受験勉強に嫌気がさした人は必見。「神山まるごと高専」ってどんな学校?

「受験勉強なんて何の意味があるのか?」
「学校の授業がつまらない」
「社会に出て本当に役に立つことを学びたい。」

そんな中学生には「神山まるごと高専」をおすすめしたい。
受験勉強に捉われることなく、生きていく上で本当に必要な力を学べるだろう。

以下でおすすめする理由を3つ紹介する。

起業家講師による、実践的な授業。

神山まるごと高専では、プログラミングとデザイン、そして起業家精神を学ぶ。

起業家マインドとアイデアを形にする技術の両方を持った人を育てる」というコンセプトのもと、カリキュラムは組まれてるようだ。

学校説明会でも創業メンバーが

「マインドがあっても技術がないと思いを形にできず、技術があってもマインドがないと労働者に留まってしまう。ソフトウェア会社にソフト開発を依頼すると熱量が下がる。思った形にならない。」

と話していた。

創業メンバー4人は全員起業経験者。彼らにこう言われると説得力がある。先行き不透明な時代を生き抜く力が身につきそうだ。

②高専であり、大学受験が不要。5年間かけてじっくりと学ぶ。

2つめのポイントは高校でも大学でもなく、「高専」であるということ。

「高専」は中学校を卒業した人が入学する5年制の学校。
高校と大学2年間の一貫教育と考えるとわかりやすい。

神山まるごと高専では5年間かけて社会で活躍するのに必要な力を身につける。卒業後の進路は就職、起業、大学への進学、と様々だ。

個人的には高専のシステムには期待がある。

というのも、先日参加したプログラミングイベントで高専の学生に出会ったのだが、「自分のやりたいことをのびのびとやれる」と満足していたからだ。

彼らが通うのはプログラミングの高専だが、そこにはプログラミング関係の企業が説明会に来るという。

一般の高校よりも社会との接点が多く、普通の高校に通っているとありがちな「社会に出るイメージが湧かない」という悩みもなさそうだった。

また、インターンの授業もあるため、実践的な力もつくとのこと。

例に挙げたのはプログラミングの高専で、神山まるごと高専とは事情が異なるかもしれないが、5年間かけて仕事に直結する知識が学べるという点については共通している。

受験が終われば忘れてしまう大学受験に時間を割くことなく、将来の自分自身のために時間を使えるという点で、高専は魅力的だ。

神山まるごと高専は、高校のようだけれども、大学のような専門的な知識も学べる。また、分野の幅も先のプログラミングの高専よりも広そうだ。

「大学受験なんて何の意味があるのか?」と疑問を持った中学生は一度カリキュラムに目を通すことをおすすめする。

③全寮制

これを取り上げる人は少ないかもしれないが、全寮制であるということは見逃せない魅力だ。

というのも、親元を離れて暮らすことで精神的に自立できるからだ。

親と暮らしていると、何かと頼ってしまうことは多い。
そうすると、気づかないうちに成長の機会が減りがちだ。

自分は28で実家を出て初めて一人暮らしをしたのだが、いかに自分で自分のことを決めていなかったかに気付かされた。

一人暮らしをすることで今までよりも目的意識を持って動けるようになった。また、自分の考えを言語化できるようになったし、他の人とのコミュニケーションも円滑になったと思う。

神山まるごと高専の場合は寮なので一人暮らしの場合とは異なるかもしれないが、親元を離れるという経験をすることで間違いなく成長できるだろう。

また、神山の自然は豊か料理も美味しそうだ。
自然豊かな環境の中で学べる学生たちが羨ましい。

気になる学費は?

これほど至れり尽くせりな神山まるごと高専だが、気になるのが学費だ。

HPによると、学費200万+寮費100万+その他教材費で、合計300万円程度がかかるとのこと。

しかし、2023年4月入学予定の1期生については5年間の学費1000万円が実質無料になる奨学金の支給が決定している。
寮費についても世帯年収に応じた給付型の奨学金を整備する予定とのこと。
2期生以降についても奨学金を支給できるよう準備しているようだ。

どうやったら学費を無償化できるのか気になって調べたところ、投資の運用益、平たく言えば投資で稼いだお金を、奨学金に充てているようだ。
※詳細はこちら

最近になって既存のカリキュラムに捉われず、本当の実力をつけられる学校が増えてきたように思う。
「学校の勉強がつまらない」と思ったら、自分に合った選択肢はないか、調べてみることをおすすめしたい。

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