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死ぬ前には読んでおきたい本

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読み散らかした本を適当にサマった上で、感じた事を書き下ろしてます(週末投稿)。 海外在住で日本語図書入手するのが難しいので、すべて英語で読んでます。英語の勉強にもなります。 …
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#本棚

【読書】本とどう向き合うか

世の中に溢れかえる本。活字へのアクセスが限定されていた近代以前に比べれば、現代社会はまる…

Brusco
10か月前
8

【読書】過度な経済不平等が諸悪の根源/「Time for Socialism」から

フランス人経済学者のThomas Piketty/トマ・ピケティ先生による一冊。過度な経済不平等に懸念…

Brusco
3週間前
7

【読書】市場原理主義の功罪/「What Money Can't Buy」から

この世に金で買えないものはあるのか?市場メカニズムへの信頼から規制緩和へと走り、2008年の…

Brusco
1か月前
10

【読書】中世ヨーロッパ/「西ヨーロッパ世界の形成」から

中高で一番好きだった世界史。ヨーロッパという見たこともない世界に憧れを抱いた当時の私は、…

Brusco
3か月前
9

【読書】社会正義を問い直す/「Justice」から(前編)

正義とはなにか?人殺しは正義か悪か?悪だとするならば、死刑制度や戦争はどう考えたら良いの…

Brusco
5か月前
15

【読書】金とのつきあい方/「Rich Dad, Poor Dad」から

稼ぎ方、使い方、増やし方等を含め、金とどう付き合うべきかを説いたキヨサキの一冊で、恐らく…

Brusco
5か月前
16

【読書】豊富なデータから人々の行動原理/インセンティブを理解する/「Super Freakonomics」から

ベストセラーとなったポップな経済学書籍Freakonomicsの続編。経済学的な観点から、豊富なデータをもとに売春や病院等のシステムやインセンティブ体系を紐解いた一冊。 要約前回と同様、人々のインセンティブや物事の意志決定について、豊富なデータや実験結果を使って考察。 まず手始めに売春ビジネスに関する分析。各種性サービスの価格や売春婦のキャリア、サービス提供に当たっての安全性確保等の実態などに迫る。 正直、一作目に比べて、目新しい学びがあったかといわれれば疑問。ただ、盛

【読書】他人とのコミュニケーション/「Talking to Strangers」から

人は、見知らぬ人を判断するのが苦手。その理由として、人は他人の言動や仕草、あるいは人種や…

Brusco
6か月前
7

【読書】大衆運動の神髄に迫る/「The True Believer」から

フランス革命、レーニンのボルシェビキズム、ナチス・ドイツ、ファシズム、日本の軍国主義など…

Brusco
6か月前
5

【読書】犯罪組織の経営から親の子に対する影響まで/「Freakonomics」から

40 か国語に翻訳され、世界中で 500 万部売れた書籍。不動産業者のビジネス、相撲力士、学校の…

Brusco
6か月前
7

【読書】希望の経済学/「Good Economics for Hard Times」から

ノーベル経済学者のアビジットさんとエステルさんの書籍で、移民流入による雇用&賃金破壊、貿…

Brusco
6か月前
4

【読書】ノーベル経済学者が新自由主義的主張を論破

新自由主義/ネオリベラル/共和党系の経済学者がよく使う概念や主張を一つ一つ論破していく左翼…

Brusco
6か月前
5

【読書】新自由主義=エリート階級による独占体制

新自由主義/ネオリベラルという言葉が使われはじめて久しい。欧米ではイギリスのサッチャー首…

Brusco
7か月前
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【読書】日本人より日本人を理解する米国人研究者

第二次世界大戦中、敵国ジャパンを分析せよと米国政府から依頼を受けた文化人類学者ルース・ベネディクト、既存資料や在米日系人の聞き取り調査から、日本という国や文化、日本人の考え方やその心情までに至るまで、その歴史的文化的背景とともに詳細に描き出し、一冊の本に纏めた。 要約これまで米国人が戦った中で最も理解しがたい異質/alienな敵としての日本。 秩序やヒエラルキーに関する日本人独特の考え方や、恩や義理といったコンセプトを深掘りし、一見不可思議な日本人の言動や振る舞いの歴史的