門前照二

怪奇幻想文学が好きです。一箱古本市では「久平文庫」の屋号で出品しています。

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怪奇幻想文学が好きです。一箱古本市では「久平文庫」の屋号で出品しています。

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国立国会図書館デジタルコレクションで読める怪奇幻想文学【10/2更新】

国立国会図書館デジタルコレクション(以下、「デジコレ」)は、国立国会図書館がデジタル化した所蔵資料や収集・保存した電子書籍・電子雑誌等を検索・閲覧できるサービスのことです。その歴史は2000年提供開始の「貴重書画像データベース」まで遡り、以降リニューアルを経ながら現在までサービスの提供が続いています。特に、2022年12月21日に行われたリニューアルでは、全文検索可能なデジタル化資料が約5万点から約247万点へ大幅に拡充、閲覧画面の改修、画像検索機能の追加など大規模な改善が行

    • You Tubeで視聴可能なロシア映画【ホラー・SF・ファンタジー】【1/8更新】

      このnoteではYou Tubeの公式チャンネルで視聴できるロシア映画を紹介しています。ジャンルは私が好むホラー・SF・ファンタジーから選びました。 なぜYou Tubeで映画を視聴できるのか 映画をYou Tubeで見る、ということに関して前もって説明しておくと、このnoteに載せている映画は全て公式チャンネルにアップロードされているため、違法性はありません。 特に、作品数が豊富な「モスフィルム」のチャンネルから多くのリンクを載せています。 作品リスト 『妖婆 死棺

      • 一箱古本市@山形出店録

        12月24日(日)に山形市で開催された一箱古本市へ久平文庫として出店しました。 会場は、山形駅に隣接する複合施設「霞城セントラル」の一階エントランスです。クリスマスの装飾が会場全体を彩っており、非常に華やかな雰囲気でした。 今年も精力的に一箱古本市へ出店しました。新潟市、石巻市、福島市、山形市と4県での参加を達成しています。クリスマス・イブに家で過ごさず、自分の趣味を優先することに対して家族からはやや顰蹙を買いましたが……。 当日の朝、出発時間に気を揉みつつ、子どもたち

        • 福島市一箱古本市「本博」出店録

          10月22日(日)に開催された「本博」に、一箱古本市の出店者として参加しました。今年で2回目の参加です。この半年ほどで新潟、宮城、そして福島と3県を渡り歩きました。 一般的に一箱古本市の会場といえば、商店街や路地の一角に露天形式で開くもの、市民センターなどのイベントホールで行うものの二つに大別されるところ、昨年と今年の「本博」は引退した鉄道車両の車内で行われる一風変わった一箱古本市となりました。「本博」は毎年趣向や会場を変えながら続けており、何と今年は14年目とのこと。過去

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        国立国会図書館デジタルコレクションで読める怪奇幻想文学【10/2更新】

          石巻一箱古本市出店録

          昨年に続いて2回目の出店でした。この記事は備忘なので、雑多なことも書いています。 まずは本の準備です。私が好きなジャンルは怪奇幻想文学ですが、その周辺も蒐めていて、今回は神秘学などのオカルト系で攻めてみました。手放すのが少し惜しくても、ためらっていては増えていく一方なので、一箱古本市はよい機会です。 値付けについては、300円、500円、それ以上という基準で出しています。「安いし買ってみてもいいかな」と自分自身で感じられるかをポイントにしています。 冊数は大体60冊くら

          石巻一箱古本市出店録

          『日常的隣人』吉田知子選集Ⅱ

          吉田知子の小説は、初めからどこか不調和な雰囲気が漂っていて、読み進めるごとにその歪さが増していくところに魅力があります。狂っているのは自分なのか相手の方なのか、あるいはどちらもおかしいのか、その判断がつかなくなるような物語を好んで紡ぎ出し、幻惑します。 『日常的隣人』は醜悪で歪な様相を呈する家族関係や隣近所との関わりが、ふとしたきっかけで崩壊していく様子を描いた連作短篇集です。 登場人物たちは、お互いに嫌悪し合いながら暮らしており、それでいて関係を断つには至っていません。

          『日常的隣人』吉田知子選集Ⅱ

          『脳天壊了(のうてんふぁいら)』吉田知子選集Ⅰ

          吉田知子選集Ⅰ『脳天壊了(のうてんふぁいら)』を読み終わりました。すばらしい短篇集です。私が特に気に入った幻想的な短篇を紹介します。 「ニュージーランド」どこへ向かうとも知れぬ船内が舞台です。「タマ子」と名乗る奇妙な女から譲り受けたニュージーランドへの旅券。船からは島影が見えますが一向に近づく気配がありません。船員は「順調に動いております」と言うだけで、何かを隠しているような素振りです。食堂に座り続けている老人は「船は、あんたの意志で動いているんじゃない」「動いていることは

          『脳天壊了(のうてんふぁいら)』吉田知子選集Ⅰ

          アカミチフルホンイチ出店録

          ・アカミチフルホンイチに「久平文庫」として参加しました。 ・久平文庫は本好きの兄弟である弟「久平」と兄「門前照二」が共同で使っている屋号です。 ・よく読み方を聞かれますが「きゅうへいぶんこ」と読みます。新発田の実家が集落内で「久平」と呼ばれていて、この屋号から拝借しています。 ・今回も学校町の一箱古本市と同じく兄弟2人で出しました。学校町ではとてもよく売れたので張り切ってたくさん出しましたが、マニア向けのセレクトに寄せ過ぎたせいか思ったよりも振るいませんでした。 ・私

          アカミチフルホンイチ出店録

          自己紹介

          怪奇幻想文学を好んで読んでいます。 海外の短篇小説が特に好きです。 本棚をご覧いただけば分かるとおり、とにかく「怪奇」あるいは「幻想」の二文字に関わるものであれば何でも蒐めています。 「合わせ鏡のおまじない」というブログをはてなダイアリーで運営していましたが、更新がすっかり途絶えてしまったので心機一転noteを使うことにしてみました。 きっかけとしては、Twitter(X)が不穏な動きを続けていて、このまま安易にツイートしていると、ある日突然居場所が無くなるんじゃないかと漠