見出し画像

【ホスト紹介】新規就農でそば畑を始めキャンプ場運営をしています


蕎麦畑@soba.okumasayoshi

白く凛としているこちらの花はソバの花

「農業してみませんか?」「はい、やってみたいです!」
二つ返事で農業をすることになった奥正好さんは現在、
「携帯の電源を切って大切な人と過ごしたい場所」をコンセプトに
佐賀県鹿島市にある「かしま自然農園」を運営しながら、耕作放棄地など、農業と地域の課題に日々取り組んでいます。
そんな奥さんは農業を始めて2年が経った今、より多くの人に
育てたソバを楽しんでもらいたいという思いで、蕎麦打ち体験や蕎麦粉のスイーツの販売を行っています。またキャンプを通してカフェや農園に足を運んでもらい、多くの人に蕎麦の魅力をより知ってもらうことを目的に、蕎麦農園の隣の土地で、キャンプ場の運営も開始しました。

そばの魅力をもっと多くの人に

元々は福岡県でwebサイト作成や集客のお仕事をしていました奥さん。
そんな中、クライアントの1人から縁あって耕作放棄地を紹介していただきました。
「農業をしてみないか?」と聞かれ、二つ返事で「やってみたい!」と返事をしたところ実際にその場所に訪れることになりました。

そこで実際に訪れたのが現在のかしま自然農園がある、佐賀県鹿島市。
「その日はとても天気が良くて景色が一望できた、本当に素敵だったんです」と奥さんは言います。素敵な景色に心奪われ農業をやることを決心しました。
元はみかん畑だった場所。大家さんが、農業をできなくなってからは耕作放棄地でした。なので畑の整備から開始。
みかん畑だったことから水はけが良い土地だったので、そこにぴったりの蕎麦を始めました。農業の経験がなかった奥さんにとって、比較的簡単に育てることのできる作物であることも重要な条件でした。
「ネットには簡単と書いてあるけれど、やはり農業はどれも難しいものです」
耕作放棄地での農業を進めながら、育てた蕎麦をより多くの人に味わってもらうため、蕎麦のスイーツや蕎麦茶を提供するカフェを運営。訪れた人は蕎麦打ちも体験することができます。
そして2022年春、より多くの人に農園に足を運んでもらいたい、そばを楽しんで欲しいとの思いから耕作放棄地を利用したキャンプ場の運営を開始しました。

農園の一部をキャンプ場に

標高が200メートルで有明海が一望、大牟田市などの街や柳川の夜景が一望できるキャンプサイト

農園のみの運営だと、農業に関心のある人たちのみ、訪れますが、カフェやキャンプの運営も行うことで、より講義に自然や蕎麦に興味がある人たちが農園に訪れるきっかけになると考えました。
「もともとは放棄地だった場所なので、整地だけでなくウッドデッキの設置や水場を新たに新設した上でキャンプ場として活用したいと思っていました」と語る奥さん。しかし時間や資金面の課題があったことからキャンプ場の開設までは時間がかかる予定でした。
ちょうど同時期にExCAMPが鹿島市と提携し、耕作放棄地をキャンプ場として有効活用する実証実験「鹿島市中の遊休地・耕作放棄地を使ってどこでもCAMP!」を開始。この実証実験を通して、ExCAMPのスタッフと出会い、「現状のままで出しても、そのままの自然を楽しみたいという方からの需要があるだろう」との助言をもらいました。
予定していた設備等の設置を待たずに開始してみることに。実際にスタートすると、掲載してから割とすぐに申し込みがあり、利用されたキャンパーからは「自然満喫な海も山も見える景色で母屋に行けば水も有り、トイレもキレイで快適に過ごせました」というお声もいただきました。
そのままの状態でも満足いただけたのにはとても驚いたとのこと。今後は利用者さんにもっといい体験をしてもらいたいので、少しずつ自分のペースでキャンプサイトの整備を進めていくことに。キャンプ場を運営する上で大変なことは特になく、ゲストの方にソバについて知っていただける機会になっているようです。実際にゲストにかしま自然農園の背景を説明すると、実際にカフェに訪れてくれたりなど、そばや耕作放棄地に関心を持ってもらう機会が増えました。

耕作放棄地をこれ以上増やさないために

そば畑@soba.okumasayoshi

鹿島市の遊休地を含めた耕作放棄地は現在、年間25万平米ずつ増えています。奥さんが蕎麦農園を行っている面積は3000平米。今後この面積を倍にして農業を行うとのことですが、それでも耕作放棄地を減らすにはかなり難しい状況です。
耕作放棄地の主な原因として、農業従事者の高齢化や労働力不足があげられています。奥さんは、耕作放棄地を解消していくより、
これ以上増えないようにする取り組みをしたいと考えるようになりました。
そしてこれ以上増えないために、農家が農家として働き続けることのできる環境を作ることが大切だと考えています。
「農家と消費者が直接つながることができるプラットフォームも
少しずつ増えてきましたが、そんな中で、販路をきちんと確保できない農家が出ているのも事実。そこで取りこぼされてしまうような農家がいない販路を作りたいんです。
自身で販路がきちんと確保できるプラットフォームのモデルを作り、鹿島市全体に応用していきたいと考えています。
また、キャンプ場の設備も充実させ、他の耕作放棄地で適用できないかなどを模索していく予定です。

かしま自然農園のwebサイト

かしま自然農園のキャンプサイト


ホスト向けのウェブサイトはこちらから

ー ExCAMP とは ー


ExCAMPは、ユニークな体験ができるアウトドア宿泊施設の予約サイト。キャンプ場、コテージ、野営地、グランピング、貸別荘、キャビンなどが予約可能。

ー ExCAMP ウェブサイト ー


ExCAMPのウェブサイトはこちらになります。

ー ExCAMP URL一覧ー

**********************************

ExCAMPのnoteではキャンパー向け、
ホスト向けの記事を定期的に公開しています。
キャンプ開発アイデアから集客方法まで。
土地の利活用をした事例なども紹介していきます。
使われていない土地が持続可能な形で活用されることを
サポートさせていただきます。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集