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XD編集部が気になったCX関連のニュースや記事 #99 (2024/5/24)

編集部より

XD編集部の川久保(@kawatake)です。

今週は、福岡の老舗百貨店「岩田屋」の現代アートの取り組みについてのインタビューを公開しました。従来の百貨店でも古美術や近代美術が上層階の美術フロアで販売されていましたが、岩田屋では海外のラグジュアリーブランドなどが入っている本館2階にギャラリーを構え、展示をしたりイベントをしたりしています。
なぜ百貨店が現代アートに力を入れるのか、アートを通して百貨店での顧客の体験をどのように変えようとしているのか。岩田屋三越の担当の方にお話を伺っています。

最近の更新記事

ショッピングの合間に、アートにも出会う。 福岡の老舗百貨店「岩田屋」が描く“百貨店内ギャラリー”の可能性

最近のXD編集部が気になったニュース

最近の気になったニュースをお届けします。

・すかいらーくが新ポイント制度を導入、店舗DXからCX・EX向上への切り札「すかいらーくポイント」の全貌

以前も取り上げたすかいらーくのポイント制度についてですが、従業員体験(EX)への還元もあるそうで、その視点は面白いですね。

また、土日や祝日、ゴールデンウィークやお盆などの繁忙期に働くと、従業員に「すかいらーくポイント」が付与されて、それを実際に店舗でも使えるようにしていきます。

CX観点では、パーソナライズもアプリだけではなくタブレット端末でもできたり、ネコロボットも対応したりなんかも考えているというのがまた面白いです。

また、店舗DXで推進したデジタルメニューブックに対して喫食傾向に合わせたメニューの表示や動画コンテンツの表示、広告配信などにも取り組んでいきます。食事中の1時間という長時間接触できるメディアはあまりないと思うので、その強みを活かしてコンテンツをきちんと厳選しながら配信していく予定です。 さらに、将来的にはネコ型配膳ロボットがお客さまに合わせて会話をしたり、店舗環境の照明や音楽などもパーソナライズした空間をつくり出したりすることにも取り組んでいきたいと考えています。


・ドラッグストアの卵はなぜ安いのか? 「トモズ」データ戦略の裏側

卵がなぜ安いかは卵は集客の目玉なのでという話ですが、それがともかくトモズがポイントアプリで顧客の購買行動を分析して販促に活かしているという話です。アプリにポイント機能を内包し、購買額で10等分してアプローチをしているそう。ここまでですと、ポイントアプリの一般的な活用かなと思いますが、ゆくゆくは同じく住友商事グループのサミットとの顧客ID統合目指しているというのは面白いですね。やみくもにクーポンではなく、スーパーとドラッグストアの購買行動がわかっているからこその提案などができそうです。


・カルビー「本気の全社DX」で判明した意外な最適解

こちらもデータ活用、DXに関する記事ですが、ITベンダーが進めるのではなく現場が分かる社員が主導して進めていったそうです。このように少しづつでも現場から変えていっている例はわかりやすくていいですね。まさに変革という感じがします。

「他社からデータ人材を送り込んでも効果はない。現場がわかる社員が課題意識を持ってデータを扱えるようにする。時間がないと困っている社員も多いが、やる気を引き出してDXを軌道に乗せていく」


・ワークマン挫折の必然 チェーンストアとしての未熟さ露呈【小島健輔リポート】

有料会員限定の記事ですが、簡単にポイントだけ記載します。季節性が関係なく、在庫があってもいつか売れればよかったワークマンとは違い、季節性が加わったワークマンプラス、ファッション性も加わったワークマン女子では売れ残りで値引きが発生し、利益が圧迫されると、今までとは販売戦略を変える必要があったそうです。また、開発体制やロジ体制も未熟など、一見うまくいっていたワークマンにもいろいろあるという記事でした。既存のワークマンの価値をうまく広げていると思ったのですが、顧客からは直接見えない開発体制やロジ体制など、全体の体制が整えることも顧客との関係構築のために必要な部分なのだなと勉強になりました。


・塩味が強調されるスプーン、1万9800円で限定発売…減塩生活へキリンが開発

開発途中のときから話題になっていたので、もう発売していたものと思ったのですが、まずは限定発売から発売するとのこと。塩分を控えないといけない人への需要はそれなりにありそうです、健康のためのこのような製品への期待は大きいですね。


・グロービス、データ分析の育成講座を新設 8月から

MBA取得のための講座でデータ分析の入門講座を提供するそうです。経営にあたって自ら手を動かす必要はないとしても、データ分析の概念を理解しておくことが重要になってくるということを指し示す例ですね。

オンライン学習を通じて、経営学修士(MBA)取得に必要な科目を受講できるサービスで、データ分析の入門講座を新設する。ビジネス上の課題をデータ分析で解決する手法などを学ぶ。デジタルトランスフォーメーション(DX)などデータ分析の専門人材に対するニーズの高まりに対応する。
グロービスの井上陽介マネジング・ディレクターは「データ分析の専門人材と議論できる入門レベルのスキルを身につけられる」と話す。


・アダストリア、「ジョージズ」など雑貨2ブランド取得

生活雑貨の2ブランドを買収。2ブランドはEC比率が1割未満と、ECでの販売が伸びる可能性と、「.st(ドットエスティ)」での販売ラインナップを広げるという思惑がありそうですね。


・食べ放題の「残してしまう」問題、どう解決? 「しゃぶ葉」が始めたユニークな方法

食べ放題が残ってしまう問題、罰則を与えるのではなく綺麗にしてくれたら次回へのインセンティブをお渡しするという方法でポジティブに綺麗にしようという動きを促しています。綺麗に食べたお皿を写真に撮ってもらい、その写真の提示で次回のドリンクバーがお得になるそうです。従業員にとっても確認の手間がなく、食育にも好影響があるそうで、また次回へのインセンティブなので次回来訪のきっかけにもなりますし、各所に良いですね。


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