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【#研究報告書】自主企画:生成AIによる業務支援により、売上向上の貢献度を計測


1.実験の背景と目的

Δ写真1

2022年から23年にかけて生成AIの性能は大幅に向上しました。
その利用者も急速に拡大しています。

1-1.実験の背景

米国時間の22年11月30日に公開されたオープンAIのChatGPTは、僅か1週間で100万人のユーザーを獲得しました。
史上最速で利用者が1億人を突破するまでに成長しています。

また、政治・行政においても、生成AIを積極的に導入する動きがあります。

1-2.実験の目的

その様な状況下において、筆者自身においても生成AIを積極的に活用し、その効果を検証します。

筆者は、今年11月に還暦を迎えました。
これから定年を迎える方々に向けて、AIを活用した業務が可能であることの道しるべを報告したいと考えました。

2.検証したいと思っていたこと

生成AIを活用することにより、下書きなどで利用し、WEBライティングなどの業務にどれだけ貢献(売上向上に寄与)できるのか?を検証します。
これまで継続的にWEBライティングの業務を受注してきましたが、生成AIの活用により、より効率的に、より品質向上に寄与できるのかを検証します。

また、画像生成AIを活用することにより、WEBデザインなどの業務をこなすことができるのかも検証します。

3.研究活動の概要

活動概要は、
 ・生成AI学習
 ・WEBライティング業務
 ・WEBデザイン業務
 ・自身のアート作品を制作
 ・メタバースによる展示場制作
です。

3-1.生成AI学習

生成AIの学習を、参考図書やTouTube、Udemy、ウェビナーなどを利用して行います。

3-2.WEBライティング業務

同様に、ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングから受注したWEBライティング業務を、生成AIを活用してこなします。

3-3.WEBデザイン業務

同様に、ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングから受注したWEBライティング業務を、生成AIを活用してこなします。

3-4.自身のアート作品を制作

生成AIにより、自身のアート作品を制作します。
例えば、油絵、水彩画、俳句、短歌、歌詞、彫刻などです。

3-5.メタバースによる展示場制作

メタバースプラットフォーム:clusterを利用して、展示場を作成します。
その展示場において、自身のアート作品を展示します。

イメージとしては、川沿いに音楽スタジオと並列するイメージにて展示場を制作します。

4.結論と根拠・気づき

結論として、
 ・ChatGPTにょる記事作成の効果
 ・ChatGPTによる歌詞作成の効果
 ・Bing Image Creatorによる作画の効果
 ・バーチャル・スタジオ制作
 ・バーチャル美術館制作
について報告します。

4-1.ChatGPTによる記事作成の効果

実際に、ChatGPTを
 ・利用しないで記事作成した場合
 ・利用して記事作成した場合
とを比較してみます。

筆者の平均的な記事作成量は、800文字/時と遅い方です。
それを上回る結果が出れば、下書きとして十分に活用できることになります。

4-1-1.6月の業務比較

6月の業務を、ChatGPT利用有無で比較しますと、下表の通りです。

Δ表1.ChatGPT利用有無による作業時間の違い(6月)

4-1-2.7月の業務比較

7月の業務を、ChatGPT利用有無で比較しますと、下表の通りです。

Δ表2.ChatGPT利用有無による作業時間の違い(7月)

プロンプト(指示)の出し方のより、記事作成時間を短縮できると感じました。


4-2.ChatGPTによる歌詞作成の効果

ChatGPTを使って、舟唄を作詞しました。

4-2-1.水都東京の作詞

写真2は、
 ・隅田川に架かる中央大橋
 ・リバーシティ21の超高層マンション群
です。

Δ写真2.隅田川に架かる中央大橋

できた作詞は、下記の通りです。

1番: 隅田川の舟唄
静かな両国橋、夜に照らされて
清洲橋渡る風、涼しさ感じて
永代橋渡り終え、未来への一歩
屋形船は舞う、星空に煌めく

隅田川の流れ、歴史の調べ
両岸に広がる、夢と希望
舟漕ぐ人々、心を重ねて
川面に映る、笑顔の連鎖

2番: 神田川の舟唄
水道橋の影、街の喧騒感じながら
聖橋渡り抜け、静けさに包まれ
柳橋の向こう、新たな景色
神田川の歌、心に響く

都会の流れに、舟漕ぐ人々
繋ぐ橋となる、情熱の歌
水面に映る、未来の光
神田川の舟歌、導く星となる

3番: 日本橋川の舟唄
日本橋の街、にぎわい感じて
常磐橋渡る風、歴史の息吹
猪牙舟浮かべ、川面に揺れる
舟歌響く、心に響く

日々の喧騒を、川が包み込む
商いと文化、交わる歴史
舟漕ぐ人々、未来への誓い
日本橋川の歌、永遠に続く道

4-2-2.水都大阪の作詞

写真3は、
 ・道頓堀川に架かる太左衛門橋
 ・道頓堀川沿いの「とんぼりリバーウォーク」
 ・観光船
です。

Δ写真3.道頓堀川に架かる太左衛門橋

できた作詞は、下記の通りです。

1番: 東横堀川の舟唄
静かな東横堀川 大阪の調べ
高麗橋、本町橋の影 川面に映る夢
観光船がゆったりと流れて
大阪城の誇りを胸に舞う

東横堀川の流れ、歴史の証
橋と川が結ぶ繋がり
舟漕ぐ人々の歌声が
大阪の心を響かせる

2番: 道頓堀川の舟唄
戎橋、なんばの街 賑わい感じて
観光船がゆらゆらと揺れる川面
安井道頓の名に思い馳せて
道頓堀川の調べが流れる

川辺の灯り、夜の輝き
街と川が織りなす情景
舟漕ぐ人々の歌声が
大阪の魂に語りかける

3番: 木津川の舟唄
大正橋、昭和橋の架かる木津川
川の交差点に歴史が息づく
京セラドーム大阪の影が差す
木津川の歌声、空に響く

自然の風景に心安らぎ
川の流れが語る物語
舟漕ぐ人々の歌声が
大阪の未来を照らす

4番: 土佐堀川の舟唄
淀屋橋、難波橋の架かる土佐堀川
観光船がゆったりと流れる川面
中之島の緑に抱かれて
土佐堀川の歌が奏でる

街と川が共に歩んできた
歴史と文化が交わる場所
舟漕ぐ人々の歌声が
大阪の誇りを讃える

4-3.Bing Image Creatorによる作画の効果

ゴンドラの絵を作画しました。

4-3-1.水彩画

Δ図1.ゴンドラ

4-3-2.油絵

Δ図2.ゴンドラ

4-3-3.イラスト

Δ図3.ゴンドラ

4-4.バーチャル・スタジオ制作

メタバースプラットフォーム:clusterの中に、「RIVER STUDIO」というワールドを制作しました。

4-4-1.cluster:ワールドクラフトで制作

ワールドクラフトは、メタバースプラットフォームであるcluster内で、自分だけのオリジナルワールドを作成できる機能です。
UnityやUnreal Engine5などの外部アプリケーションを使用することなく、スマホでけでも自分だけのワールドを作成・アップロードできます。
マルチプラットフォーム対応なので、誰でも簡単に作成可能です。
マルチプレイによりフレンドと一緒にワールド作成可能です。
なお、ワールドクラフトの作成操作等については、下記の記事をご覧ください。

4-4-2.「RIVER STUDIO」

Δ図4.「RIVER STUDIO」

水路を挟んで、
 ・片側に音楽ステージ
 ・対岸に客席
を制作しました。

Δ図5.音楽ステージ
Δ図6.客席

ここで、AIにより作詞・作曲した「水辺音楽」(舟唄など)を演奏する予定です。
ちなみに、筆者はアルトサックス担当です。

4-4-3.ワールドへ遊びに行こう!

「遊びに行く」をクリックすると、ワールドへ行くことができます。

4-5.バーチャル美術館制作

clusterワールド「RIVER STUDIO」を増築する形式で、バーチャル美術館を制作しました。

4-5-1.バーチャル美術館の外観

図7は音楽ステージから見た美術館です。
今後も増築予定ですので、タワークレーンが残っています。

Δ図7.外観

図8は、美術館の正面玄関です。

Δ図8.正面玄関

図9は、美術館の第2出入口に通じる歩道橋です。
美術館3階に通じています。

Δ図9.美術館の第2出入口に通じる歩道橋

4-5-2.バーチャル美術館の内観

正面玄関に入りますと、正面に受付があります。

Δ図10.正面玄関受付

図11は、美術館内の展示室です。
AIで作成した絵画、イラスト、漫画、作詞などを展示する予定です。

Δ図11.美術品展示室

図12は、美術館内の中庭空間です。
外部の水路を館内に引き込んでいます。
中央には島を造成し、タワークレーンの足場があります。

Δ図12.中庭空間

4-5-3.ワールドへ遊びに行こう!

「遊びに行く」をクリックすると、ワールドへ行くことができます。

5.研究に関する考察・これから

研究に関する考察としまして、
 ・ChatGPTにょる記事作成の考察
 ・ChatGPTによる歌詞作成の考察
 ・Bing Image Creatorによる作画の考察
 ・バーチャル・スタジオ制作の考察
 ・バーチャル美術館制作の考察
について報告します。

5-1.ChatGPTにょる記事作成の考察

6月の業務においては、ChatGPTを利用し始めたということもあり、まだ慣れないせいで時間が余計にかかっています。
しかし、3~4記事とこなしていくうちに、的確なプロンプトを出せるようになり、作業時間は徐々に短縮しています。

6月の時点で、通常12,000文字の記事作成に14.9時間要するところ、ChatGPT利用で13.5時間に短縮できました。
これは、890文字/時へと効率アップしました。

また、7月の時点で、通常12,000文字の記事作成に14.9時間要するところ、ChatGPT利用で12.5時間に短縮できました。
これは、960文字/時へと効率アップしました。

これは、想定していた以上の結果となりました。

要因として考えられるのは、検索時間の大幅な短縮です。
通常、記事作成する際、Googleを利用して検索上位の記事を参考にします。
ChatGPTの場合、当然にしてGoogle検索上位記事を参考にして記事作成していると思われます。

その時間が浮くことにより、
 ・記事構成
 ・エビデンス(根拠)
 ・間違いチェック
などに時間を割くことができ、しかも全体の作業時間の短縮化を図れます。

5-2.ChatGPTによる歌詞作成の考察

ChatGPTを利用して、
 ・水都東京
 ・水都大阪
の舟唄を作詞しました。

筆者には、作詞の才能は全くありません。
上記の歌詞の良し悪しも、はっきり言ってわかりません。
しかし、作詞の中に少なくとも間違いはなく、「こんなもんかなあ」という思いでとりあえず採用することにしました。

また、作曲ですが、音楽生成AIの情報については、皆無です。
調査して使えるようでしたら、試してみたいと思います。
うわさによると音楽生成AIは、AIの分野の中では一番遅れていると聞いておりますが、その辺の真意も確認します。

5-3.Bing Image Creatorによる作画の考察

Bing Image Creatorを初めて使ってみた感想は、「使える」でした。
上記に掲載した画像のままでは、「バーチャル美術館」に掲載できる画像はありません。
しかし、プロンプトを工夫すれば、それなりの画像ができるという感触を持つことはできました。

5-4.バーチャル・スタジオ制作の考察

案内・告知をしていませんが、約100名の方にワールドへ入っていただきました。
まだ、演奏会を開催していませんが、近日中に開催すべく、ボーカルや各楽器担当者と打合せを進めています。

5-5.バーチャル美術館制作の考察

展示作品を9月~10月にかけて
 ・文章生成AI
 ・画像生成AI
などを用いて作成しました。
しかし、美術館内の展示に至っていません。

原因は、作成した作品数の量が少ないことです。
今後、展示作品が100点ほど出来ましたら、順次展示していく予定です。

6.全体振り返り(まとめ)

今回、生成AIとして、
 ・ChayGPT
 ・Bing Image Creator
を利用しました。

使えるか否かは、利用者のプロンプト(指示出し)の内容次第であることがわかりました。
プロンプトの内容が良ければ、良い作品ができます。
プロンプトの内容が悪ければ、悪い作品ができます。
要は、利用者の腕次第です。

良い作品を生成AIを通してどんどん作成し、
 ・RIVER STUDIOでの演奏会開催
 ・バーチャル美術館での美術作品展示
にもっていきたいと考えます。

7.筆者プロフィール

筆者のプロフィールについては、下記の記事をご覧ください。

8.報告書関係


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