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確かに〈ボイノワ〉は眼鏡に続く新時代の発明品だ。 もともとボイノワは『Voice Noir』と…
わたしはリクソウさんを追い越し、高射砲横の白線に立つ。日差しが強い。日傘を持参したほう…
《バベル》三層にようやくたどり着いた。探索に向かう傭兵が多くて、あたしは何回か誰何された…
光が射す場所はオタワだ。そこからシュロたちは逃げる。 光の所在は大気圏に設置された宇…
眠りたいがドローンのアラームが鳴っている。騒音はひどいが長く住むと慣れた。営業二週間目…
安倍晴明の前に鬼が出現す。怪奇な外見の鬼は髪は茶色で肌が褐色。鬼にしては小柄だ。 「す…
ネコが人間打倒を求めて起こした戦争、通称『ニャンニャンウォーズ』の勃発から三年。荒廃した地球を宇宙ステーションから眺めていたターシャはため息をついた。 「雲は晴れた?」アキコがターシャの横に座る。ユーラシア大陸を中心として巨大な灰色が空に満ちていて、とてもステーションから見通せない。 「全然。というか、ネコが超能力に目覚めるとか意味不明だよね。電気も兵器もぜんぶ吹っ飛んで家が見えない」 「ウチも見えないね。ウチさ、ネコ飼ってたんだ。名前はシーソー。どうなったのかな」
腕の筋肉から血液が出ていく。代替血液が入り込む。混濁していた意識がハッキリし、眼前の異…
メチルヒドラジンとエリクサーの配合物が点火し、噴射が始まる。レースが始まる。本来は平行…
下水を歩きながら俺は毒づく。先導する少女――ジョンからいい匂いがするからだ。元バディの…
「ヘルメス、聞こえるか」 「聞こえる。私はヘルメス」 「バイタル良好。お前の意識は分割さ…
俺はベンチに座っていた。これからアプリで知り合った人と会うのだ。成績は八戦八敗。 眼…