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マネジメントプログラムの即効性を実感!過渡期の企業こそ見直すべき共通言語の大切さ

大手企業から小・中企業まで10万人以上が利用しているという「Musubu」。140万件以上の企業情報を網羅しているクラウド型データベースとして、法人営業を行うセールス・マーケティング部署の業務効率化に特化し、質の高い営業活動を支えています。

Musubu」を運営するBaseconnect株式会社は、互いにレビューし合って意思決定していくレビュー文化、作成中の企画書等を社内ツールでシェアするドキュメント文化など独自のカルチャーを形成しながら組織を拡大させています。また、2022年2月にはシリーズBの資金調達を発表し、事業成長を続けています。

一方、組織内には専門性の高いメンバーが多く、統一した社員育成を行っていなかったことから、事業のハブとなるマネージャーの育成が課題となっていました。マネジメントの基礎力を鍛えるとともに共通言語を形成したい、そんな課題感を持ってEVeMのマネジメントプログラムを導入されたといいます。

今回はコーポレート部門の若狹さんと小森谷さん、プログラム受講者の塚本さんと文さんに導入までの経緯や成果についてお話をうかがいました————。

※記事内の数字に関しては(2024年1月時点)のものです

創業時から育んできた独自のカルチャーと「自律分散協調」という在り方

ーーー貴社には大切にされている組織カルチャーがあると伺いました。どのようなものなのでしょうか?

小森谷様(以下、敬称略):弊社には文化・価値観・行動指針を言語化してまとめた「カルチャーコード」というものがあり、組織の在り方として「自律分散協調」を掲げています。いわゆるトップダウンで創業社長が意思決定を行うだけでなく、専門性の高いメンバーがその専門性を活かして物事を決めていくボトムアップも柔軟に取り入れます。それを実現する取り組みのひとつがレビュー文化です。特定の承認者を作るのではなく、お互いにレビューし合い、議論を重ねて意思決定していくカルチャーがあります。議論のためのドキュメントをしっかり作り込むことも、独自の文化かもしれません。

社員数が増えたことでマネジメントの不統一が顕在化。共通言語を作ることが急務に

ーーー2020年頃に社員数が急激に増えたそうですが、組織内の変化はありましたか?

塚本:人数が増えたことで困ったというよりは、マネジメントの解釈が人によってバラバラであることに起因して、コミュニケーションの難しさが顕在化したように思います。「自律分散協調」の考え方により、専門性の高いメンバーがそれぞれのやり方で業務を進めやすい反面、チームを横断して物事を進めようとすると、縦のハブとなるマネージャーがいない。事業を前進させるのに必要な横のマネージャー同士のつながりもない……といった課題が顕になったのです。

文:新任のマネージャーもいれば、長く勤めて徐々にステータスを変えてきた人もいるし、他社でマネジメントを経験した人もいて、みんなバックグラウンドが違う。こうした組織内での不統一が、さまざまな場面でボトルネックになってしまったんです。

若狹:横の連携に関しては、リモート環境も相まって難しくなった印象があります。事業特性としても、開発・企画・セールスと幅広い職種の人が関わって作り上げていくので、レビュー文化の推進はもちろん、そもそもマネジメントとは何か、というような共通言語を持つことは重要課題だと感じていました。

プログラム受講の決め手は「学び」の先にある「習得」への期待

ーーーそうした経緯があって、EVeMにご相談いただいたのですね。

若狹:代表取締役の國重(侑輝)が、EVeMの長村さんの書籍に出会ったことがきっかけでした。代表は長村さんの書籍を読んで「前提としている組織の価値観や能力密度、規模などがいまの我々の組織状態と結合する部分が多い」と話しており、社内でも長村さんの本を読むように推奨されていました。書籍とシンクロする部分が多かったので、そのまま導入しても大丈夫だという安心感を感じたようです。

とはいえ、すぐに導入できたわけではありません。というのも、これまで全社としてマネージャーの教育プログラムにトライした経験がなかったのです。導入に賛成する人がいる一方、いまやるべきなのか、他社のプログラムは合わないのではないかという懸念の声もありました。

小森谷:最終的には、知識のインストールだけでなく習得までのプロセスも用意されている点が決め手となりました。業務への再現性の高さに期待したのです。実際に受講者からは、インプットだけではなく、自己内省が深まるなどの効果があったという感想を聞いています。

ーーー実際に受講された塚本さんと文さんは、マネジメントにおいてどのような課題感を持っていたのでしょうか?

塚本:私はベースコネクトに入社してから、複数のチーム立ち上げや、マネージャー教育の担当をしたりと、長くマネジメントに携わってきました。自身の関わるチームでは大きな課題は感じていなかったのですが、他部署や異なるチーム環境でも再現性の高いマネジメントができるかについては確証が持てなかったのです。自分で体系立た知識や経験がどこまで通用するのか、足りていない部分をもっと補いたいと考えていたところでした。

文:私の場合は、プレイヤーとしての仕事から徐々にマネジメントの業務が増えてきたものの、マネジメントをきちんと勉強したことがなく、感覚的に判断してきたという自覚がありました。また個人的に本を読むのが得意ではないので、この機会に知識やスキルはもちろん、基礎を身につけておきたいと受講を決めました。

「ジムに通うようなハードさを越えたからこそ感じた即効性」期待以上の効果を実感できた

ーーー実際に受講してみた感想もお聞かせいただけますか。

塚本:カリキュラムは想像以上に大変でした。でも、厳しいからこそ事前学習と事後学習を経て「私にはこれが足りていなかった」と反省や内省につながったと思います。

特に自己流で実践していたコーチングは、間違った考え方であることに気づきました。受講前は、「自分がメンバーの性格や思考を理解している場合、自分の想定を超えるような発想をメンバー自身から引き出すことは難しい」と思い込んでいたのです。ところが、受講後にEVeMの考え方を取り入れながら、質問を工夫したり、対話する環境を整えてみたところ、自ら気づきを得てパフォーマンスを発揮するメンバーが出てきました。私がメンバーを過小評価していたのだと気づかされ、いまでは1on1や日々のミーティングで取り入れています。

文:マネジメントやマネージャーの目的は何かということを、改めて認識できたのは大きかったです。ツールやスキルとしてマネジメントを意識し、事業や成果が残る形、スケールさせる形で取り組むべきだという前提を確認できました。

また、ちょうどPMO(Project Management Office)のロールにアサインされたタイミングで、進行中の各プロジェクトでどのような情報共有が行われているのか把握し辛い状況がありました。そこで本プログラムで学習した「推進システムの整理構築」を意識して、報告や共有、情報の可視化がプロジェクトごとにどう行われているのかを改めて整理しました。その結果、情報流通の滞りによるリスクへ対策を事前に検討できたことは、今回学んだ成果のひとつです。

ーーー人事側から見て感じられたことはありますか?

若狹:ベンチャーの場合、マネージャーの大半は、現場の実務も担うプレイングマネージャー。多忙な中で事前課題にオンライン受講、事後課題をやって……とプログラムをこなすのは、ジムに通うような大変さがあったと思います。だからこそ、ここで学んだスキルを自分自身のものとして業務に活かす即効性が生まれた。これは、期待通りの結果でした。オブザーバーからも「見るからに言動行動に変化がみられていてこれからが楽しみ」とフィードバックをいただき、期待以上の効果を得られたと実感しています。

「過渡期の企業こそ導入を」共通言語の共有で足並みを揃える

ーーーEVeMのプログラムをどんな人におすすめしたいですか?

若狹:我々のように組織の拡大フェーズで阿吽の呼吸でのコミュニケーションが難しく感じ始めたら、導入を検討する時期なのではないでしょうか。また、事業の多角化や統合などをきっかけに社内の文化融合が必要になったり、関係性やカルチャーの変革期が訪れたタイミングで足並みを揃えたい企業さんには、共通言語や同じ型を共有できるEVeMさんのスタイルが合うと思います。

学び続けることで、変化に適応できる組織を目指したい

ーーー今後Baseconnectは、どのような組織を目指していきますか?

若狹:短期視点では、さまざまな変化にすばやく適応していける組織を目指したいです。冒頭でお話しした「自律分散協調」という概念は、環境に合わせてボトムアップとトップダウンが変化していきます。そして、変化に強くなることが「自律分散協調」を実践する上で特に大事なことだと思っています。

また、今は採用で組織を形成する時期から、内部育成に力を入れるフェーズへと移行中でもあります。こうしたタイミングにあわせて、マネジメント層の基礎力を合わせていく必要性をより実感しているところです。全メンバーが多様性とボトムアップの掛け合わせを実現していくことで、コアバリューのひとつに掲げている「Learn to Change 学習と挑戦により変化する」を体現していきたいと考えています。

若狹様、小森谷様、塚本様、文様ありがとうございました!



EVeM HERO INTERVIEW
インタビュイープロフィール

若狹 麻実 氏
コーポレート部門 People Experience チーム マネージャー

小森 谷有紀 氏
採用広報室

塚本 淳史 氏
データ企画ユニット マネージャー

文 光平 氏
プロダクト開発チーム サブマネージャー

※上記の部署名、役職はインタビュー当時(2023年12月時点)のものです

▼Baseconnect株式会社 様について詳しく知りたい方は、下記からご覧ください。

https://company.baseconnect.in/

▼EVeMの法人向けプログラム(マネ型)についてのご相談・お問い合わせは、下記からお気軽にご連絡ください。

https://manekata.com/contact


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