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おしゃれの形も、生活スタイルを踏まえ (インド滞在録#6)

(2018年夏に、会社の海外派遣プログラムで、インドのプネにある環境NGOでインターンしていた際の滞在録です。現地での体験や、日頃の気づきなどを、ゆるゆると綴っています)
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インドでも、女性が爪にマニキュアを塗る「ネイル」は一般的なファッションである。

ある日、会話中に女性社員の手を見て気付いたのが、片手のみにネイルをしていたことだ。

気付いた当時は、「朝時間がなくて作業半ばで出社したのかな~」などという安直な憶測をしていたのだが、改めてまわりを見渡すと、多くの女性が同様に片手、それも左手のみにネイルを施していることが判った。

理由を聞くと、「食べるときに、マニキュアが口に入るのは良くないでしょう?」とかえって質問を不思議がるように、返答された。

インドでは、古来より左手が不浄の手とされているのは、日本でも周知の通りである。その為、食べ物は右手で食べることが一般的である。

手で直接食べ物を口に運ぶからこその着眼点であるが、同じ「おしゃれ」でも、国が違えば掟も違うことを実感した。

ファッションの領域に限らず、自分が「異質」な人間となる海外環境では、このような「掟」に無頓着でいては、野暮(場合によっては無礼)になってしまう為注意したいと思った。

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以 上

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