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文章が書けない時の処方箋

最近、書くことから遠ざかっている。書くことを楽しめていない。忙しくすぎる日常に、文章を綴るという時間がめっきりと少なくなってしまった。とは言っても、ライターの仕事は続けているし、大学の授業でレポートも書かなければならない。文章の執筆作業は、私の生活とは切っても切り離せないのである。

文章執筆から遠ざかっているその理由は何か。分析してみると、「自由に文章をかけていない」「同じ型の文章しかずっと書いていない」という2つの理由が、霧の中から突如現れる島のように、はっきり見えてきた。

私のライターの仕事上、どうしても文章の形式は一定になってしまう。ずっと一つの枠に、はまった文章だけだ。形式に存在するのは「情報の伝達」だけであり、「思考・思想・感情の伝達」ではない。情報は形式に依存することで、分かりやすく伝えられる。でも自分の感情や思想などの抽象的なことは、いったん形式から離れた状態で、文章として伝えないといけない。

一定の形式に当てはめた文章を書くことは、もちろん重要であるし、私の仕事の大きな一部である。しかし、それでは、自らの感情をいわば開放することができない。

難しいことをつらつらと書いてきた。しかし、先日、ライターのいしかわゆきさんの著書『書く習慣』を読んでから、書くことへの心構えが変化したように思う。いしかわさんは、noteが主催するオンラインイベントの講師も務めている。このイベントの内容をまとめたnoteを読んでいると、講座で使われたスライドが埋め込まれている。これが想像以上にスゴイ。分かりやすく、そして、文章を書こうとする気力が生まれるではないか。

埋め込まれたスライドで、私の心に引っかかったことを引用しとく。()はページ数な。

  • ("書く"の先にあるもの)タイムカプセルで未来の自分を救える(10)

  • (同上)平凡な毎日を言葉でラベリングできる(10)

  • 誰もあなたの文章、興味ないですから!(14)

  • 月に1回書いただけでも立派な習慣(25)

  • インプット=心が動くこと アウトプット=メモ(43,44)

  • (モチベをキープする3つの処方箋)「書く理由」を言語化して戻る場所を作る(49)

  • (同上)「自分のために書く」「未来のために書く」という意識を持つ(49)

  • (同上)すべてをお金やキャリアに繋げようとしない(49)

  • (どうして書くんだっけ?)未来のためにタイムカプセルを残す(50, 51)

  • 「noteに書く=メモをする」と捉える(66)

この引用が、次また文章が書けなくなったときの「処方箋」となることを強く願う。

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