マガジンのカバー画像

死ぬ前には読んでおきたい本

59
読み散らかした本を適当にサマった上で、感じた事を書き下ろしてます(週末投稿)。 海外在住で日本語図書入手するのが難しいので、すべて英語で読んでます。英語の勉強にもなります。 …
運営しているクリエイター

#経済

【読書】本とどう向き合うか

世の中に溢れかえる本。活字へのアクセスが限定されていた近代以前に比べれば、現代社会はまる…

Brusco
10か月前
8

【読書】過度な経済不平等が諸悪の根源/「Time for Socialism」から

フランス人経済学者のThomas Piketty/トマ・ピケティ先生による一冊。過度な経済不平等に懸念…

Brusco
3週間前
7

【読書】市場原理主義の功罪/「What Money Can't Buy」から

この世に金で買えないものはあるのか?市場メカニズムへの信頼から規制緩和へと走り、2008年の…

Brusco
1か月前
10

【読書】実力主義から社会的分断へ/「The Tyranny of Merit」から

日本でも小泉政権あたり?から吹き荒れ始めた気がする自己責任論。その論調の背後にはメリトク…

Brusco
1か月前
4

【読書】豊富なデータから人々の行動原理/インセンティブを理解する/「Super Freakono…

ベストセラーとなったポップな経済学書籍Freakonomicsの続編。経済学的な観点から、豊富なデー…

Brusco
5か月前
9

【読書】犯罪組織の経営から親の子に対する影響まで/「Freakonomics」から

40 か国語に翻訳され、世界中で 500 万部売れた書籍。不動産業者のビジネス、相撲力士、学校の…

Brusco
6か月前
7

【読書】希望の経済学/「Good Economics for Hard Times」から

ノーベル経済学者のアビジットさんとエステルさんの書籍で、移民流入による雇用&賃金破壊、貿易自由化、成長の指標、経済格差、環境問題などを題材に、スタンダード経済学理論の限界点などを指摘しつつ論じている。 要約スタンダードな経済理論では実体経済を捉えきれない事、さらには様々な弊害を起こしかねないことを指摘。 本書で着目しているのは、移民、国際貿易、経済成長、格差、環境といったコアな経済問題。 移民問題や貿易自由化などについて、改めてスタンダード経済学に準拠して政策作っても、

【読書】ノーベル経済学者が新自由主義的主張を論破

新自由主義/ネオリベラル/共和党系の経済学者がよく使う概念や主張を一つ一つ論破していく左翼…

Brusco
6か月前
5

【読書】新自由主義=エリート階級による独占体制

新自由主義/ネオリベラルという言葉が使われはじめて久しい。欧米ではイギリスのサッチャー首…

Brusco
7か月前
12

【読書】 グローバル化の勝者と敗者

18年位前に世に出た本だが、2024年担っても色褪せないノーベル経済学者スティグリッツの名著。…

Brusco
7か月前
9

【読書】信じるなら政府じゃなく市場!/「Free to Choose」から

左派進歩主義的インテリ層/経済学者のやり玉に上がる市場原理主義、その知的バックボーンがシ…

Brusco
8か月前
5

【読書】 雇用拡大と格差社会是正への提言

誰もがご存じノーベル経済学者のジョゼフ・スティグリッツ。加速する経済格差が日常のあらゆる…

Brusco
8か月前
8

【読書】ギリシャと債務危機

10年以上も前、債務危機に見舞われたギリシャ。政府支出カットで年金や医療サービスなどが破綻…

Brusco
9か月前
6

【読書】 欧州政府は緊縮財政主義を改めよ/「欧州経済ルールを書き換える」から

失業&経済鈍化が長期化する欧州経済。その背景には、当時支配的だった新自由主義/市場主義的理念に基づいたユーロゾーンの各種緊縮財政ルールがある。政府が積極的に介入できるようルールを書き換えるべしとのスティグリッツ教授の金言が詰まった一冊。 要約左派進歩主義的/ケインズ主義的経済学者の筆頭、スティグリッツによる欧州経済分析。 市場原理主義的緊縮財政&小さな政府は、非現実的な経済学的前提にたった机上の空論 政府が積極的に財政支出、市場規制等をかけて、雇用創出&富の再分配&経済