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女医の働き方を考える②

Xでポストした、

ママ女医の働き方って
・夫が医者かどうか(当直とか土日仕事割とある意味で)
・専門医の有無(まだの場合、取得を目指すかどうか)
・子どもの年齢、数
・院内病児・夜間保育の有無
・両親、義両親が近くにいるか
・都会か田舎か(都会はバイトとかクリニックの選択肢多)
によるから千差万別なんだよね

@shiro_kuro_iii

について、少し深掘りしようと思います。
前編はこちら





院内病児・夜間保育の有無、有給以外の休暇

想像以上に子どもは熱を出します。
5月と6月の2ヶ月間で、今年の看護休暇(子どもの発熱で使える休暇)が10日のうち6.5日消えました。え?

市の病児保育はあるけれど、激戦で前日の申込だと絶望的。
院内病児保育があれば、子どもの発熱も怖くない。(感染症によっては預かってもらえないから万能じゃないけどね)
加えて院内夜間保育があるなら、当直だってできる。

そして前述したように、私は看護休暇があるからいいのですが、この制度がない場合は有給使うんですよ。
1年に20日間有給が付与されて、2ヶ月で6日消える怖さ、わかります???

両親・義両親が近くにいるか(+関係良好か)

両親が近くにいる人でも、「親は子どもの発熱時の待機要員ではないから、そんなに頼ってはいない」「祖母は介護しているから(or祖母は病気なので)頼れない」という人も多いと思います。

けれど、どうしても仕事を休めない、休みたくない、休みづらいときに、「休みを取れるかもしれない人が複数人いる」というのはそれだけで心の負担を軽くします。

男性医師が「子どもの熱で休みます」と言える空気感がある病院はそれほどまだ多くないはず。
オペがある科はなおさら、患者さん側にたったら「子どもの熱で主治医が来られなくなったので執刀医変わります」と言われたら不安ですよね。

けれど、夫がなかなか休めない場合、自分ばかりが仕事を休むことになる。
職場の同僚に頭を下げていると心が削られてくるんです。
迷惑をかけるから謝る。心底申し訳ないなと思っている。けれど、自分が悪いわけではない。
子どもももちろん悪くない。なのに「なんで熱出すの」と思ってしまう自分も嫌で。
そんなどうしようもない、やり場のない思いに蓋をして調子の悪い子どもの看病をする。
今日したい仕事もあった。熱が下がらなければ、どんどん後ろ倒しになる。
「僕は休めないから妻が休むのが当たり前」とそう思っている夫にも腹が立ってくる。「ちょっと調整したんだけれど、難しそうで。ごめんね」その一言があれば違うのだけれど、何もないから腹がたつ。
私の仕事がどうでもいい仕事と思われているようで自己肯定感も下がる。

これを避けるには、病児保育か祖父母かシッターしかない。
病児保育がない、または激戦で利用が難しい場合は祖父母がかなり重要となる。(病児シッターはコロナ禍で「発熱がある子は不可」の人が増えて、そもそもこれまで選択肢にあがってこなかった)

私の実両親は仕事をしているが、必要ならヘルプに行くと言ってくれた。
片道3時間かかる彼らの存在ですら、私の心を軽くした。
選択肢が多いということは心を救う。
どうしても休めないときは甘えよう。
大丈夫、ひとりじゃない。

居住地が都会か田舎か

まわりには育児に重きを置くために、クリニックバイトをしている女医さんも多いです。
でもこれは都会だからできること。

地元は田舎なのですが、クリニックバイトの募集がそもそもないんです。健診バイトならあるのですが、単発。
「週2午前外来のみの勤務」という働き方ができるところとできないところがあり、これは地域差で仕方のないところです。
地元の友人を見ていても、田舎の場合は、しばらく仕事から離れるか、頑張って急性期病院に戻るかという選択肢しかなさそうです。


自分を取り巻く状況に合わせて考える

長文になってしまいましたが、とりあえず院内病児保育のある病院が増えてほしいなと思います。
外来日とかね、私はオペないけど、外科系の先生はオペ日とかね。
休めない日、休みたくない日ってありますよね…。

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