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オーストラリア留学生活:風邪と保険の話

皆さん、こんにちは!アデレードに留学中のイブキです。


海外に来て初めて風邪を引きました

タイトルにある通り、オーストラリアに留学してから初めて風邪を引きました。

私は今学期の授業が木曜日までしかないのですが、1週間のうち最後の授業を迎えるくらいからお腹が痛かったり、寒気があったりしました。その日は夕方のワークショップが終わったらすぐに帰宅。倒れるように眠りに入りました。

金曜の朝は、高熱と全身の痛みで起床。体温も39.2度まで上がっていました。結局その日は予定をすべてキャンセルせざるを得ず、ステイホーム。

しっかり休んだ甲斐があって、翌日には軽い風邪レベルにまで回復しています。

以下の写真は回復し始めた土曜日の昼に作ったハヤシライスです。食欲がない時もありましたが、ミネストローネなど温かい食べ物を作って体力が落ちないように努めました。

振り返ってみると、私が風邪を引く1週間前にジンバブエ出身のルームメイトも週末寝込んでいたり、クラスでよく話すオーストラリア人の友人も先週は体調が優れず授業を休んでいたりと、周りの知人の多くがバタバタと倒れていることに気が付きました。

たしかに9月中旬に春を迎えてからオーストラリアはこの頃、気温の変化が激しいだけでなく花粉症も流行中。

Australia/ New Zealandにおける人口の18%が花粉症に苦しんているそうです。花粉症の方に向けて、薬局会社のウェブサイトでは「カ、カ、カフンショウ?」だなんてハクション大魔王もびっくりの宣伝を見かけたりもします。

https://www.chemistwarehouse.com.au/buy/110494/demazin-allergy-hayfever-relief-non-drowsy-80-tablets-exclusive-size

日本にいた時は私もしょっちゅう花粉症に悩まされていました。環境省によると、花粉症有病率は10年に10%ずつ増加しており、2019年には42.5%にまで達しているそうです。

ただ、日本と豪州で異なるのは花粉症の原因となる植物。日本において花粉症をもたらすのは多くの場合「スギ花粉」ですが、オーストラリアでは「様々な種類の芝、シラカンバ/ メープル/ オリーブなどの木、様々な雑草などからの花粉」が多いそう。

幸い、私はこうしたオーストラリアの植物に対するアレルギー疾患はありません。ということで、今回風邪を引いた理由は恐らく、

①季節の変わり目で体が適応しきれずに疲れていた
②週末に入るにあたって力が抜けた

にあるのかなと思っています。

オーストラリア/ アデレードの医療制度

今回、海外に来て初めて風邪を引いたということで、回復に当たっては日本から持参した以下のお薬のお世話になりました。

海外に来ている身としたら、病院に行くのって少し気が引けますよね。実際、オーストラリア人も病院に行くことはあまりないらしく、基本的には薬局にある常備薬かチキンスープを飲んで何とか済ませるそう(私はちょっと強引に感じますが…)。

Chemist Warehouseというオーストラリア国内どこにでもある薬局(日本でいうとWelciaやツルハドラッグ的な位置に近い)があるので、そこに行けば必要な医薬品は揃えることが出来ると思います。

どうしても病院に行く必要がある場合。オーストラリアでは、日本のように耳鼻科や呼吸器内科といったSpecialist(専門医)にまず行くのではなく、最初にGP(一般開業医)の診察を受ける必要があります。

本当に症状が悪ければ、そこで紹介状を書いてもらい、専門医の方のもとに行くという流れだそうです。

ちなみに、OSHCという学生保険に加入している人はGPの診察料は無料です!なので私も、もし今回の風邪が悪化していたり、長くこじらせてしまっていた場合は大学にあるGP(一般開業医)を訪れることを検討していました。

*下の写真を見てお察しの通り、大学のGPは平日のみ営業しているので注意が必要です(いつもはもっと明るくて入りやすい場所なのでご安心ください!)

ここで「OSHCって何?もう少し知りたい!」という方に詳しくお話しさせて頂くと、

OSHCとはOverseas Student Health Coverの略語で、オーストラリアに来る留学生はビザを取得する際に加入が必須となっている保険のことです。

私が留学を始めた2022年9月の段階では、4年間で2949ドル(年間にして約7万円)を払う必要がありました。ですが、病院内における医療費に限らず病院外における費用(血液検査やX線検査など)も保障されます。歯科治療や盗難・事故はカバーされません。

デメリットとしてはやはり英語なので、診察後の保険適応の申請が大変ということでしょうか…友人も先学期にインフルエンザにかかって苦労している様子でした。

https://www.bupa.com.au/health-insurance/oshc

Australia/ New Zealand人であれば、Medicareという国民保険を受けることが出来ます。

課税収入の2%を徴収する代わりに公立病院であれば検査費や入院費が無料となる他、私立病院であれば一部費用がカバーされます。ですが、無料がゆえに公立病院の外来の診察や手術は数か月後になることもあるそうです。

では、こういった留学生向けの保険について、日本の大学ではどのような仕組みを取っているのでしょうか?

日本への留学生

東京大学 留学生支援ウェブサイトによれば、「在留資格『留学』を持ち、住民登録をする学生は、全員、国民健康保険に加入」することが義務付けられているそう。

所得のない留学生は申請すれば保険料が安くなるそうですが、基本的には1年間に約10,000円程度(各自治体によって異なる)を納めなければなりません。それでも、国民健康保険に加入すれば他の国民と同じように3割負担で日本の医療制度を受けられるようになります。

ですが、「在留外国人」が診察を受ける場合、多くの人が十分なサポートを受けられず言語面で苦労していることも事実。
「病院で診察・治療を受ける際の困りごと」という質問に対して「伝えること」「話すこと」に難しさを覚えたと回答した割合は40%に及びます。

出入国在留管理庁「令和2年度 在留外国人に対する基礎調査報告書」
https://www.moj.go.jp/isa/content/001341984.pdf

自分も英語で症状なんて言われても、多分全く分からないと思うんですよね…。それを乗り越えている日本や各国の留学生の皆さんには感服する限りです。

皆さんの中でも似たような経験や滞在先での苦い医療経験などありましたら、是非共有してください。これからのオーストラリア生活の参考にさせて頂きます!

Health is Wealth(健康は財産)と言われる方もいらっしゃいますが、本当にその通りで健康でなければ何も始まらないなと感じました。

大学の中にも外にもopportunity(機会)は溢れるほどあるのに、健康な体がなければ参加できない…。
でも、今週末は家にずっと居たからこそ、将来のことについて考える(と共に不安になる)良い時間にもなりました。

セミスターの授業も残り2週間。体調を崩すことなく最終試験を迎えて、次のステップに進む足がかりにしたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

大学のブログサイトでも記事を投稿しております!今回のテーマはフラットメイト。アデレードに来てから家探しに苦労した経験をもとに記事を執筆しました。気になる方は、以下のリンクからチェックしてみてください。
Power of flatmates

ではまた!

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