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モノの値段はどうやって決めるのか?

心震える気付き465

「ん〜、ようわからん」(頭がウニウニ!?)
値付けをした事のないサラリーマン・エンジニアの私が、
値付けをすることに……

いっそゼロ円にした方が、よっぽど楽じゃねーか?
そんな思いになるほど、値付けは奥深く、難しい……
値付けは社長の仕事と聞いた事があるが、
その意味が、今になって良くわかる。

エンジニアの私が関わっている工業製品の場合、
積み上げ方式で計算し、適正利益率を決めていれば、
価格は自動的に決まる。

材料費+直接労務費+間接労務費+経費+販売費+管理費+利益
大雑把に考えれば、こんな感じだ。

後は、本当にこの価格で販売しても良いか?
ライバル他社の価格はどうか?
そこで判断が入り、利益額を調整する事になる。

ライバルより高ければ売れないかも知れない。
利益を減額すれば、次機種開発などへの投資が
滞ってしまうかも知れない。
どのくらいで着地させるのか?
どのような価格戦略で、
他社に勝ち且つ市場に受け入れえもらうのか?
経営者の腕の見せ所であろう。

一方、農業製品、漁業製品の場合、
需要と供給のバランスにより値付けされている。
その製品を欲しいと思う消費者がどの程度いるのか?
消費者がいくらまでなら払って頂けるのか?
により、価格が決まる。
その作物を育てるのに、その魚を獲得するのに、
どれだけ費用がかかったかは関係ない。
あくまでも、需要と供給とのバランス点で値付けされる。
出荷量をコントロールするなどの戦略はあるが、
ある意味、他力が値付けに大きく影響している。

本やCD、映画など再販商品の場合、
価格は概ね決まっている。
映画はどれを見ても同じ価格。
制作費が何億かかろうと、この作品のみ入場料が倍になります、
とは聞いた事がない。
一定料金が前提なので、コストをかけた大作の場合、
入場者数でのカバーが必須となる。

最後に、電子書籍やセミナー音源など形がない情報商材の場合、
値付けは上記のどれにも当てはまらない。
再販ではないので、値付けにルール、規制はない。
需要と供給のバランスで価格が決まる、
農業、漁業と同じようにも思えるが、
情報は数えられないので、数量での値崩れはない。

要は、個々の商材について、その購入対象者が価値判断し、
値付けされるものと思われる。
個々の商材、その見込み顧客、
狭い世界の需給バランスで値付けされている。

私が悩んでいたのは、電子書籍の値付け。
つまり、狭い世界での需給バランス点が読めないのだ。
先ずは読んで頂くためには、値段は安く。
ただ、ボランティアでは無いので、かけた労力分の収入は欲しい。

一層のことゼロ円にすれば、悩まなくても良いと思うが、
何のために、ノウハウ学んで出版したか分からない。

普段何気なく見ている、スーパー、コンビニの値札が、
物凄く迫力ある数値に見えて来た……

何事も経験、慣れですなぁ……


【気付き】
商売したことがないサラリーマン、消費しかした事がない人には、
分からない事がある。
値付けもその一つ。
普段は、高いと文句を言い、安ければ安いほど良いと、
こっちの都合のみでいい加減な事を言っているが、
その価格一つ一つに、決定に至る値付けストーリーがある。
そんな事を思い、値札を見れば、単なる数字には見えなくなる。
数字が熱く語ってくる。


【本日の名言】
値付けでその会社がわかるのです。
価格こそ企業の魂であり、商品の魂です。
「新製品の価格決定の時こそ、『利益に対する考え方』
『経営方針』『商品に対する執念』
の特訓を受ける最大の試練」の場だ。
by 松下幸之助


#値付け #価格 #利益 #適正価格 #情報商材 #経営戦略
#電子書籍


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