経費を差し引いた手取り給与から見る若手海外駐在員のメリット
こんにちはー!大手メーカー海外駐在員の ぴよ吉 です!
今日は海外駐在員のメリットである ”給与面” について共有します。
通常ネット上の情報では年収となる額面の数字を説明する方が多いですが、私が駐在する前に色んな記事を読んで感じた
「結局、お小遣い(自由に使えるお金)はどれくらい増えたの?」
という疑問に対して皆さんに共有します。
結論から言うと私の場合(大手メーカー/イギリス駐在/当時28歳) はお小遣いが2.5倍(400万円程増加)増えました。
額面年収 と 手取り年収 と お小遣い
ネット上の記事ではよく「年収1000万円!」とか「転職して年収1.5倍!」などインパクトのある言葉を見かけます。給与が増えるのは確かに嬉しいことですが、忘れてはいけないのは税金や保険料も額面給与に沿って増えるということです。
下記の例をご覧ください。
(出典:酒居会計事務所 https://www.sakai-zeimu.jp/blog/archives/7051)
額面年収700万円と1,000万円では300万円の差がありますが、税金と保険料の控除後は約200万円の差しかありません。つまり額面年収が増えたのと同じ分 手取り年収が増えているわけではないということです。
さらに お小遣い について考えてみましょう。
ここで僕が言うお小遣いとは手取り年収から生活に必要な経費を引いた金額の事です。生活に必要な経費とは以下のようなものです。
〇 家賃(駐車場代/インターネット代 含む)
〇 光熱費(電気/ガス/水道)
〇 医療費
〇 自動車代(本体代/ガソリン代 含む)
※食費は必要経費の一つですが固定では無いため含んでいません。
海外駐在員の額面年収や手取り金額の情報は多く公開されていますが、私たちが最も興味があるのはこの お小遣い ではないでしょうか?
なぜならお小遣い=自分が自由に使えるお金 であり、手元に残るお小遣いがどれだけ変化するかが金銭面で見た海外駐在員の本当のメリットだからです。
そして、このお小遣いの大きな変化こそ私が皆さんに海外駐在員になることをおすすめしたい一番の理由です。
駐在前後のお小遣いの変化(僕の体験談)
さっそくですが以下、私の給与明細と家計簿の記録から手元に残るお金(お小遣い)を公開します。
私の場合、イギリスに駐在していたので任地通貨が£(ポンド)の為、日本円に換算するとかなり多くの任地給与を貰っていました。また海外駐在手当として基本給が25%UPしているのも任地給与が上がっている大きな理由です。
しかしそれよりも目を見張るものが固定費の違いです。駐在員は下記が会社負担となるので生活の固定費がグンと下がります。
〇 家賃
〇 医療費
〇 自動車代&ガソリン代
海外駐在員になったことで、この固定費が日本と比べて月に10万円ほど会社負担になったこと、また基本給与が多くなったことから月のお小遣いは7.5万円から37万円増えました。
賞与について
賞与については変化がありませんでした。
僕の会社では賞与は日本での役職に対して日本の口座に支払われる規定なので、海外駐在員であることのメリットはありませんでした。
実際に貰っていた金額(冬賞与)は以下の通りです。駐在前後であまり変わりありません。
28歳海外駐在員のお小遣いは日本の部長レベル?
上述した 毎月のお小遣い×12か月と年2回貰える賞与を計算すると僕の年間のお小遣いは以下の通りになります。
28歳 海外駐在員 年間お小遣い = ¥6,704,000
当時 ものすごく多いなぁと実感したのを覚えています。
実際に妻とヨーロッパに何度も旅行に行くことができましたし、日々の自己研鑽に使うお金も気にすることが無くなりました。
しかし、その時思ったのは
「このお小遣いは日本だったらいつ頃貰えるレベルなの?」
という疑問です。そこで以下のような前提で想定してみます。
お小遣い = 手取り金額 - 生活固定費
● 生活固定費は14.5万円/月⇒174万円/年で計算 (僕の日本での実績)
● 上記式でお小遣いが670万円になる手取り金額の額面年収をググる
すると、以下の情報が得られました。
上記例によると、年収1200万円の時に手取り金額が約850万円になります。
この850万円から仮に僕が日本で生活していた経費174万円を引けばお小遣いは676万円になります。この676万円はほぼ、僕の海外駐在中のお小遣いである670万円に近い値になるので、海外駐在中の僕のお小遣いは日本で働いた際の年収1200万円レベルということになります。
僕の勤めている会社では部長になるのは大体50歳頃から、またその時の年収は1,200万円と聞いていますので、ざっくり20年後に訪れる給料を海外駐在中には貰えていると考えています。
また私の日本での額面年収は約600万円だったので、お小遣いから見ると年収が2倍になったと私は考えています。
海外駐在キャリアは令和時代の新戦略
今回は海外駐在員の金銭面から見たメリットを共有しました。
今後 詳細をnoteに書く予定ですが僕は平成生まれで令和時代の社会人が大手企業で働く場合、下記3大問題に直面していると考えています。
○ 給与&役職が上がらない問題
○ 市場価値が上がらない問題
○ モチベーションが上がらない問題
僕は海外駐在員になることで上記3大問題を解決できると考えており、今回は”給与&役職が上がらない問題”の給与面について記載しました。
今後も海外駐在員に関する情報を記載していきますので、興味のある方は是非読んでみて下さい。令和時代に生きる多くの若手社会人がもっと幸せにキャリアを形成できるよう一緒に考えていきたいです。
今日が一番若い日!笑顔で明日を考えよう!ありがとうございました!
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