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「学食でラーメンを作るおばちゃんだった」新人時代

独立する前は、卒業すぐに勤めたのは「給食委託会社」でした。いわゆる集団給食の現場を請け負う会社で、社員食堂や病院の厨房、合宿所、学食などの調理と配膳をする仕事です。私の最初の職場は「大学の学食」。そこで毎日100合近い米を研ぎ(ホースの真水で洗う)、コロッケやとんかつを総計800個揚げ、昼時は「麺コーナー」で学生に「おばちゃんラーメン!」と叫ばれながら麺を出してました(遠目)

学食の片隅で泣いた新人1ヶ月目

「大学卒業して、国家資格まで取ったのに、私何してるんだろう」最初の呟きはここからです。正直、学食の片隅で泣きました。

今だから言いますが、大学の教授にストーカーごとく追い回されたのも、22歳にとっては、トラウマレベルの嫌な思い出。

きっと、現場配属になった栄養士さんの多くが料理を作りながら、洗浄機を回しながら、配膳をしながら、ふとそんなことを思っているのではないかと思います。

でも、私がその時思ったことは、「ここで栄養士をやめたり、転職したら、自分にも負けたことになる。」

3月まで女子大生だったのに、4月から給食のおばちゃんに転落させられた惨めさを噛みしめつつですよ。ほんとに。今では、良い笑い話。

ドMな目標を掲げた新人2ヶ月目!

ドMな私が心に決めたのは、「経験は全て勉強になる。目的を持てば全て実績となる」

そこで、提供のスピードを早めるコツや、揚げ物販売数の管理をして無駄なく、素早く提供数を増やす、マーチャンダイジングに力を入れて売り上げを上げるなどいろいろ注力しました。

その後も、ホテルの食堂の立ち上げ、新規事業所の立ち上げ、イベントなどを経験して、ある程度の実績をあげ、上司にそこそこ認められ(すごく認められたわけでもない)私なりにこの職場で経験できることをまとめたようなきがしました。

転職を決めたタイミング

新人1年半で、学ぶことはいっぱい学んだ。やれることはまだあるだろうけれど、ずっと給食の現場にいても、見えてくる世界はそんなに変わらないかもしれないし、なぁなぁになりそうだと思い、次に行こう。と決めました。

新人から22年たった今。転職に悩む栄養士さんにお伝えするならば、転職のタイミングなんて、「転職したい」って思った時です。でも、今いる職場で、何にも得られていないなら、それは怠慢。何かひとつでも、身につけよう。会社の役に立つことをしてやめよう。

「中途半端に辞めたら負け。学べることを学ぶ。実績を残す!そして、胸を張って転職しよう!」(浅野語録より)*そんなものはないけどね。

転職先はあえての魔の総合病院

次の転職する際に、私は絶対働きたかった「病院」を選びました。

それも、全てが学べる急性期が多い「総合病院」。

まず一番に言った強みが「どんな現場でもいけます。大量調理できます。提供スピード鍛えてきました。洗浄機(ベルトコンベア式:入れたら反対側から出てくる)一人で回せます!!

ということで、洗浄機のプロとして(嘘)病院に採用されました。

この先をまだまだしばらく書いていきます。お暇な方は、栄養士の経歴にお付き合いくださいー。



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