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Excelの関数で、銀行名・支店名⇔コードを変換


webservice関数で、銀行・支店コード ⇔ 名称の相互変換

webservice関数については、以前にも触れましたが、Excel2013から搭載されている割には、使い方がよくわからなかったこともあり、サンプル的なものを探してもなかなか見つかりません。そのためか、あまり活用された事例を見たことがないので、少々残念な気がします。

使い方が解れば、利用も増えるかもしれないとの期待をもって、今回は、銀行コード・支店コードから名称を取得する(その逆も取得可)方法をご紹介します。

webservice関数の使い方例(銀行・支店名取得)

まずは、最も簡単な例として、銀行名のみを表示させます。

webservice関数の使い方例

=WEBSERVICE("https://castanet.one/TT20_TR.php?KBN=ginko&Key1=0001")

webservice関数のサンプル

上は、任意のセルに貼り付けると結果が確認できるようにした、webservice関数のサンプルです。ご参考まで。

このhttps://以下の内容を、ブラウザのロケータに打ち込んでみると、同じ結果が表示されます。

webservice関数と同じ内容をブラウザで表示

ところで、支店は銀行との組み合わせとなるので、銀行コード+支店コードを指定することで取得できます。

webservice関数と同じ内容をブラウザで表示(2)

=WEBSERVICE("https://castanet.one/TT20_TR.php?KBN=ginko&Key1=0001 &Key2=001 &2")

webservice関数のサンプル(2)

Key2の要素が追加になった他、銀行名(&1)と支店名(&2)のどちらを取得するか指定する要素が増えています。

続いて、可変要素(銀行コード、支店コード)を別のセルに分離します。


webservice関数の使い方例(3)可変要素を別セルに分離

ここで使用しているwebservice関数のサンプルはこちらです。

=WEBSERVICE("http://castanet.one/TT20_TR.php?KBN=ginko-shiten&Key1=" & $A3 & "&Key2=" & $B3 & "&1")

webservice関数のサンプル(3) 銀行名を取得

=WEBSERVICE("http://castanet.one/TT20_TR.php?KBN=ginko-shiten&Key1=" & $A3 & "&Key2=" & $B3 & "&2")

webservice関数のサンプル(4) 支店名を取得

この式を下方向コピーすれば、まとめて銀行名+支店名を取得できるので、月末の新規取引先登録時などに役立つかもしれません。

実際の動作イメージは、こちらの動画をご参照下さい。

webservice関数の使い方例2(銀行・支店コード取得)

今度は、逆に銀行名・支店名から、コードに変換します。

webservice関数の使い方例(4)銀行支店名称から、コードに変換

使用する区分を変える以外、前と考え方は同じです。

=WEBSERVICE("http://castanet.one/TT20_TR.php?KBN=ginko-shiten-name&Key1=" & $C13 & "&Key2=" & $D13 & "&1" )

webservice関数のサンプル(5) 銀行コードに変換

=WEBSERVICE("http://castanet.one/TT20_TR.php?KBN=ginko-shiten-name&Key1=" & $C13 & "&Key2=" & $D13 & "&2" )

webservice関数のサンプル(6) 支店コードに変換

このように、基本的には同じ構造の式に対して、一部を変更するだけで多目的に利用できます。

同じく、動作イメージ動画は、こちらをご参照下さい。

基のデータに見積情報などを入れておけば、取引先コードを入れるだけで請求書が作れたり、過去の請求と入金額の推移表などが作れるようになります。

同様のことはvlookup関数でもできそうですが、1つのファイルに統合して使おうとすると、どうしても外部参照となり、動作が不安定になりがちです(例:Pathが変わったらリンク切れになる)。また、絞り込み条件が原則1つだけなので、無理矢理複数のセルを結合して検索するようにしたところで、データのメンテナンスに苦労します。
何より、検索対象のデータが肥大化すると、ファイルも肥大化してファイルが破損するケースが散見されます。

一方、webservice関数は、Windowsの機能を使っていることから動作が遅くなりがちなので、少量データで多人数で共有する必要がなければvlookup関数(もしくは最近だとxlookup)に分がありますが、大量or多人数共有ニーズがある場合はwebservice関数の活躍の場が出てきそうです。


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