見出し画像

【安芸郡熊野町】空に最も近い不動尊「そら不動」には名水が流れていた!

空が大好きな私(⋈◍>◡<◍)。✧♡

筆の町熊野町(広島県安芸郡熊野町)で、どうしても行きたかった場所がありました♪

👇👇それが、コレ👇👇
その名も「そら不動(空不動、奥不動)」♪

温故知新-熊野町文化財のしおりP26

写真からもわかるように、巨岩の下に仏様(お不動さん)が祭られているんです♪

心躍らせながら資料を眺めていると、そら不動(空不動、奥不動)の「そら(空)」は、「ずっとずっと、はるか彼方の上」という意味だそうで……、はるか彼方、山の上にある不動尊だということがわかりました。

今回(2022年11月)、とある方のご厚意で、そら不動(空不動、奥不動)に連れて行ってもらうことができたので、その時の様子も含めてご紹介します!

そら不動(空不動、奥不動)の場所

そら不動(空不動、奥不動)は、広島県安芸郡熊野町の城之堀地区にあります。

行き方

車で北部農道を東に走り、筆の里工房、誠和園を通りすぎ、しばらく行くと、右手に「堀之城跡」という看板が見えてきます。

「堀之城跡」の看板

もう少し進むと、右手に小屋が見えてくるので、そこを左折して、狐池(きつねいけ)の方に進みます。

すると、一本杉が目印の「城堀不動堂(じょうのほりふどうどう)」があり、そこから山(城山)を少し登ったところに「そら不動(空不動、奥不動)」があります。
(ゆっくり登ると、約1時間30分ほどでそら不動に到着します)

そら不動(空不動、奥不動)はこんなところ

麓から、500m~1kmほど山を登ったところに「そら不動(空不動、奥不動)」があります♪

な~んだ♪
500m~1kmだったら、たいしたことないわ( *´艸`)

……と、侮らない方がいいです。
(正直、リアル山歩きで結構キツイです!)

道も以前はきちんとあったのかもしれないですが、2022年11月に登ったときには道といえる道がなく……( ゚Д゚)

道しるべとなるブルーのリボンをたよりに登っていきました。
(このリボンは、そら不動によく登ってらっしゃる方が、ご厚意でつけてくださったものです。)

ゆっくり登ること約1時間30分!
(ゆっくり登らないと、滑ってこけちゃいます!私は2回こけました~!)

ついに、そら不動(空不動、奥不動)がその姿を現してくれました☺

👇👇そら不動(空不動、奥不動)👇👇

そら不動

資料の通り大きな岩の下の空洞に、仏様(お不動さん)が祭られていました♪

そら不動(空不動、奥不動)の岩

そら不動(空不動、奥不動)の巨石♪
いったい何トンくらいあるのでしょうか?

熊野町の社寺めぐり(1982)では、巨石の重さが4~5トンと記されています。

熊野町の寺社めぐりP68

一方、温故知新-熊野町文化財のしおり(1993年04月発行)では、40~50トンと記載されています。

温故知新P14
温故知新P26

ネットでイギリスにある「ストーンヘンジ」の画像を見て、重さを調べた結果、ストーンヘンジが最大約50トン。

私が実際に目でそら不動を見た感じでは、40~50トンが正解なのではないか?……と思いました。
(あくまでも私の推測ですので、悪しからずご了承ください)

仏様(お不動さん)

いざ、そら不動(空不動、奥不動)の中に足を踏み入れると、心地よい静寂と適度な闇、そして水が流れる音で不思議と心が落ち着きます(#^.^#)

スマホのライトを当てると、かわいらしい「仏様(お不動さん)」がいらっしゃいました☺

この仏様(お不動さん)は、なななんと!
近郷一円で有名なお乳の仏様で、昔は広く信仰されていたそうです。

【お不動さんの外見について】
熊野町郷土史研究会が発行している「熊野町の社寺めぐり(1982)」によると、「このご神体は剣を持っているのがわかる」と記載されています。

熊野町の寺社めぐりP68

一方、熊野町役場のサイトに掲載されている「熊野議会だより第59号」では、「このお不動さんは、お腹が大きい」と記載されており、詳細についてはわかりません。

そら不動(空不動、奥不動)の水

そら不動(空不動、奥不動)の中にある仏様(お不動さん)の右奥からは、勢いよく水が湧き出ています。

そうです!
天然の湧き水が流れ出ているんです!

飲んでみると、とても柔らかくて優しい味♪♪

それもそのはず。
実は、このそら不動(空不動、奥不動)の湧き水は、安芸郡熊野町4大名水のうちのひとつなんです。

【安芸郡熊野町4大名水】
・そら不動の水
・雲母(キララ)の水
・ゆるぎ観音の水
・石嶽(かけ)観音の水

……ということで、
もちろんペットボトルに湧き水を入れて持ち帰りました~♪

家に持ち帰った「そら不動」の水

翌日、コーヒーにして飲んでみましたが、とてもまろやかで美味しかったです( *´艸`)

ミネラル分について

天然の湧き水で気になるのが、ミネラル分について……ですよね♪

温故知新-熊野町文化財のしおり(1993年04月発行)によると、「この水はミネラル分が低い軟水で、腐りにくい」と記載されています。

一方で、熊野町役場のサイトに掲載されている「熊野議会だより第59号」では、「ミネラル分が多くて腐りにくい」と記載されています♪

……。
……。
どっちやね~ん!(≧▽≦)

ま~、どちらにしても、そら不動の水は「腐りにくい」ということがわかりました( *´艸`)

まとめ

筆の町「広島県安芸郡熊野町」の城之堀地区には、熊野町4大名水のひとつ「そら不動の水」が流れている「そら不動(空不動、奥不動)」があります。

結構キツイ山歩き……。
それだけに、そら不動(空不動、奥不動)にご対面したときの感動は、正直言葉では表現できません!

40~50トンの巨岩の下にある空洞にまつられている仏様(お不動さん)は、お乳の仏様として広く信仰されていました。

奥から湧き出る天然水はまろやかで優しい味がするので、そら不動(空不動、奥不動)に登ったときには、お水を汲んで帰ってコーヒーなどにして飲んでみてくださいね(^_-)-☆

この記事が参加している募集

日本史がすき

山であそぶ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?