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「私、失敗しないので!」【アフターコロナでは禁句です】

米倉涼子さん主演の人気ドラマ「ドクターX」
大門未知子の名セリフ「私、失敗しないので!」
これ、アフターコロナでは禁句です!

新型コロナウィルスによる緊急事態宣言の対象が、全国に拡大されました。
この影響を受けない人は、日本中、いや、世界規模でも皆無な訳です。
という事は、世界規模で価値観が一気に切り替わる
それが、アフターコロナの世界と思います。

アフターコロナの世界、そこでの価値観は、
 失敗すること
 チャレンジすること

ではないかと私は感じています。

平成時代の名セリフ、
「私、失敗しないので!」
は懐かしい過去の遺産、むしろ、禁句になると思うのです。

思い返せば、人類の文明が発展してきた、1900年代以降、
医療の発展により、人が死ななくなり、
それに伴い人口が右肩上がりに増え、
増えた人が欲しがるモノが大量に生産される
そんな時代が昨今まで続いていました。

こんな時代に必要なのは、
「失敗しないこと!」

大量にモノが要る時代に、失敗は許されません。
何せ、作れば作っただけ売れるのですから、
同じモノを大量に作った方が、企業としても都合が良いのです。

こんな時代に評価されるの人は、
失敗せずに決められたことを確実にこなす人。
教育方針もこれに従っていることは、今の学校教育を見ての通りです。
与えられた問題に対し、指示された通りに解答する。
これを優秀と定義付けしています。

モノであれば、期待された性能を安定して長期間出し続けること。
そして、安価であること。
このことから、企業は、少品種、大量生産に走り、
品質が安定し、安く作れるモノが良い製品と定義付けられています。

ところが、新型コロナウィルスによる混乱のおかげで、
世界中の人々は価値観を強制リセットされています。
今まで常識と思い、何の疑問も持たなかったことに、
「ちがうんじゃねぇ?」
と気づく切っ掛けになっている事に疑いの余地はありません。

アフターコロナは、全く別の世界、全く価値観が異なる世界が
待っているのです。
「失敗しないクセ」が染み付いている中高年サラリーマンは、
私自身も含めかなりヤバいです。
緊急事態宣言の引きこもり中に、考え方をリセットしておかないと、
アフターコロナの激流に飲み込まれ、溺死することでしょう。

そうならないためには、どうするか?
同じモノに飽きた消費者は、個性を求めている。
モノでも人でも同じ傾向と思います。
他にはない何かがなければ、代替可能品として、
安価に扱われる
だけです。

「その個性がわかんないだよ!」
個性を殺し、忖度してきた中高年サラリーマンは混乱することでしょう。

自らの個性、強みを知るためには、
どんどんチャレンジして失敗するしかない。

・失敗を恐れるのではなく、むしろ失敗をするために、
 どんどんチャレンジしよう!
・評価軸を改めよう、失敗は悪いことではない。
 うまくいく方法に一歩近づいたということだ

『変わり続ける―人生のリポジショニング戦略』の著者、出井伸之さんは次のように語っている。
(ダイヤモンド・オンラインに語った記事からの引用)


「失敗は4つの力をもたらす」

1.キャリア(現場経験)
失敗は「現場」からしか生まれない。失敗こそ、貴重なキャリアとなる。
僕の場合、海外生活や配置転換など、転職こそしていないものの、
実に多くの「現場」を経験してきた。
そのことが、結果として社長になったときに役に立った。
失敗経験の豊富さは、チャレンジ経験の多い人材として
ポジティブに評価されることも多い。

2.成長
「失敗」がなければ、人は成長しない。
失敗を「次の成功」に変えられるか。
失敗はするものである。何かをすれば必ず失敗する。
新しいこと、難しいことに挑戦すればするほど、失敗の数も増える。
それらを一つひとつ乗り越えていくことで、人は成長する。
その時々では気づかなくても、後になって成長を実感することもある。
遅れてやってくる「力」ともいえる。

3.リスクとリターン
残念ながら、リスクをとらない人には、リターンもない。
リスクをとれる人こそが生き残れる人材である。
大きなリターンを手にするのは、大きなリスクをとってきた人だけだ。

4.自分の武器
失敗経験という「経験値」は、活かし方次第で自身の強みになる。
やみくもにただ失敗すればいいという話ではない。
仮説を立て、戦略的に考え、行動した結果の失敗であれば、次につながる。
外国企業では失敗経験のある経営者は評価されるが、
それは失敗を「自分の武器」にできた者にだけ与えられるものだ。
失敗から何を学んだのかも、重要なポイントである。

そもそも、失敗は不可避なものである。
その前提の上で、いかに失敗から学び、次に活かしていくかが問われる。
今までの常識を覆すような大きな変化が生じるかもしれないときに、
いかに仮説を立てて、自分なりに検証し、判断し、行動できるかがカギとなる。

常識を疑う力、常識が変わるかもしれないと想像する力。
まさに仮説力だ。
既存の延長線上ではなく、まったく新しいステージへの転換を図る際には、
頼りになるものは自身の仮説しかない。
経験をただの経験で終わらせずに、
「経験値」として自分の財産にしていくためにも、
常に仮説を立てることを習慣化させたい。


アフターコロナはどの様な世界になっているのか?
どこかの評論家が言っていることを鵜呑みにするのではなく、
自分なりの仮説を立て、チャレンジし、この結果を検証する。
むしろ失敗できるのは、変革の初期、今だけかもしれない。

◆まとめ
当たり前に思っていた価値観が世界規模で強制リセットされる。
失敗しない事への評価が低下する可能性がある。

自らの存在価値が真逆になる可能性がある。
そんな時は、どんどんチャレンジして失敗を経験するしかない。

しかし、闇雲に突っ込んで失敗するのはただの馬鹿だ。
仮設を立て、「失敗」という経験をし、その要因を検証する。
この検証により、失敗が財産へと変革するのである。


【本日の名言】
改革とは、これまでの過去の体験や社内の慣習などは捨てて、
全く白紙の状態から新しい仕事を生み出していくこと。
現在、多くの日本企業に求められているのが改善ではなく改革である
by 鈴木敏文(株式会社セブン&アイ・ホールディングス取締役会長)

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