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発達性協調運動症の経験と地方僻地から東大進学の共通性と闇

医師にかかったことはありませんが、、明らかに発達性協調運動症の様相があります。小学校3年生で50m走は男子だと10秒を切るぐらい、女子が10秒台の中盤が平均ですが、私は14秒かかっていました。明らかに走り方がおかしい感じでした。
当時はまだ昭和の時代でプライバシーもクソもない時代、全員のタイムを学級通信に載せられ、同級生からは馬鹿にされ、一応国立大学出身の親にまで女の子より遅いじゃないかと困った顔をされました。
そして、教師や親が言うには運動面での努力が足らないと怒られ、悩んだ私は彼らを黙らせるために、人とは喋りたくなかったので、毎朝1時間ぐらいずっと走っていたわけです。当時なので科学的なトレーニング法もないし、有効なコーチングも何もなく本当にただ走っていただけ。
とはいえ、毎朝6~7kgの距離を走っているので著しく体力もつきます。そうすると、学年が終わる頃には11秒を切るぐらいで走れるようになりました、あの滑稽なフォームをそのままに。教師は美談として紹介し、いつも5段階の通信簿で1しかくれないものを、その学期だけは3をくれました(内申書でいう忌まわしき教員裁量の意欲点というやつですね)。

これを読んで、今、それはいい話じゃないか、美談だと思った人、いますよね。

今更ながらに考えるとこれは闇が深い話でもあります。
・発達性協調運動症を周囲の大人が誰も知らない
・科学的な治療や指導を受けていない
・結局、大苦手が中苦手に変わっただけで鈍足には変わらない
・当人にトラウマだけを植え付けて話が終了
もちろん努力は大切なのですが、教育学的に考えるといい方法ではないように考えます。

同じようなものに東大受験があります。
地方の非県庁所在地の高校から、数年に1人出るような高校ってありますよね。当然、高校には東大合格のノウハウがないので、ひたすらにガムシャラにやるしかないのです。
鉄〇会のようにレールに乗せてくれて、どこどこクラスの何位ぐらいだと合格するからねという指標がなく、最短で合格に導いてくれるメソッドがありません。死に物狂いで、いっぱい間違った勉強をしながら、回り道をしてやっとこ東大にギリギリ合格して、入ってみたらはるかに優秀な学生に囲まれて虚無感にさいなまれる感覚です。

地方東大常連校ではない高校からの東大合格実績を見ていると、小学生の時の思い出がよみがえって、ちょっぴりトラウマを発症してしまう私でした。

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