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withコロナでできる人事の施策② ~All-hands(会社全体会議)編

スタートアップにおいては以下だけでなく、

①採用/退職マネジメント
②人材教育
③労務
④人事システムや制度

以下なども戦略的に動かしていくべき、という話を前々回のNoteで致しました。

⑤Mission/Vision/Valueの策定
⑥エンゲージメント(≠従業員満足度)
⑦会社全体会議の運営(どころか経営のメッセージングをリード)
⑧カルチャーの組成
⑨OKR (Objective/Key Results)
⑩組織戦略

前回はwithコロナでできる施策の代表格、シャッフルランチの具体的なやり方や盛り上がるアイデアをまとめましたが、今回はコロナを逆手にとって少しの成功を体験できた、「⑦会社全体会議の運営」についてお話したいと思います。


All-handsとは

弊社では会社全体会議=ALL-handsと呼びますが、そう呼んでいるスタートアップも多いのかもしれないです。

多くのスタートアップでも全社員にオフィスやオフィスの会議室に集まってもらいやっているのではないでしょうか。我々もそういう感じで、月に1回やっておりました。(また「できるだけパソコンを閉じてその場の話を聞く」というような指示でやっていました)

辞書によりますとAll-handsとは

All-hands =全員, 総員

の意味となりますが、実はお恥ずかしい事に数か月前までAll-handsは辞書の「全員、総員」とは程遠く、こんな感じでした。

All-hands = 
メンバーでの訳:
意味① 経営陣がなんかしゃべってんなー。まあいいや仕事しとこ。
意味② お腹すいたなぁ~、あちょうど休憩時間(ALl-handsやでその時間、自分)があったここでご飯たべよ、よしついでに仕事もしよう

経営陣での訳
意味① あーAll-handsかネタないなぁ、どうしようかなぁ。これでいっかなぁ
意味②  誰もしゃべってくれないなぁ、どうしたら盛り上がるかなぁ、でもやめちゃうと情報伝達機会を失うからなぁ(憂鬱)

そんな中、人事としてAll-handsを改善をしようとしていたタイミングでコロナがぶつかり、ますます不安になる状態。改善は端的にいうと以下を考えてました

①All-handsを言葉通り「全員が(積極的に)参加」しているものとする(思想)
②①の思想から何をすべきかを考え、部門で話す機会を増やす
③All-handsを人をたたえる場にする
④入社者や特に勤続年数(〇年をたたえる場にする)
⑤全体として、話してと聞き手、双方向コミュニケーションがある場にする

①~④についてはある程度効果があるだろうと見込んでいましたが、⑤がめちゃくちゃ難しい、そもそもAll-handsとは

少数の話し手 vs 多くの聞き手

という構図であり、聞き手にとって話し手にコミュニケーションをするというのが非常に難しい場なのです(聞き手「話ていいのかしらドキドキ、話したら邪魔しちゃうんじゃないかしらドキドキ。」)

おいおい、⑤どうすんねん。

しかし、一つの突破口があったのです。

体持ってくれよ!3倍コミュニケーションだ~!!(結論から行きます)


結論からいうとたった2ステップでコミュニケーションが3倍になりました(もちろん①~④の施策の準備があった部分もありますが)

①対面で参加ではなく全員Zoom参加に切り替える
(対面でできなかったからしょうがなかった手段)
②Zoomのコメント/チャット機能を使う

たったこれだけです。
でこちらの①と②についてもう少し人事の動きを因数分解しますと、以下などをやります。

・まず会が始まったら、Zoomで参加した全員にできるだけ顔を表示してもらうように依頼する(実はこれ、顔が見えるといいね!というだけでなく、顔が出ていると他の仕事しにく.....参加している内容に集中しやすい、という効果もあります)
・開始からチャット使っていいんですよという雰囲気を促し、心理的安全性を創出するために「皆さんこんにちは」「今日は誰々服装○○じゃないですか!」「仮想画像(※)おもろすぎ」とかを積極的に記載し、オンライン上のムードメーカーになる
・褒めるときなどは、人事が積極的にコメント/チャットで「素敵!」「最高!」などをして、褒める雰囲気を作る

※ZoomでもHangoutでも設定できます。前回の記事ご参照
https://note.com/executionisall/n/n4447b993f72a

上記をやると大体、数名がコメントをし始めてくれるので、盛り上がっている雰囲気が十分に出していけるのです。そしてAll-handsのコンテンツへの質問も適宜コメントに入れてね~というと、質問してくれる人が徐々に増えます。

正直コロナ環境下において、All-handsの改善は不安だらけでしたが、現状は全従業員がAll-handsの評価を平均で85点を付けてくれており(それ以前は50~60点くらいだった)、間違いなくコロナが生み出した、「ピンチをチャンスに」転換することができた事例だったと思います。※施策を打つ際はできるだけ数値を持っておくと効果検証しやすいのと担当人事がモチベーションがあがるため重要です。
 
もちろんまだ従業員が20名などのレベルであれば、対面でやるのも良いと思います。しかしながら人間心理を踏まえれば、20名を超えたあたりから、むしろZoomで参加する方がコミュニケーションを増やすことができる可能性は高いと感じました。

このようにエグゼキューションしながら考えたスタートアップに適した施策は少なくともあと20~30回分はありそうなので(59回はないです。たぶん)、具体的に何をするのがいいのか、①~⑩に沿いつつ、少しでも誰かのお役に立てればと思います。


次回、「All-handsは人事の飛び道具!2倍かめはめ波で、All-handsの参加メンバーのオーナーシップやエンゲージメントを攻めろ!?」ぜってぇ見てくれよな!





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