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死ぬ前には読んでおきたい本

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読み散らかした本を適当にサマった上で、感じた事を書き下ろしてます(週末投稿)。 海外在住で日本語図書入手するのが難しいので、すべて英語で読んでます。英語の勉強にもなります。 …
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#社会

【読書】本とどう向き合うか

世の中に溢れかえる本。活字へのアクセスが限定されていた近代以前に比べれば、現代社会はまる…

Brusco
9か月前
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【読書】市場原理主義の功罪/「What Money Can't Buy」から

この世に金で買えないものはあるのか?市場メカニズムへの信頼から規制緩和へと走り、2008年の…

Brusco
23時間前
8

【読書】実力主義から社会的分断へ/「The Tyranny of Merit」から

日本でも小泉政権あたり?から吹き荒れ始めた気がする自己責任論。その論調の背後にはメリトク…

Brusco
8日前
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【読書】社会正義を考える/「Justice」から(後編)

正義とはなにか?人殺しは正義か悪か?悪だとするならば、死刑制度や戦争はどう考えたら良いの…

Brusco
3か月前
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【読書】思考停止した現代社会を切る/「バカの壁」から

日本人なら誰も?が知っている養老孟子先生が今から20年前に書いた大ベストセラー、知る人ぞ知…

Brusco
3か月前
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【読書】大衆運動の神髄に迫る/「The True Believer」から

フランス革命、レーニンのボルシェビキズム、ナチス・ドイツ、ファシズム、日本の軍国主義など…

Brusco
5か月前
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【読書】犯罪組織の経営から親の子に対する影響まで/「Freakonomics」から

40 か国語に翻訳され、世界中で 500 万部売れた書籍。不動産業者のビジネス、相撲力士、学校の先生、犯罪組織のビジネスモデル、親の子への影響など幅広いテーマを、データやインセンティブ構造から切り込むポップな経済学書。 要約不動産業者と不動産所有者兼売却希望者のインセンティブのMisalighnment。業者は手頃な価格で早期決着を図るインセンティブが働く。そして業者に比べ情報の少ない不動産所有者は、家が売却されないことを恐れ、その提示金額で納得をせざるを得ない。 ドラッ

【読書】ノーベル経済学者が新自由主義的主張を論破

新自由主義/ネオリベラル/共和党系の経済学者がよく使う概念や主張を一つ一つ論破していく左翼…

Brusco
5か月前
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【読書】強者による支配: 大量消費社会と富の再分配

大量消費&大量生産社会の根底には、強者がシステマチックに富を蓄えられる支配構造が出来上が…

Brusco
6か月前
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【読書】民主主義の崩壊: 戦前イタリアからの教訓

戦前イタリア、ムッソリーニのファシスト政党による政権掌握を、既存民主的政治システムの崩壊…

Brusco
7か月前
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【読書】転換点: 社会的流行の仕組み

スマホやパソコンから古くはルーズソックスやたまごっちなど、特定のモノやサービス、アイデア…

Brusco
7か月前
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【読書】自由主義とは?

現代社会に浸透し尽くして、もはや当たり前の存在となった自由主義。個人の尊厳や言論の自由を…

Brusco
8か月前
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【読書】 昨今の社会的分断の原因はなにか?/「Why We're Polarized」から

各国差はあれど、どの国でも大なり小なり騒がれている社会的分断。日本では主に経済/教育的格…

Brusco
8か月前
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【読書】 権威主義の台頭は対岸の火事か?/「民主主義の死に方」から

独裁政権なんて言葉はたまに聞くけど、あくまでアフリカとかアジアとかの話、現代の先進国じゃあり得ないよね、という考えが大間違いと教えてくれる一冊。 記事要約世界各地で台頭するポピュリスト政党。当たり前すぎて真面目に考えたこともなかった我々の民主主義社会はどうなっていくのか? ヒトラーやムッソリーニらは、あくまで選挙など民主主義のルールに則り支持層を拡大した。最終的に権力の座に就く上で決定的だったのは、既存の大政党からの支持を受けた事だった。 権威主義的&反民主主義的なポピ