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【J2第21節】愛媛FCvsアルビレックス新潟 マッチレビュー後編 ~再現性を求めて~


眠気と闘いながら後編を書いていきます。

▽前編はこちら

前編同様前半は再現性を求めてということで、直近10試合の新潟のゴールパターンの一つである疑似カウンターの可能性について。後半は試合について少しだけ触れていきます。

◯疑似カウンターの可能性

ここ数年耳にするようになった言葉疑似カウンター。

疑似カウンターの言葉が浸透するようになったのは、疑似カウンターの申し子大分トリニータの影響が大きいと思われます。(自分はそれで知りました。)

▽疑似カウンターについてはこちら

疑似カウンターとは簡単に言うと後ろでつないでいてを相手がハイプレスをかけてきたとき、ロングパスで一気に裏を狙うことだと思う。多分。(笑)

後ろから大事につなぐ新潟としてハイプレスをかけてくる相手には有効であり今後も1つの攻撃パターンになりうるとおもうので、この試合の疑似カウンターの成功パターンをみて要因について書いていこうと思います。

成功パターン 33:35

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島田から右サイドの新井にわたって、ファビオの背後にだしてキーパーと1vs1になったシーン。

見事に敵を前にひきつかせて、ひっくり返して最終的にファビオの質的優位でフィニッシュまで持ち込んだシーンだがこのシーンの成功要因は一つ敵が向いているベクトルの逆をつくことができたからだと思われます。

相手のベクトルの逆をつけた要因として

1.相手が前からかけてくる中、ロメロが敵SB前のスペースに走りこんで、敵のSBをひきつけた(敵SBのベクトルを前にむけた。)
2.ファビオが前にベクトルが向いてる敵左SBの背後のスペースを狙った。
3.新井がオープンにとめて背後とロメロのスペースの選択肢両方をつくったこと。

要するに大事なのはこの2つ

1.敵のベクトルを前向き、後ろ向きにする選択肢をそれぞれ作ること
2.オープンな足で止めて常に敵のベクトルの逆をつける位置にボールを置くこと

▽オープンとは

▽オープンの重要性がわかるツイート


◯再現性を求めてまとめ

前編で書いた本間至恩に前を向かせてドリブルさせるには?のまとめの大事なこととして3つ挙げたうちの2つはまさにオープンなところに置くというところの意味の話である。

①背後を狙える位置にボールを止める
②①のためにボールを受けるからだの向きと立ち位置をとる

そして前編で書いた新潟の改善点としてあげた2つ

①3バックの左には左利きを置く
②荻原の個人戦術

この2つの話もまさにオープンなところにボールを置くための話です。

自分のレビューの書き方として書きたいテーマをそれぞれ気ままに書き進めてくため、前編と後編で抽象化した結論が同じしらなかったため、後編を書き進めていくうちに「あれ、前編で言いたかったことと後編おなじじゃん。キーファクターはベクトルの逆とオープンじゃん」と先ほど気づかされました。

もっとうまくレビューかけた!悔しい!!

そんな私情はさておき、アルビの攻撃に再現性を求めるに大事なことは2つと考えます。

1.オープンな足で止めて常に敵のベクトルの逆をつける位置にボールを置くこと
2.敵のベクトルを前向き、後ろ向きにする選択肢をそれぞれ作ること

この二つが本間至恩選手が前を向いてドリブルするスペースを創出するにはもそうであり(本間至恩選手かかわらず中盤の選手)、疑似カウンターのような攻撃を仕掛けるにも大事である。

まずはオープンな足にとめることで相手の矢印を作り出すかつ、背後と手前両方が狙える位置にボールを置く。

ただ、オープンな足にとめるということは、ボールを敵にさらす形にもなるわけなので、しっかり敵のベクトルを前向き、後ろ向きにする選択肢をそれぞれ作る必要がある。

敵のベクトルが前向きの選択肢しか作れないと、押し込まれてプレッシングがかけやすくなってしまうのと、後ろ向きの選択肢しか作れないと相手も背後の準備がしやすく簡単に対応されてしまう。

今後アルビの試合をみるとき、「オープン」「敵のベクトル」を意識すると面白いと思われます!!!


◯アルベルサッカーの生命線、DFラインの高さ

よくアルベル監督の試合後コメントには自分たちが支配できたか、できなかったかについてのコメントが良く出てきます。

支配=主導権を握ってのボール保持みたいな感じのニュアンスだと思われるが、支配するにあたって最も重要なのはうまくボールを回すことではなく、ボールを奪われたあとの切り替えを早くしてどれだけ早くボールを回収できるかだと思います。

ちなみにボールを奪われた後の切り替えをネガティブトランジション(通称:ネガトラ)といいます。

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引用元:フットボリスタ W杯でも顕著。進化するトランジション・フットボール

これはサッカーの4象限を表してる図だが、いかにネガトラを早くしてボール奪取することで、自軍ボール保持の時間を長くできるかがキーになる。

このネガトラを早くしてボールを奪取するには全体をコンパクトに保つことが必要と考えます。

どれだけネガトラを前の選手が速くしても、後ろが間延びしてると簡単にスペースを使われてしまいます。
前線と中盤が間延びしていると、そもそも前で奪われたあとボールを奪いにくことができず自由にボールを持つ時間を作ってしまいます。

ただアルビはCB2枚が酷使されており、とくにこの試合ではマウロが足が止まることが多くなり、60分過ぎからDFラインがあがらなくなってきました。

新潟がいい内容のサッカーをしてる時は必ず後ろの最終ラインが高く保ていてネガトラも早い。
とくに北九州戦、上位相手に互角で戦えたのはマウロ、マイケルの最終ラインが高かったのが大きな要因だと思っています。

後半戦、残り21試合あるわけだが個人的にかなり厳しいと思って、その理由は新潟の生命線にもかかわらずCBが2枚しかいないということが大問題〜〜〜

このままだと新潟は90分通して戦えないチームになるのは間違いない。あるベルのCBのマネジメントに注目していきたいです。

試合の感想テキトー

とりあえず小島のおかげで勝ち点1が取れた試合であったと思います。

前半はそこまで悪くなかったと思う。アルベル監督のいう通りいくつかはチャンスは作っていたとは思います。
決定力にかけた。決定力を改善すべきと監督はおっしゃっていましたたが、決定力は個人の部分がでかいので、個人的な意見としてはもっとチャンスを作る努力を監督にしてもらいたいと思うところ。

後半になってDFラインが上がらなくなり、単調なクロスが増え、オープンな展開。

アルベル監督が意図してオープンな展開を作っているのかは分からないが、この2試合の新潟の後半に可能性は感じられない。今後も不安。

ただネガティブな点だけではなくて、この試合大本の復帰はでかい。
クロスの精度はいまいちだったが、怪我する前と変わらず、敵陣深くまで1人で押し込むことできるのは、新井、荻原にはない部分である。
また今後新井をCBで使うオプションなども生む好材料であると勝手に思ってます。

あと堀米のセンターハーフ起用の可能性もよかったと個人的に思います。
今の新潟のサッカーに堀米の左SBは合わないが、やはりサッカーIQが高い選手なので、中で問題なくプレーができ(動きすぎのようにも思えたが)、攻撃のスイッチとなる縦パスを何本かつけていた印象。

いやーでもやっぱりCBの疲労困憊が厳しすぎますね。ここ改善できないと試合に勝つのは不可能な気がします。

シーズン後半のアルビに期待大~~~(最後書くのめんどくさくなってテキトーになっちゃった(笑))


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