夏祭りを撮る
あー、旗、反対側やったなあ、でも光透過してて綺麗やったんよなあ。
毎年行われる祭り。
コロナ禍でしばらくなかった。
ようやく復帰したものの、開催日は2日間。元の三日間に、今年ようやく戻ることになった。
地元の祭のメインは太鼓台と呼ばれるものを、四方から押し合いするもの。
神輿ではなく太鼓台。
中に子供たちが乗り込み、太鼓を叩く。
太鼓台は押し合いの末、ひっくり返るので、子供たちは上下逆さまになる。
威勢よく、激しい祭だ。
この祭を、もう20年は撮り続けている。
コロナ禍で空白はあるので、17年くらいか。
太鼓台が押し合いをすることを「練る」という。あちこちに太鼓台が動き、傾き、ひっくり返り、となるので、危ない。故に観客の周りに担ぎ手が壁を作る。故に写真を撮るのはすこぶる難しい。
その隙間を狙って撮るものの、壁となる人たちが見切れてしまう。
多くのカメラマンたちは、同日に行われている隣町のだんじりを撮っているようだが、そちらの方が撮影はしやすいだろう。けれども地元の祭だし、撮りづらい方が、撮りがいがあるってなもんだ。
多分、毎年撮影しているのは僕だけだと思う。
機材はFUJIFILM xpro2にタムロン17-70 フラッシュとしてライトピックスq20Ⅱという小型のものを使用。(こいつが接触悪くてなかなか光ってくれず、ワイヤレスをオンにして使用。)
x-t5には同じくタムロン18-300 こちらにも安いストロボをクリップオン。
TTL機能なんざないけれど、そこそこ使える代物です。
人様のだけれど、ちょっと動画を引用。激しいのが伝わるかと思います。
夜間は先程述べたフラッシュを焚いて、基本シャッタースピードを8分の1秒に設定。手ぶれ補正が効いていることもあり、被写体をブラしたり、カメラを動かしたり、この辺は神楽の撮影と同じ感覚で撮れる。
数年ぶりの三日間開催ということもあってかなんだかやたらと気合いが入っていた。そう思うのは、むしろ三日間開催に戻ったという事実がそう思わせているだけだろうか。
東京から帰ってきて、久しぶりの地元の祭をフィルムで撮り始めてからもう20年。
これまで撮った写真をそろそろまとめたいとも思うが、質的にどうなん?というものばかり。
できることなら、この人の壁を超えて広角で攻めたい被写体だが、危険極まりないものでもあるのでそうはできない。
何にしても互親組の皆様、今年もお疲れさまでした。