拝啓:何も出来ないと思い込んでいた私へ、今〇〇やってるよ
2016年のあなたは確か、自分の能力の無さに打ちひしがられていたと思う。
何をしても上手くいかず、空回り、周りに迷惑ばかりかけて私は何も出来ないんだ〜と泣きながら帰る。
夜な夜な知恵袋やSNSに自分の良くなかった所や改善点を相談し、顔も見知らぬ優しい誰かに慰めてもらって泣いていた事でしょう。
悲劇のヒロインぶるのは黒歴史になるのでやめてください。(今もこのように曝け出してる時点で黒歴史になることは突っ込まないで欲しい)
今思えば、その時の環境と余裕のなさ、タイミングが良くなかった。狭い世界でもがいてただけなのでもっと広く視野を持って〜と言いに行きたい。
そんな自己肯定感がどん底にまで落ちたあなたはSNSにどハマりします。そして大学生の頃に水彩絵の具に出会います。もうお分かりでしょう。
承認欲求も相まってSNSで描いた作品をアップしだします。絵も習った事のないただ趣味で描き続けているあくまで自己満足だったそれは、
見てくださる皆さんのおかげで少しずつ、少しずつあなたの地の底まで下がった自信を満たしてくれます。本当に本当に感謝しなさい。
あろうことか絵をお金を出して買ってくださる方もいますよ。自費出版で絵本も出します。
数年後、企業様から書籍の表紙や挿絵の依頼も頂きます。今や本業と大差ないくらいの忙しさです。二足の草鞋でそれは大変ですが、どちらも自分のやっている事が人の役に立つ、本当にやり甲斐のある仕事です。
将来の夢に「イラストレーター」なんて書いたことも思った事もない、自分の絵でお金を頂けるなんて全くもって想像もしていなかった未来だった。
あの頃の「どうせ私には何も出来ないんだ…」と
やさぐれていた自分に聴かせてあげたい。
小さなことでもずっと続けていればどこか面白いとこに辿り着くよ。
あの時、自分のためだけに描いていたものが
いつの間にか人の為になって、
自分のアイデンティティに繋がっているよ。
そしてどうか、
自分の可能性を諦めないで欲しい。
人生ほんと何があるかわかりません。
チャンスがどこにでも転がっている
このSNS大戦争時代。
きっと何か、誰か、どこかに繋がるだろうと信じて今日もSNSに絵をUPしている。