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"開発の全フローを経験したい人には打ってつけ" - フラットなエンジニア組織だからできること


※この記事に掲載した写真は全て、撮影時のみマスクを外しています

はじめまして、EventHubでエンジニアをしています岡本(写真右)です。隔週ペースで更新しているEventHubの社員ブログ✍️ 今回は2021年3月にエンジニアとして入社した私がEventHubのエンジニア組織について開発責任者の井関(写真左)にインタビューしてきたので、その様子をお伝えします。開発フローや組織の特徴、今後の課題など、EventHubのエンジニア組織についてその概要を知っていただればと思います👀

プロダクト開発の前段からエンジニアが関与。効率をあげる開発フローとは?

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岡本:
早速ですが、EventHubのプロダクト開発の流れについて教えてください。EventHubならではのフローやこだわりポイントはありますか?

井関:
早い段階からエンジニアが仕様策定に関わるようにしています。チケットの優先度についてはプロダクトマネージャーが決めますが、それを決めた後は早い段階からエンジニアやデザイナーが関わって、仕様策定を行います。

岡本:
こういう流れで進める理由はなんでしょうか?

井関:
例えば、エンジニアが関わらない状態で「この仕様で開発を進めよう」と決定した後に、「技術要件的にこれは難しい」とか「工数がものすごくかかる」みたいなポイントが明らかになると、手戻りが大きくなるからです。開発フローの後段でそれが見つかれば、そこまで進めてきた作業をもう一度やり直す必要があります。これを避けるため、早い段階からエンジニアに入ってもらうようにしています。他にも、エンジニアにプロダクトの全体像や会社としての方針を理解してもらう意図もあります。

岡本:
他にも何か特徴的なフローはありますか?

井関:
仕様策定の段階からリスクアセスメントを実施していることです。これは、ある機能を追加・修正することでどういったリスクがあるのかを開発側で明らかにし、それをビジネス側にも共有して双方で連携することです。開発側では、どういった手法でリスク対策するのかを検討し、必要であれば自動テスト、これだけで不十分であれば手動テストを行います。これを設計の段階から取り入れるようにしています。

岡本:
ビジネス側と連携してリスク対策をしているんですね。ところで、開発の優先順位はどうやって決めているんですか?

井関:
プロダクト管理ツールのProductboardを使用しています。

岡本:
色々な機能要望が社内外から上がってくるかと思います。どのくらいの頻度で、どうやって優先順位を決めているんですか?

井関:
要望に関しては適宜、CSやセールスから受け付けています。それを元に週に1度のペースでプロダクトマネージャー間で打ち合わせを行い、優先度を判断して重要なものはスプリントに乗せていきます。

岡本:
フロントエンド・バックエンドの開発にはTypeScriptを使っていますよね。こういった技術スタックの選定はどういう考えで行っていますか?

井関:
同一言語に統一している理由の1つに、開発効率を上げるという理由があります。特にEventHubのようなスタートアップのフェーズに興味もつエンジニアの多くは、一機能を実現することに関心をもつ方が多いんですね。自分で作った機能がどういうビジネスインパクトを及ぼすのか、どうお客さんに使われるか、という部分に興味をもつ方が多い印象です。弊社としてもそういう方に入っていただく方が活躍していただけるイメージが強かったので、一機能を1人で開発する時に効率が良くなる環境を作るべく、同じ言語を使っています。

ほとんどのエンジニアが開発の全フローにかかわる。壁のないフラットな組織をつくったワケ

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岡本:
ここまで開発フローについて聞いてきました。ここからは、今のEventHubのプロダクト開発体制、エンジニア組織の特徴について伺っていこうと思います。

井関:
EventHubの開発組織は、現時点では私が開発責任者というだけで、その他のエンジニアは全員アプリケーションエンジニアです。マネージャーやスペシャリストなどは設けず、それぞれの役割は固定しない、極めてフラットなエンジニア組織です。

アプリケーションエンジニアの働き方については、各社ごとに違いが出てくる部分かと思います。EventHubのフェーズに合うエンジニアの動き方としては、Netflixが提唱した「Full Cycle Developers」に類似しています。これは設計から開発、QAテスト、本番反映から運用まで、一連のサイクルにチームとして携わる形を想定しています。プロダクトを提供するに至るシステム開発の全フローに、全員が携わるということです。このように全てのフローに関わるエンジニアのことを「フルサイクルエンジニア」と呼ぶこともあります。

岡本:
EventHubに入社いただきたいエンジニア像としては、開発から運用、お客様との関わりまで全てのフェーズを回していける人、フルサイクルエンジニアとしてのキャリアパスを描きたいと思っている人が合っていると言えますか?

井関:
エンジニアのキャリア形成としてスペシャリストを目指す選択肢ももちろんありますし、それぞれのフェーズを極めたい・特定の技術に尖りたい人もいらっしゃると思います。そういう方がEventHubに向いていないということではありません。実際、スペシャリストの枠でも採用を進めていますし、EventHubの全エンジニアをフルサイクルエンジニアにするわけではありません。

岡本:
その中でもフルサイクルエンジニアとしての動きを重視しているのはどうしてですか?

井関:
フルサイクルエンジニアであれば、制作の全ての工程に関わることができます。ずっとフルサイクルエンジニアとしてやっていきたい方にとっても、まだ全部のフローに携わっていなくてどこが強みなのか、どこに価値を出せるのかわからない方にとっても、エンジニアとしてスキルアップできる環境になると考えています。プロダクトへの関わり方の1つの指針になるフローになればいいな、と。

岡本:
プロダクト開発の全フローを経験してみたい方には打って付けですね。

井関:
これまでフローごとに役割が別れていた現場でやってきた方の中には、その仕組みに対して違和感ややりづらさを感じていた方もいらっしゃるかもしれません。そういう方は、この方がやりやすいという場合もあるんじゃないかと思うんです。

岡本:
私は入社してまだ3週間ほどですが、「誰がこの役割」という壁を作らないという部分では、既にやりやすさを感じている部分はありますね。EventHubにジョインしてすぐにバックエンドに関する改善案を出して、すぐにそれをエンジニア皆で議論して、改善をリリースしました。個人的には、このスピード感に驚いたと同時に、課題を感じたことがすぐに反映される環境にはやりやすさを感じました。これまでの職場環境などを見ていても、例えばバックエンド専業のチームがあったりすると、今回のようにスピーディーにはいかないですからね。

井関:
そうですね。フルサイクルエンジニアになるのが良いとかそういう話ではなく、あくまでも、「今のEventHubというプロダクトにおいてはフルサイクルエンジニアがしっかり合う」ということです。

プロダクトの成長に応じてチームを拡大。新しいエンジニア組織のカタチとは?

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岡本:
先ほど、EventHubのエンジニア組織は非常にフラットなことが特徴だと伺いました。2021年末には開発体制をこうしたい、というイメージや考えはありますか?

井関:
今年中にはもう少し階層を持たせた形にしようと考えているところです。具体的には、開発責任者である私と他のエンジニアメンバーとの間にリーダーのポジションを設置する他、スペシャリスト枠の採用を強化することを検討しています。今はアプリケーションエンジニア全員をまとめて自分が見ていましたが、今後はチーム制にしていく予定です。スペシャリストの方にも入社いただけたら、将来的にはスペシャリスト同士で情報が共有できるような横断的なチームを設けます。

岡本:
体制を変えていこうと考えるようになった背景はなんでしょう?

井関:
EventHubというプロダクトが成長していることが直接の理由です。今は、プロダクトを拡張させていくためのアイデアが社内外からどんどん出てきている状況ですし、会社の規模も拡大しています。これまでは1つのチームでも十分開発できるような(プロダクト・会社の)規模感でしたが、これからは開発側の組織を大きくしていく必要がありますし、組織の拡大に合わせて体制を変更していくことが求められます。

岡本:
開発組織そのものを拡大していく上で、今後の課題だと感じていることはありますか?

井関:
組織拡大の基盤を作っていくことです。今はエンジニアの数も(自分を含めて)8名ですし、1つのチームとして動いているので、エンジニアの動きや作業の進捗状況などは全て自分が把握できる範囲に収まっています。しかし10〜15名の組織になってくると、私1人で全部見るのは難しいです。そこでリーダーのポジションを設けて階層をつけようとしているのですが、その上では組織拡大の基盤を固めていく必要性を感じています。

岡本:
リーダーとして入社される方に求めることはなんでしょうか?

井関:
もちろん自分自身で組織に関する考えを持っていることも大事ですが、弊社が目指す方向性に共感していただける、目指す方向が一致することは必須ですね。それから、出来上がった環境で働くというよりは、自分自身で環境を整えていきたいと思っている方に入ってもらいたいです。

岡本:
他にもスペシャリストやアプリケーションエンジニアなど、色々なポジションの採用に力を入れていくんですよね。EventHubに興味を持たれているエンジニアに向けて、メッセージをお願いします。

井関:
自身のキャリアや実現したいことと、働く環境とがマッチすることが大事です。

そういう意味では、全エンジニアがEventHubに合うわけではないと思っています。プロダクトの種類によっては、フロントエンドはフロントエンドで分けざるを得ないことも絶対あるので、フルサイクルエンジニアになることがベストだということでもありません。

選考フローでは、EventHubの課題や目指しているエンジニア組織を伝えた上で、EventHubという環境がその方に合うかどうかを見極めるようにしています。お互いに適切な判断ができるよう、EventHubの課題や目指す先を不足なく誠実に伝えるということも気をつけています。

岡本:
ありがとうございました!

最後までお読みいただき、ありがとうございました🙇‍♂️
2020年11月に実施した井関の単独インタビューもご覧いただけます👇

少しでも弊社に興味をもって下さった方は、こちらからお気軽にお問い合わせください!

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