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「450点族」のその後

公立中学校で定期テスト450/500点というと5クラスあったら学年5位ぐらい、すなわちクラスで1位の子ぐらいの点数というイメージがあります。だいたいトップは480点台で、2位が470点前後、3位~5位が450点以上というイメージでしょうか。
この450点、当然その学校やクラスでは優等生ですごい人扱いを受けるわけです。200人中の5番ですから40人に1人、大学受験生60万人いたとしたら単純計算で上位1.5万人、東京一工国立医でだいたいそのぐらいですかね? いやー、将来は安泰だと思った皆さん、450点族の追跡調査をきちんと行ってください。

私の肌感覚として、公立中学校の定期テストで450点ギリギリぐらいだと、よく地方国立に行っているイメージで、MARCH関関同立がチラホラ、日東駒専産近甲龍はそこそこいる感じです。えっ、あの優等生たちが意外に大したことないと思ったことでしょう。大都市の住人に上位校がいかに占有されているかがよくわかります。
都心の中学受験族の下位や、都心の公立中学校で400点ぐらいだった生徒が、洗練された都会の塾のノウハウでMARCHあたりをかすめ取っていきます。都会的合理主義で高1から数学を捨て、英語と古文だけ勉強して、最後に地歴を突っ込んで作業終了です。地方の450点族もMARCHを受けるわけですが、半端に数学も理科もできる割に英語と国語の伸びがイマイチで、中学校時代だったら勝てた都会っ子に負けて日東駒専に泣く泣く進む姿をよく目にします。

450点あると一定の自己満足がありますが、450と470と490では大違いで、やはり470点をコンスタントに取る子は早慶か地方旧帝大あたりに収まります。490点周辺の子はさすがに公立では化け物クラスで、このあたりが東大を狙ってどうかな?レベルです(受かるとは言っていない)。この、450ラインから470ラインに精度を上げられるかどうかが、細かいことですが将来の分かれ道になりそうです。
と、当たり前のように書きましたが、田舎ののんびりした地域で平均点260点ぐらいのボケーーーッとした集団の中でモチベーションを維持するのは本当に大変なことです。この教育格差がどうにかならないかと今後研究を進めたいところです。

※画像は私のツイッターからです。公立中学校では成績がかなり上位の子がどういう末路をたどるかを書いてみたものがウケました。

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