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クリニック選び🩺

最近、糖尿病を患いながら、舌がんになった父の手術について、母と話をしました。

ガン細胞に冒された舌部分を切除した後に、代わりの繊維質がいずれ舌となり、前と変わらない生活ができるそうです👅

糖尿病専門医、胃腸科医、耳鼻咽喉科医、内科医、眼科医, etc. etc.

現代医術には、目を見張るものがあります。

これが、一昔前なら、ガン体質の父は既に亡くなっていただろうと家族で話してました。

それでも、老いは確実にジワジワと迫りきているため、仕方ないことですが、私自身も、これからはかかりつけのドクター(クリニック)、その向き合い方を更に意識してます。

さて、私は、現在、女性ホルモン注射を内科兼性別違和(不合)の方向けクリニックで、大体、毎月の頻度で摂取してます💉

量は月ごとの体調によりますが、性別適合手術を受けた受けないにかかわらず、身体的な性移行施術を始めたら、その人のほぼほぼ命の終わりまでしなくてはならないので(高齢時には必要ない聞きましたが…)、トランスジェンダー、ジェンダークィア、ノンバイナリー、いずれにせよ、自らの意志により、身体医学的に踏み込んだ方には必要なことです。

母もでしたが、シスジェンダー(出生時の身体的特徴の性から社会に割当てられた性が一致の意味)の女性が、閉経後に更年期障害の特徴としてホットフラッシュが起こる言われてますが、私も卵胞ホルモンが欠乏時に、既に経験しています🥵

母は言います……、
母: まだ若いからいいけど、40代入ったら自己管理ももっと怠らないようにね…。でも、あなた、クリニックはどうなってんの?

私: ホルモン注射の内科医と、定期的に婦人科医の方に見てもらってるから大丈夫だけど…

母: だけど?

私: いや、私の場合、クリニックを選ぶことも限定的にならざるを得ずに……

ホルモン注射をしてくれる場所は、まぁ、上記の通り、性別違和(不合)の専門医などを探せば、それなりに昨今見つかるでしょう🥼

ただ、私のように、SRS(:Sex Reassignment Surgery。今はGRS: Gender Reassignment Surgeryて言う方が妥当かな?)を受けた方の、定期的なフェムケアとして、術後の生殖器官を検診してくる婦人科医が見つかりにくいという点。

いや、問題は、トランスジェンダーmtfに対する知見や配慮ができる婦人科専門医が少ないということ』

私は、術後、日本ではもちろん、メキシコやフランスに在住した時もあって、その時に検査&健診してもらってます。

実際、その折には、子宮がないため、事前に、正〜直に、自分のバックグラウンドを話さなくてはならないのだけれども……、
今より若かりし頃の私は、プライドと恐怖から、自分の身体の術歴などを話すことはかなり重荷でした。

だから、いけないとは分かってても、
「子宮検査でエコー取ります」「じゃあ、次に子宮を調べますね」と言われるまで、その情報を言わないこともありました…

もちろん、こう言われたら、私は自分の身体のことを言うしかない🤦🏼‍♀️

当時、ある医師は……、
「へぇ、すごい技術だ。構造が実物と変わらないから、言われないと分からないですね」

また、
「タイで受けたの?まぁ、有名だよね。むしろ、勉強したいな笑」

と、私は苦笑いつつ、そこそこ談笑?的な受診を経験してます。

そして、かれこれ数年が経ち、帰国後の日本での生活にまた慣れた頃のある日……、

物理的移動が面倒で、近くのクリニックで診てもらおうと伺った、近所の婦人科医へ🏥

そこそこ世間の性の多様性に対する意識も数年前よりは、既に浸透し始めてたため、
「よし、正直に私の術歴のことを最初言おう!」と、勝手ながら自分自身に少し自信がついてました。

というわけで、その担当となったドクター(男性)には、検診前にまず重要なことを話しました。
重要なこととは、無論、私のS(G)RSのことです。

彼は、最初は少し驚いた表情をしていたが、落ち着いた声で、
「それでは、これから検診していきましょう。控室でまずはお待ちください」

良心的で、プチかかりつけになっていたクリニックは遠くはないとは言え、徒歩で行ける距離ではなかったから今回そこを選んだわけだが、初めてのクリニックなため、仕方がないとは言え、さらなる緊張がありました☹️

だがしかし、ドクターから待っててと言われたにも関わらず、待合室にやって来たスタッフの小声の回答が……、

「すみません。ドクターが、やはり、(私みたいなケースの)専用の医療器具がないのと、知見がないため、検診できないとのことです。申し訳ございません。もちろん、お支払いは結構ですので、受付で診察券を受け取って……

「え、器具?知見?は、そういうものなんですか?他のこれまでの医師の方は検診されましたが……?」

スタッフは、困り顔と無言…。

私は懐疑的な表情をしつつ、
まぁ、(診てくれないなら、もういいや)、分かりました。では…

やんわりと断るには、こうするしかなかったんだろうなとは思います。

それでも、私自身は何だか悲しい気持ちになりました。

「つまり、トランスジェンダーは気持ち悪いってこと?いや、個人的に医師も人だし、譲れないジェンダー観あるんだろうし、専門的な人体部位とかあるだろうけど、待って、医師よ?え、じゃあ、今まで診てくれたドクターたちは何だったの?慈善から?」

私は、これまでたまたま運が良かったのかもしれないし、その担当医の彼は、本当に知見•知識がなかったから、自信をなくしたのかもしれない。

いずれにせよ、中々経験しない洗礼を受けた感じで、もうなるべくネガに考えないようにはしました。

あー、最初からいつものドクターの所に行けばよかったなぁ〜、となりました。

そもそも、なんなの、あれ?!
診察室に入る前に若いナースを侍らせ、くっちゃべ……、
昔は非モテだったろうメンズが、いきがったようなシチュは!?
てか、ナース含め、遊び過ぎな雰囲気では!?
と、私の主観的な印象は、さて置き笑笑🤷🏼‍♀️💁🏼‍♀️

ただ、私の患者及びクライアント観として言わせてもらうと、ドクター&クリニック選びの重要ポイントの1つに、医師や看護師たちのプロフェッショナルな環境つくりをしてるか否かは大事だと思います🏥

日本のクリニック診察室(カウンセリングルーム)は、鍋物のごった煮具だくさんのおでんみたく、診察室という小さな一室に、医療関係者が一挙に集まってて、患者の病状や依頼を聴く状態……、

いや、なぜに?正直、いてもらいたくはない!ドクター(それか、良くて、+施術をする担当の看護師)だけにしなよ?
そう、挙げ句、関係のない作業をしてる、私の担当でないスタッフまで、私の病状を聴くことになる 🤷🏼‍♀️

これって、今回の婦人科だけの話でなく、違う専門科医でも起こりえること。

この辺のインフラ整備は、日本は日本的な価値観があるから〜、とは、今やちょっと違うと思いますし。

なにせ、個人の医療情報とは、重要なプライバシー情報

GDPR(EU一般データ保護規則)で有名な欧州では、これを漏洩、濫用しないように、情報対策に最善の保護をすることは当然。

では、データ保護て、そもそもどう護られるべきか?
デジタル上は、もちろん今やAIと、それを見守るデータ管理責任者で保守だけど、フィジカルなシーンではどうすれば?

それは簡単……
ネットやPCがない時代から行われているアナログなメゾット。
それは、いかにヒトがその場にその時に介在させずに、情報の伝達を制限させるか
これに尽きます。

こういった、クライアント(患者)目線のウェルケア•ウェルビーイングを意識した医療サービスを行ってるドクター&クリニックて、本当に数少ないです。

この婦人科医のケースにおいては、幸いにして、現在も私が定期的に通ってる(=その時にやっぱりいつもの、行っておけばよかったなの)クリニックが、その適切な環境下での診療を行なってくれてます

そのドクターが、フェムテックやフェムケアで著名なことも、十分、その環境意識から把握できます。

そのクリニックでは、担当看護師は別室で説明をドクターから聞いた後で、施術室で健診•検診を行います。

設備に予算がないから〜、
看護師にも説明するの手間だから〜、
ではなく、適材の要員を、適所のオンサイトに配備し、情報共有&制限の環境つくりこそ、これからの医療機関に必要かと思います。

例の失敗した婦人科医に話を戻すと、私はドクターに自分の身体の情報を話す前にこうリクエストしました👇

「あの、先生と2人だけで話したいので、看護師さんやその他スタッフさんは退出して頂いても宜しいですか?」

あの時の、ナースたちの強張った、面白くない顔😅
ま、どーでもいいけどね笑笑😏
だって、私の情報だから、はっきり言うわ!邪魔だもん🤍💁🏼‍♀️





















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