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ドイツ辺境でハモる「「え、どこ中!?」」〜海外聖地で会った同志〜

こんにちは、紗月です。
海外エピソードへの反響が大きかったので、これから「海外一人旅珍道中シリーズ」として、一人旅で出会った色んな人々とのユニークで素敵な出会いや思い出をシェアしていこうと思います。
どうぞよろしくお願いします。

記念すべき第一弾はドイツ・コッヘムでの出会いです。こちらは、アニメ、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの聖地として有名ですが、アクセスの悪い小さな街にあります。

その時の私の聖地巡礼レポはこちらから↓

私は当時、聖地巡りのために街に行きましたが、外国人観光客は少なく、なんとなくドイツ人の地元っ子観光客が多いイメージを受けました。

朝一に行ったのは、こちらのライヒスブルク城。ヴァイオレット・エヴァーガーデン・外伝では、女学校のモデルとして有名です

ライヒスブルク城

10時半から始まる英語ツアーを城門で待っていると、何やら日本語が聞こえてきました。

振り返ると、若い男性が日本語で何やら電話しています。
「あ、日本人だ!」
めちゃめちゃびっくりしました。周りはドイツ人だらけ、コッヘムは古城とワインで有名な場所ですが、あまり有名な観光地ではなく、小さな街。周囲はドイツ人、いても白人だらけで、日本人どころかアジア系すら全く見えなかったからです。

なんとなく安心しながら、ツアーの時間を待っていると…。

ん??前方で、民族衣装を来たツアーガイドらしきおばさま…お姉さんが何やらドイツ語で話すと、ゲートを開け、周囲のツアーを待っていた人たちが入りだします。

んん?時刻は10:20。もしかしてもうツアースタートか?

あわてて後をついて行きます。先程の日本人の方も前方にいました。

中庭にツアー参加者が集まり、お姉さんが何やら話出しました。

”Guten Morgen! Ich heiße …”

ちょ、待て待て〜〜〜〜〜!!???ドイツ語だぞ、え、ツアーミスった…???いやでもこのあと英語が来るのか???

と内心パニックになりながら待っていると、
お姉さん、なにやら説明したあと、英語なしで移動し始める。周りの人はうなずきながら後をついて行きます。

え??まさかドイツ語ツアー?私間違えた??

とっさに、近くにいたあの日本人の方を追って声をかけました。

「ちょっとすみません、これ英語ツアーじゃ…「うわっっっっびっくりしたああああ」」

「あ、あ!!いきなりすみませんっ」

「うわ、日本語!?」

お兄さんめっちゃびっくりさせちゃった。申し訳ない。いきなり日本語で話しかけられて脅かしてしまった。

話をすり合わせると、二人とも英語ツアーで来てるのにその人もドイツ語で戸惑ってたみたい。

なので、
「すみませーん、これ英語じゃないんですか?」

「あ、ごめんごめん、さっき聞いたらみんなドイツ人だったから。英語でツアーして欲しい?」

「もちろん!(そういうことかよ勘弁してくれ)。私たち日本人なので、英語でお願いします」

「じゃあ、ドイツ語のあとに英語で説明するからね、それでいい?はい、これ日本語のガイドね。日本からようこそ!"Konnichiwa!"」

という英語での交渉を経て、なんとか我々はお城の日本語ガイド(すごい、そんなのあるんだ、紙一枚に色んな説明載ってる)と英語のツアーを手に入れたのでした。ホッ。

でもそのあとは、話しかけたせいか結構気を使ってくれて、私たち二人のために英語でちゃんと説明してくれたり、一際身長低い私のために、「見えないでしょ、もっとこっちおいで〜」と前の方の空間開けてくれたりと、とても親切なガイドさんでした。ありがとう。

一息ついて、そのお兄さんと話してみました。

「よくコッヘム来ようって選びましたね、日本人いるとは思わなくて」

「私もです、私はちょっと観光というかアニメ系で来たんですが…」

「え、もしや聖地巡礼?」

「あ、そうです!」

「え、自分もです」

「え、もしかしてヴァイオレット…」

「です!!」

お兄さん、まさかの同好の志だった!!ということで、その後は、お城の中でファン同士として聖地確認しながら一緒に巡れました。ラッキー!!

ツアー終わったあとも、そのままの流れで、街中の聖地巡ったり、一緒にお昼に食べたりしました。一人ですが、思いがけず聖地を一緒に巡れ、アニメの話もできて嬉しかったです。
お兄さんドイツ語も話せて、レストランとかの注文してくれて感謝!!
(私は英語しか無理で、ドイツ語とフランス語は多少齧って記憶の彼方、修行が足りない)

コッヘム中心街

そして、衝撃の事実が…何気なくお互いの状況とか話してて判明したのが…

どこ出身なんですか?」

「〇〇県ですよ」

「え、一緒!!ちなみにどこ市ですか?」

「え、同じ県!?〇〇市です」

「んん!?私も!」

「「え、どこ中!?」」

ドイツの辺境、でまさかこんなセリフを言うとは、びっくりです。
出身中学とか学年は違いましたが、私の中学に来たことあるみたい。「校門までに、急な坂登らなきゃですよね?」って…。

こんな地元トーク、高校入って以降で会った人でしたことないです(笑)。

結局お兄さんと私は別方面の電車だったので駅で分かれましたが、素敵な一日になりました。

ありがとうお兄さん!
まさに"You made my day!"ですね。

(追記)
名目上お兄さんと呼んでますが、別れる直前に私よりかなり年下と判明しました。お互い同い年くらいだと思ってのでこれまたびっくり。
お若い方を連れ回して申し訳ありませんでした、ここにて懺悔。

最後に
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