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製薬企業向けコンサルティング事業

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医療現場×データサイエンスで課題を浮き彫りに【関連サイト】治療・処方実態の分析情報を無料で閲覧 Patient Visualizer https://pv.eucalia.jp… もっと読む
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#心不全

ある薬剤のシェア拡大に向けた戦略転換の事例ストーリー

株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 当社とまだお取引の無い製薬企業様との商談の中でいただくご要望の一つに「御社で行っているコンサルティングの事例を教えてほしい」というものがあります。 私どもが主にご提供しているのは「マーケティング・営業活動のコンサルティング」ですが、無形サービスであるため、具体的な内容やレベル感がなかなかイメージしづらいところがあります。 そこで、弊社の活動の実態を製薬企業の皆様に知っていただくために、過去のクライアント様との取

電子カルテデータを用いた 心不全HFpEF患者における日米の実態比較

製薬企業様向けマーケティング支援を行う株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 日米間で心不全患者の傾向に違いはあるのか?8月25~28日開催の欧州心臓病学会とThe New England Journal of Medicineで発表された米・University of Missouri-Kansas City School of MedicineのMikhail N. Kosiborod氏らの論文をご存じでしょうか。 肥満を伴うHFpEFの心不全患者

心不全治療医のリアルな治療選択を引き出すマーケットリサーチ手法

株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 5月30日に開催した弊社イベント、シンポジウム「心不全治療実態把握の最新アプローチ」の中で、株式会社 社会情報サービス 池田 俊介様にご講演いただいた内容をお届けします。 ①株式会社ユカリアとの共同調査プロジェクトの経緯株式会社 社会情報サービスの池田です。 弊社は、40年以上にわたって医薬・ヘルスケア領域を専門としたリサーチ・コンサルティングを行っている会社です。 リサーチを軸に、社内外の各種リソース・データ

心不全の国内患者数規模の推移、疾患の特徴、治療・処方の発展

こんにちは。株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 5月30日に開催した弊社イベント、シンポジウム「心不全治療実態把握の最新アプローチ」の中で順天堂大学 医学部 循環器内科学講座 准教授の末永先生にご講演いただいた貴重なお話を、動画とともにお送りします。 講演の概要本noteでは、先生のお話を以下の全3回に分けてお送りします。 Part1 日本における心不全患者の概況と治療方法の発展 Part2 心不全治療の臨床現場における処方の実態~理想と現実の

心不全治療の臨床現場における処方の実態 ~理想と現実のギャップ~

株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 全3回シリーズでお届けする順天堂大学 末永先生のご講演内容の第2回です。 前回は、国内における心不全患者数の多さ、一般的なイメージよりも実は死亡率や再入院率が高い疾患であること、治療法の進化などについてお話しいただきました。 Part1の記事はこちら↓↓↓ 今回ご紹介するのは、エビデンスに裏打ちされた効果的な治療法が実際の臨床現場には十分に定着していないという現状と、それに対する危機感についてお話されているパ

中小病院で伸び悩む心不全治療薬の処方率 原因は情報提供不足か

株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 全3回シリーズでお届けする順天堂大学 末永先生のご講演内容の第3回です。 前回は、「適切に薬剤を投与すれば患者さんの予後が良くなる」ことが明らかであるにも関わらず、臨床の現場では必要な薬剤が十分に投与されていないという課題をお話しいただきました。 Part2の記事はこちら↓↓↓ 今回のお話では、心不全患者の多くが中小病院で診療を受けていること、また、その中小病院において特に心不全治療薬の処方率が低いことが裏付

製薬企業・アカデミア関係者多数来場 KOLの講演・データ分析展示などに関心

こんにちは。株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 5月30日、東京大学 伊藤謝恩ホールにて、弊社主催イベント シンポジウム「心不全治療実態把握の最新アプローチ」を開催いたしました。 ①基調講演「心不全の”リアルワールドデータ”はどこにあるのか」 基調講演では、順天堂大学 医学部 循環器内科学講座 准教授の末永 祐哉先生より、心不全患者を取り巻く状況の変化、治療法の進歩などにつき、臨床医・研究者としてのさまざまな観点での考察が展開されました。  また、

5月30日製薬企業様向けイベント【心不全治療実態把握の最新アプローチ】を開催いたします

今回は、循環器領域ご担当者様必見の、弊社主催イベントのご案内です。 ※各講演の詳細は後日決定しだい追加アップいたします 順天堂大学医学部 循環器内科学講座 准教授 末永 祐哉先生にご登壇いただき、シンポジウム「心不全治療 実態把握の最新アプローチ」を開催いたします。 末永先生の基調講演以外にも、 心不全マーケットリサーチにおける電子カルテデータの活用 心不全患者像と治療薬の選択状況 といった特別講演や、電子カルテデータ分析を中心としたポスター展示など、本イベントだけ

医師が製薬企業に求める疾患理解の「解像度」のレベルとは?

株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 医師と円滑に対話するために、製薬企業・MRは「医師が日々向き合っている患者や処方の実態を、もっと詳しく知る必要がある」と言われるA先生のお話、今回は第5回目です。 なお、先生の略歴を含む、第1話はこちらです。 疾患理解の解像度を上げることが重要こんにちは。医師のAです。 MRの方々は、会社の研修などを通じて疾患について学ぶ機会を継続的に持たれているのではないでしょうか。 ただ、その理解の「解像度」のレベルが、

電子カルテの「医師所見」から見えること

株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 電子カルテの実症例を元にした、医師のA先生による 「MRが医師の考え方を理解するためのポイント」の解説、 第6話です。 先生の略歴を含む第1話はこちらです ↓↓↓ 「医師所見」から、患者の事情や生活習慣に対応した治療選択を知る医師のAです。今回もよろしくお願いします。 ユカリアさんの「ユカリアデータレイク」では電子カルテの「医師所見」を見ることができます。 医師所見はその患者の治療上で特に重要と考える情報を診

複雑な疾患や治療経過を理解するための手法

こんにちは。 株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 言葉で説明されても「複雑で難しい!」「よく分からない・・・」と思ったことが、絵で整理されることで、「あぁ~こういうことか!」とスムーズに頭に入ってくる、そんな経験はどなたにもあるのではないでしょうか。 今回は、複雑で難しい疾患や症例に関する情報を理解しやすくするための「グラフィックレコーディング」活用について、事例を交えてご紹介します。 ①疾患・症例の理解は難しい用語などの最低限の前提知識があった

定量データ分析だけでは見えない心不全の実態を明らかにする、テキスト分析モデルとは?

こんにちは。株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 これまで、医療データによる心不全の臨床実態の分析を行ううえでは、大きな課題がありました。 一般的な定量データは構造化されており、電子カルテやレセプトから取得することができます。 しかし、例えばHFpEFやHFrEFなどの医師の診断や、LVEF(左室駆出率)といった画像から読み取られた検査値などの重要な情報は、電子カルテのテキスト記載欄に自由記述で書かれていることが多く、抽出や構造化が難しかったのです