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夏になると見たくなるドラマ「すいか」#おすすめ名作ドラマ

2003年に放送されたドラマ「すいか」。
私はリアタイで観ていたが、もう20年も前なのか…

パッとしない毎日を送る信用金庫の社員、早川基子(小林聡美)。
実家暮らしの34歳で、一緒にお昼を食べる馬場ちゃん(キョンキョン)が親しくしている同期。
その同期の馬場ちゃんが突然3億を横領し逃亡してしまう。

そんな行動に出た馬場ちゃんを少し羨ましく思う基子は、自分を変えたくなり「ハピネス三茶」という食事付きのシェアハウスに引っ越し初めて実家を出る。

ハピネス三茶には、小さな頃に一度話したことがある売れないエロ漫画家の絆(ともさかりえ)、大学教授(浅丘ルリ子)と大家のゆか(市川実日子)が住んでいて…

という話。

3億を横領した同期とか、双子の姉が亡くなって今だに傷が癒えず家族とも疎遠なエロ漫画家とか周りは個性的だが、本人はいたって普通。

自分はどうしたいのか、それすらもわかってない様子だ。

久しぶりにこのドラマを思い出し、昨日からHuluで観ているが、蝉の声や夕飯のために川で冷やすビール瓶とか、田舎の祖母の家で過ごした夏休みを思い出す。

ハピネス三茶も、三軒茶屋とは思えない木に囲まれて自然がいっぱいの中にある古い建物だ。
エアコンも付いていない。

3話あたりで、基子が中学の頃から貯めていた100円玉貯金を思う存分使うぞー!となっていたが、何を買ったらいいのか、何が欲しいのかわからない。

結局みんなに喜んでもらうことが欲しいものだと気づき、みんなが使う食堂にエアコンを設置する。

反対に横領した3億を使い切った馬場ちゃんは、逃亡中に基子に電話してきて「ブランド物たくさん買ってもあまり楽しくなかった」と打ち明ける。

本当に欲しい物じゃなかったら、買っても嬉しくないのはよくわかる。

普通が1番。

友人や家族となんでもない日常を穏やかに過ごすことに幸せを感じる今日この頃。

最近は、たわいもない会話や、キンキンに冷えた部屋の中でダラダラとドラマや映画を観ている時に、心底幸せを感じる。

本当に望むなら自分を変えることは大事だと思うけど、自分が辛くなるような生き方をわざわざ選ぶ必要はないと思った。

良い距離感で毎日を共にするハピネス三茶の住人は、朝も夜も食卓を一緒に囲んでいる。
でも深く干渉はせず、お互いを尊重しているのがよくわかる。

その感じがなんだかとても羨ましかった。

主題歌は大塚愛の「桃ノ花ビラ」
ドラマとぴったりなゆるっとした曲でなんだか切ないのがいい。


名言も多いので優しい気持ちになりたい人は、夏の間に観てみると良いかもです!(Huluのみ配信中)

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