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ポートレート撮影もするけどスナップ撮影もすることで、メインジャンルの重要性を再確認したって話。

はじめに

ども、ミツハシです。
カメラ系の記事を書き続けて気付いたんですが、カメラ・レンズに関する記事は多く読まれているのですが、写真に関する記事はビックリするくらい読まれてなくてこちらがビックリしています。

こちらの記事、もっと読まれるのではと思っていたんですが……まぁ、今どき写真を共有するのはSNSかスマホってことなんでしょうね……。
逆に言えば、そういう時代だからこそプリントした写真って贈り物やポーフォリオとして重要なんだろうなぁとも思うんですよね。

で、今回はメインジャンルについてのお話です。
「写真を撮っている」と一言で言っても、ポートレート撮影をされている方や鉄道写真など、一つのジャンルだけ撮影される方もいますし、ポートレート・スナップ・家族写真といった様にいくつかのジャンルをまたいで撮影されている方もいらっしゃると思います。
今回は複数ジャンルの撮影をされている方が万遍なく上達していくための考え方が、実は単一ジャンルを撮影されている方へのヒントにもなるのではないかという事を書いていきます。

LUMIX DC-G99 / LEICA DG SUMMILUX 15mm f1.7 ASPH.

メインジャンル=軸足を定める

珍しくタイトルで答えを明示してしまいましたが、もうこの一文に尽きます。
私はポートレート撮影とスナップ撮影をしています。
ポートレート撮影は0円撮影会を中心にサロンモデルさんの宣材写真を撮っています。

スナップ撮影では街角スナップをフォトブックにまとめてBOOTHにて販売しています。

どちらかと言うとポートレートの方が目立っている感じですが、元々は街角スナップを撮るスナップシューターでした。
写真活動を始めた時は CONTAX N1 に Carl Zeiss Planer 50mm f1.4 という組み合わせで都内を撮り歩いていました。
それから、撮影会への参加を経て撮影会のサクラ(撮影慣れしてるおじさんに扮してアドバイスする)をやったり、秋葉原のお散歩メイドさんにお願いして作品撮りっぽい撮影をしていました。
ずっと50mm単焦点レンズを使っていたこともあって、どんなジャンルの撮影でも基本的に RUN & GUN スタイルでしたし、それは今も変わっていないと思っています。
アマチュアカメラマンの多くが、ジャンルにとらわれず色々な被写体を撮影されていると思いますが、ご自身の写真活動を振り返ればよく撮影される被写体(ジャンル)があるのではないでしょうか。
それをメインジャンルとここでは定義しています。
この軸足をどこに置いているかを自覚することが、ご自身の写真撮影の幅を広げるヒントになるだけでなく、技術的な行き詰まりを打破する起爆剤にもなりえると考えています。

LUMIX DC-G99 / LEICA DG SUMMILUX 25mm f1.4 Ⅱ ASPH.

メインジャンルがあるということ

「メインジャンルがある」ということは、写真活動の軸足が明確になっているということでもあります。
私を例に考えると、ストリートスナップがメインジャンルですので宣材写真の撮影でも RUN & GUN スタイルで撮影しています。
スタジオでも照明を組んでコンセプトを明確に……というよりも、手持ちトップライトでモデルさんが自由に動いたり表情を変えていくのを撮るというのが自分の中での定番スタイルです。
そいうい撮影スタイルに行きついたのは、ストリートスナップを撮り続けてきた結果だと思います。
自由に動くモデルさんの周りを動きながら撮影することで、コンセプチュアルな撮影スタイルでは排除されてしまう偶発性も組み込むのが、ストリートで撮り続けた自分が作り出せる宣材写真だと思っています。
自分のメインジャンルから自分の撮影スタイルを導き出し、それを他ジャンルでの撮影にも応用していく。
そして新しい技術や機材を導入する際にも、それが自分のスタイルに合っているのか、合っていないならどうやって組み込んでいくのか、そうした事を考える時にも軸足をどこに置いているのかを自覚している・していないは大きな違いになると思います。
表現活動においてマルチに活躍されている方は多くいますが、実はその活動の根っこの部分は一つに繋がっていて、写真でもトーンや構図が違っていても「あ、これ○○さんの作品だ」って解っちゃったりします。
自分の作風と明確にするためにも、軸を定めることはとても大切なことだと思うんです。

LUMIX DC-G99 / LEICA DG SUMMILUX 25mm f1.4 Ⅱ ASPH.

単一ジャンルで撮影されている方へのアプローチ

これまでお話ししてきたのは、複数のジャンルで撮影されていることを前提としてきましたが、単一ジャンルを撮影されている方でも「撮影スタイル」という点で軸足を定めるというのはとても重要だと思います。
風景スナップのみを撮影される方でしたら、いつも通る道の街路樹や建物を時間や天候に関わらず撮り続けることで、同じ様に見えていた風景が実は変化していたり、その変化が自身の撮り方が変わっていることにも気付けると思います。
いつも同じ被写体を撮影することで、自身の撮影スタイルを再確認することと撮影スタイルの進歩したポイントも確認するのが、同一の被写体を撮り続ける目的です。

LUMIX DC-G99 / LEICA DG SUMMILUX 15mm f1.7 ASPH.

まとめ

スナップ写真には「スナップ写真のお作法」があり、ポートレート写真にも「ポートレート写真のお作法」があると思います。
同様に「テーブルフォトのお作法」と「物撮りのお作法」はきっと違うと思います。
どのジャンルに軸足を置くか、そこを明確にすることで自身の写真の持ち味だったり得意な画角というのが見えてくる。
それが勝負レンズという存在につながるわけです。

せっかく始めた写真活動ですから、一年前の自分と比べて少しでも上達できる点を見いだせたら、写真撮影がもっと楽しくなると思います。
カメラを持つすべての人がプロを目指す必要はないと思いますが、大切なカメラとレンズで撮影した写真が自分だけでなく誰かの笑顔のきっかけになったら嬉しいですよね。
写真技術の向上は、写真を通して今よりチョットだけ幸せになるため。
そんな動機で十分でないのでしょうか。

今後の創作活動をより良いものにするために、皆様からのご支援をお待ちしております。