社横断チーム「dentsu CX-Connect」を発足。グループ内で発散しがちだったCXの施策・ノウハウ・データなどをつなげることを目的としているそう。各社のCXへの注目度の高まりがあるということですかね。

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