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アルプが取り組む「フェアな組織作り」ベンチャーマネージャーの育成は、経営がコミットすべき重要な課題。【株式会社アルプ】

「あらゆる企業に、フルスイングを」をミッションをとして掲げ、サブスクリプションビジネスやSaaSなどの継続収益ビジネス向けの販売・請求管理SaaS「Scalebase」を提供するアルプ株式会社。
代表の伊藤氏は、ベンチャー企業のマネージャーが育たないのには構造上の問題があると話す。今回役員含め12人が受講した同社が目指す「フェアな組織」とはーー。

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ベンチャー企業のマネージャーを苦しめる構造上の問題


ーーまずはじめに、EVeMを知ったきっかけについて教えていただけますでしょうか。

弊社執行役員CROの毛利が、書籍「急成長を導くマネージャーの型」に非常に感銘を受け、「自分を含めて是非マネージャープログラムを受けたい」と言ってきたことがきっかけです。
まさに弊社でも、共通化されたマネジメントの型というものは持っておらず、それを組織的にフィードバックしづらいという課題を抱えていたのでそこを解決できるのではないかという期待がありました。

ーーEVeM導入前の組織の課題感はどんなものだったのでしょうか?

弊社に限らず一般論としてマネージャーというのはベンチャー企業において、最も立ち回りが難しいのではないかと思っています。
何故なら、プレイヤーからいきなりマネージャーに任命され、事業の推進だけでなく、ピープルマネジメントや採用、戦略策定といった多岐に渡る業務をこなす力を求められるからです。
経験してきていないことにいきなり任命され、価値を出さなければならないのはマネージャーにとってかなり厳しいですよね。
また、大企業であればマネージャーの上司はマネージャー経験がある人しかいませんが、ベンチャー企業の社長はマネージャー経験がないため良いアドバイスがしたくてもできません。
ですので、私はベンチャー企業でマネージャーが育ちにくいとすれば、それは個の問題ではなく構造上の問題であるし、それを打破することは経営がコミットしなければならない重要なミッションだと捉えています。
弊社ではまだ組織課題と呼べるほど顕在化していた訳ではありませんが、今後100%その壁にぶつかるだろうと思いEVeMプログラムの受講を決めました。

客観的なフィードバックを受け、メンバーの新しい強みの発見があった


ーーミドルマネージャープログラムを導入していただきましたが、実際にどんな変化がありましたか?

受講した本人に自身の強み弱みをフィードバックしていただいたことにより自己認識が進化し、まずマネージャー自身の立ち位置を理解できたことが大きな変化です。
また、マネージャーとのミーティングの中でも「これに対してはEVeMで学んだ◯◯を使えばいい」といった発言が出てきていて、共通言語ができているのを感じています。
共通言語やフレームワークだけが全てではありませんが、少なくとも「この時はこうしてみる」と進められる武器が、今回受講した全員に配られている実感を持っています。

ーーマネージャーがEVeMプログラムを受講したことによって、伊藤さんにとってどんな気づきがあったのでしょうか。

客観的なフィードバックをいただいたことで、私が思っていた以上のメンバーの新しい強みの発見がありました。客観的な視点からの情報をいただけて非常にありがたいと思っています。
EVeMからのフィードバックをもとにどう組織を良い方向に導いていくかが私自身のこれからの重要な課題です。

フェアな組織を作るには、マネージャーの器が重要


ーー今回受講した方々には、マネジメントの武器を持った上でどんな風に成長していってほしいと考えていらっしゃいますか?

EVeMプログラムの受講はあくまできっかけと思いますが、そこを念頭におきながら真摯に成長に向き合ってほしいと思っています。マネージャーとして成果が出しづらい、壁にぶつかるということは、誰しも経験することだと思うのですが、「マネジメントの引き出しがありません」という状態では、掲げる目標に対して正面から向き合う環境が作れているとは言えません。

今回プログラムの受講を通し、一つの「ベンチャーのマネージャーが成果を出すためのメソッド」の基本型が手に入れられたと思っています。マネージャー自身の成長にも、メンバーの成長にも真正面から向き合っていってほしいと思います。

ーー最後に、アルプさんが目指す理想の組織について教えてください。

アルプを始めた理由の一つでもある、「フェアな組織」を作りたいという思いはずっと変わりません。様々な組織を経験する中で、経営陣の思想はもちろんマネージャーレイヤーの成熟度や経験値が足りない中でフェアな組織を作ることは非常に難しいと感じています。
小さく、かつ急成長していく組織においては、創業者の力以上に必ずマネージャーの力が必要になってきます。
私はマネージャーの力を信じているので、マネージャー育成に対しては惜しみなく投資したいと思っています。

前述の通り、マネージャーの役割を言語化できているベンチャー企業は非常に少ないです。結果としてそれがボトルネックになり、組織が疲弊したりある種メンバーを搾取してしまいメンバーも、マネージャー自身をも不幸にしてしまうケースがあるなと思っています。経営陣がマネージャーのためのルールブックをきちんと渡せていればそうはならなかったのに、「マネージャーに向いていなかった」の一言で終わってしまうのは勿体無いですよね。
アルプではこういった構造上の不幸やアンフェアさを無くし、人に対して、チームに対しての真摯さが体現できる組織を目指していきたいと思っています。


ーー伊藤様、ありがとうございました!

EVeM HERO INTERVIEW
インタビュイープロフィール

アルプ株式会社 代表取締役CEO 伊藤 浩樹 氏

東京大学卒業。モルガンスタンレー、ボストンコンサルティンググループを経て、2013年にピクシブ株式会社に入社。ピクシブでは新規事業開発、開発組織のマネジメントを経て、2017年に代表取締役社長兼CEOに就任。2018年8月にアルプ株式会社を設立。

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