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逆噴射プラクティス(小説)

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2018年10月開催の逆噴射小説大賞に投稿した作品をまとめております。 2019年追記:逆噴射小説大賞2019(第二回)に投稿した作品を収録しました。 2020年追記:逆噴射小説… もっと読む
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記事一覧

第4回逆噴射小説大賞、お疲れさまでした(2021125)

 夏が終わりました。秋がきてすぐに冬っぽくなり、エターナルズとかアイの歌声を聴かせてとか…

7か月前

逆噴射小説大賞2019、ピットイン

遅くなりましたが、逆噴射小説大賞に投稿された皆さま、お疲れ様でした! 一次選考・二次選考…

2年前

『新渡道中膝栗毛 あるいは少女悪人掃討紀行』第一話

1  故郷の新渡県にてフィールドワークしつつ、修士論文用のネタを探していた静海は、いま100…

7か月前

エルフォルビア

 ギルドカウンターに《エルフキラー》の手配書が張り出されたのは二週間前だ。エルフ族ばかり…

8か月前

アリと破滅とキリギリス

「俺は五十年後を知っている」と先輩がいった。  僕と先輩は裏通りを歩いている。たったいま…

8か月前

少女奔走要塞学校

 わたしはリクソウさんを追い越し、高射砲横の白線に立つ。日差しが強い。日傘を持参したほう…

7か月前

あなたに捧げる物語 第一話

1  チバが得体の知れない朗読の仕事を引き受けたのは、日当五万円だったからだ。仕事が来ない声優にとって五万円は生命線だ。外国語訛りがあり、マネージャーを通さない依頼でも。 「ラー、シゥワーズ、シゥワーズ……」チバはあらゆるものを無視して現場入りした。雑居ビル、付き添いの大男、日本語ではない台本。そして彼の前に座る、全身が包帯で包まれた老婦人。仕事と金がなければ環境を選べない。  老婦人は椅子に縛られていた。唸り、足をばたつかせる。  大男は「優しげな声で読み聞かせをし

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逆噴射小説大賞2020、自作品サーベイその他

逆噴射小説大賞2020、投稿期間が終了しました。現在はチェック期間です。 参加者、読者、そし…

1年前

フロム・バベル

《バベル》三層にようやくたどり着いた。探索に向かう傭兵が多くて、あたしは何回か誰何された…

1年前

ボーン・ザ・ゴーン

 光が射す場所はオタワだ。そこからシュロたちは逃げる。  光の所在は大気圏に設置された宇…

1年前

亡骸を背負い重ねて積む稼業

 朝方の三時五十八分、雑居ビルを爆破した。今回の抗争はノームとドワーフのいざこざとして処…

1年前

奨励会を抜けてアヴァロンへ

「アヴァロンは三段階に分かれる。序盤は九掛ける九のボードでチェスに似たゲームが行われ、駒…

1年前

あなたに捧げる物語

 チバが得体の知れない朗読の仕事を引き受けたのは、日当五万円だったからだ。仕事が来ない声…

1年前

牙虎の里

 実物のサーベルタイガーを初めて見た。僕はじっと見つめるが、サーベルタイガーは実験室内のスペースで寝転がったまま天井を見つめている。さながら突然下界に呼び出された神様みたいな佇まいで、実験室も、僕も、研究員の誰も見ていない。後ろの研究員がそっと耳打ちする。 「君はヒラミさんの息子だから特例ね。まずこのベヘモス、記録では存在してないし」口調は恩着せがましい。僕がお父さんに誰それの態度が良かったと伝えるようなタイプに見えるのだろうか。「ニュース見たでしょ? マンモスの復活が一件

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