Excelの関数で、銀行名・支店名⇔コードを変換
webservice関数については、以前にも触れましたが、Excel2013から搭載されている割には、使い方がよくわからなかったこともあり、サンプル的なものを探してもなかなか見つかりません。そのためか、あまり活用された事例を見たことがないので、少々残念な気がします。
使い方が解れば、利用も増えるかもしれないとの期待をもって、今回は、銀行コード・支店コードから名称を取得する(その逆も取得可)方法をご紹介します。
webservice関数の使い方例(銀行・支店名取得)
まずは、最も簡単な例として、銀行名のみを表示させます。
上は、任意のセルに貼り付けると結果が確認できるようにした、webservice関数のサンプルです。ご参考まで。
このhttps://以下の内容を、ブラウザのロケータに打ち込んでみると、同じ結果が表示されます。
ところで、支店は銀行との組み合わせとなるので、銀行コード+支店コードを指定することで取得できます。
Key2の要素が追加になった他、銀行名(&1)と支店名(&2)のどちらを取得するか指定する要素が増えています。
続いて、可変要素(銀行コード、支店コード)を別のセルに分離します。
ここで使用しているwebservice関数のサンプルはこちらです。
この式を下方向コピーすれば、まとめて銀行名+支店名を取得できるので、月末の新規取引先登録時などに役立つかもしれません。
実際の動作イメージは、こちらの動画をご参照下さい。
webservice関数の使い方例2(銀行・支店コード取得)
今度は、逆に銀行名・支店名から、コードに変換します。
使用する区分を変える以外、前と考え方は同じです。
このように、基本的には同じ構造の式に対して、一部を変更するだけで多目的に利用できます。
同じく、動作イメージ動画は、こちらをご参照下さい。
基のデータに見積情報などを入れておけば、取引先コードを入れるだけで請求書が作れたり、過去の請求と入金額の推移表などが作れるようになります。
同様のことはvlookup関数でもできそうですが、1つのファイルに統合して使おうとすると、どうしても外部参照となり、動作が不安定になりがちです(例:Pathが変わったらリンク切れになる)。また、絞り込み条件が原則1つだけなので、無理矢理複数のセルを結合して検索するようにしたところで、データのメンテナンスに苦労します。
何より、検索対象のデータが肥大化すると、ファイルも肥大化してファイルが破損するケースが散見されます。
一方、webservice関数は、Windowsの機能を使っていることから動作が遅くなりがちなので、少量データで多人数で共有する必要がなければvlookup関数(もしくは最近だとxlookup)に分がありますが、大量or多人数共有ニーズがある場合はwebservice関数の活躍の場が出てきそうです。
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