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エクセルで財務分析・企業評価ツール作成してみた

財務諸表の数字の羅列を見ても直感的に財務状況のイメージがつきにくいと感じたことはありませんか?

売上高の増減だったり、販管費の占める割合だったり、自己資本比率といった財務指標の推移だったり、単なる数字の羅列ではなくグラフやチャートで効果的に可視化されていたほうが、より簡単に財務状況のイメージがつかめると思います。

そこで、損益計算書や貸借対照表の数値を入力するだけで、利益構造や資本構造、収益性や安全性、効率性といった各種財務指標、さらに財務上の強み弱みを自動で可視化できるエクセルテンプレートを作成してみました。

エクセルテンプレートは様々な分析機能を備えた複数のシートから構成されています。

損益計算書の可視化・分析

キャプチャ1

売上高や利益、キャッシュフロー、労働生産性、販管費率、人件費率、販管費の内訳などなど、主に損益計算書から算出できる様々な数値がグラフで可視化されます。

貸借対照表の可視化・分析

キャプチャ2

資産と負債、自己資本といった基本的な資本構造に加え、ROE、ROAなどの収益性指数、自己資本比率や流動比率などの安全性指数、総資本回転率などの効率性指数などなど、主に貸借対照表から算出できる様々な数値がグラフで可視化されます。

収益構造および資本構造の可視化

キャプチャ3

損益計算書および貸借対照表から、収益構造、資本構造が可視化されます。

費用構造の可視化・分析

キャプチャ4

販管費の内訳をグラフ化するとともに、消費額の大きい順に販管費項目を自動でランク付けして可視化します。

損益分岐点の可視化・分析

キャプチャ5

損益分岐点を自動計算し、グラフ上に固定費や変動費、損益分岐点売上高をプロットします。

ROICツリーの作成

キャプチャ7

財務指標と現場業務の関係性を表すROICツリーが作成されます。

経営目標を立てるうえで財務指標は効果的な定量目標となります。一方で、実際の業務がどのように財務指標とリンクしているのか、現場で何を改善すれば財務指標が健全となるのか、そのつながりを理解しなければ財務指標をKPIとしたマネジメントはなかなかうまく回りません。

そこでROICツリーのような、視覚的に財務指標と現場業務の関係性を表すツールが有効となります。

スコアリングによる財務状況評価

キャプチャ6

各種財務指標をベースに企業の収益性、安全性、効率性を自動でスコア評価します。スコアリングの定義は任意に設定可能です(ROE 20%以上でスコア5点など)。

エクセルテンプレートへのデータの入力方法

損益計算書および貸借対照表のデータを入力できるシートが用意されています。このシートへデータを転記するだけです。

キャプチャ8

キャプチャ9

最後に

損益計算書や貸借対照表を一目見ただけで、利益構造や資本構造、各種財務指標、さらに財務上の強み弱みを瞬時にイメージできるほどの知識や経験があればいいのですが、なかなかそうもいきません。

そんな時、無機質だった数値の羅列をグラフやチャートで可視化するだけでも、財務担当者や経営者、さらには財務諸表の読み方の分からない私のような一般の方々にとっては、大きな手助けとなるのではないかと思い、このようなエクセルテンプレートを作成してみました。

ご希望の方にはスキルマーケット「ココナラ」にて販売しておりますので、もしご興味があれば一度ご連絡いただければと思います。

また、財務分析ツールのような高機能エクセルテンプレートの作成や、エクセルのデータ分析への活用方法について学びたい方は、以下の個別レクチャーもおススメです。



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