4大SNSの特性とは?それぞれに有効なマーケ施策を解説!
はじめに
突然ですが、あなたはマーケティングで使うSNSや、そこにいるユーザーの違いを理解していますか?
これらの違いをしっかりと把握し、あなたの売りたい商品と最も相性の良い媒体を使用することで、効果は大きく変わってきます。今日はSNSごとのユーザーの属性の違いや、意識・志向。そこから考えられる施策を紹介します。最後には各SNSの広告の違いをまとめているので、ぜひ参考にしてあなたの商品と最も相性の良いSNSを見つけてください。
性別・年齢
以下では各SNSの性別・年齢別の割合を記載しています。グラフからそれぞれの媒体のマス層を赤枠で囲み、そこから分かることを記載しています。
分かること
◆TikTok
男女ともに10代が最大で、10,20代男女で過半数を占める。
男性が45.9%と、女性がやや多い。
◆Facebook
男女ともに40代以上がほとんどで、20代の割合が最小。
唯一男性が54.4%と過半数を占める。
◆Instagram
20代女性が最大で、30代女性、10代女性と続いており、10~30代女性が中心。女性の占める割合が66.0%と4大SNSの中で最も高い。
◆X
男女ともに20代が多いが、他SNSと比べ、20・30代男性の割合が最大。
男性の割合は48.7%であり、最も男女の釣り合いが取れている。
購買情報収集意識
以下ではユーザーの購買意識に関する14項目のアンケートを実施した結果と、それぞれから考察できることを記載しています。
考察
◆TikTok利用者は価格に囚われず衝動買いする男女が多い
TikTokでは、「高価なものを買うときには事前によく調べる」「デザインよりも機能を重視する」ユーザーの割合が低い一方、「ブランド品や流行品を購入する」の割合が比較的高くなっています。高価格帯の商品でもデザインが良かったり、ブランド品であったり、流行っている物であれば衝動買いする若い男女が多いと推察できる。
◆Instagram利用者は拡散とそれに起因した購入が多い
「一人が好き」は少なく「アウトドア」が多い。友達と出かけることが好きな若い女性 ・「クチコミや評判を参考にする」「良いと思ったことを人に伝える」人が多いく拡散力・影響力が高い人が多い。
◆X利用者はインドア志向の男性が多い
Xでは、「一人が好き」「プライベート優先」が他SNS に比べ最大で、「アウトドア」は最小。そのためインドアな現代の若い男性が多いと考察できる。
魅力的な施策
以下では販売促進に関する施策別の効果と、それぞれから考察できることを記載しています。
考察
◆Instagram利用者はフォローでの割引施策参加に積極的なものの、シェアのハードルが高い
Instagramも「SNSで公式アカウントをフォローすると10%割引」を魅力に感じる人の割合は高い一方、「SNSでシェアすると10%割引」はやや低めであり、アカウントフォローには抵抗がないが、シェアには抵抗がある人が比較的多いことがうかがえる。
◆X利用者はフォロー/シェア等での割引施策参加に積極的
同様に、各アプリ起動者が普段魅力に感じる施策について集計すると、Xユーザーは「SNSで公式アカウントをフォローすると10%割引」「SNSでシェアすると10%割引」の項目が他SNSと比べ高く、SNSでのエンゲージメントを条件とした割引を魅力に感じる人が多いことがわかる。
媒体別のユーザーの属性や意識の違いは理解できましたか?ここからはそれぞれの広告の課金方法や表示形式を記載します。それらを踏まえた上で、あなたの商品と最も相性の良いSNSを判別してみてください。
TikTok広告
特徴
TikTokは若年層ユーザーに届きやすく、カジュアルで身近な雰囲気が好まれる。Z世代に身近な商品のBtoC広告、例えば化粧品や食品、アプリゲームなどの広告の配信先としてより適している。
TikTokはユーザーのフットワークが軽く、拡散力が高いため「TikTok売れ」と呼ばれるような爆発的な商品ヒットが生じやすい。
課金方法
インプレッション課金
-インプレッション数に応じて発生。1,000インプレッションあたり100〜500円。
クリック課金
-リンクや広告がクリックされた数に応じて発生。1クリック100〜200円。
再生課金
-動画の再生にあわせて発生、1再生ごと5〜60円が相場。
期間契約型
-チャレンジ広告や、インフィード広告に適用される。チャレンジ広告ではベーシックプランで1,000万前後、インフィード広告では最低額の「Brand Premium」でも42万円から、最高額の「TopView」では625万円からと高額なのが特徴。
表示形式
起動画面広告
-すべてのTikTokユーザーに起動時に表示されるもので、1日1社限定で高額。
チャレンジ広告
-企業側でテーマとなる#(ハッシュタグ)を用意し、その#にあわせた動画をユーザーに作成して投稿してもらう参加型広告。拡散を狙えるが高額。
インフィード広告
-投稿欄の「おすすめ」に表示される動画広告で、一般投稿と同じように掲載され、広告だと気付かれないことも多い。
ブランドエフェクト(運用型広告)
-ユーザーの一般投稿にブレンドされて配信。TikTok以外のアプリへ広告配信が可能。
Facebook広告
特徴
-実名利用であるためユーザーの登録属性も信用度が高い。Facebookは実名での登録を基本としており、「氏名」「年齢」「地域」「趣味・関心」「勤め先」などユーザー自らが登録した情報を元に、精度の高いターゲティングを行うことができる。
配信先が豊富なのも特徴で、Facebookのフィードだけでなく、MessengerやInstagram、Facebook広告が提携しているモバイルアプリやWebサイトへの出稿(Audience Network)が可能。少額から細かくターゲティングした広告展開がしやすい。
課金方法
インプレッション課金
-インプレッション数に応じて発生。1,000インプレッションあたり100〜500円。
クリック課金
-リンクや広告がクリックされた数に応じて発生。1クリック100〜200円。
表示形式
-画像広告(写真広告)
-動画広告
-カルーセル広告
-スライドショー
-コレクション広告
-ダイナミック広告
-リード獲得広告
-クーポン広告
-イベント広告
Instagram広告
特徴
Instagramは、10〜20代の女性の利用率が高く、化粧品や美容グッズ・ファッションなど女性向けの商材との相性が良いのが特徴。また、実名制のFacebookと同一のプラットフォームで管理できるため、高いターゲティング精度を誇る。
課金方法
インプレッション課金
-インプレッション数に応じて発生。1,000インプレッションあたり100〜500円。
クリック課金
-リンクや広告がクリックされた数に応じて発生。1クリック100〜200円。
Thruplay課金(動画15秒再生課金)
-動画が15秒再生されたタイミングで発生。「エンゲージメント」のキャンペーンで、エンゲージメントタイプを「動画の再生」に設定した場合に選択可能になる。
表示形式
-フィード
-プロフィールフィード
-ストーリーズ
-リール
-発見タブ
-発見ホーム
-検索結果
X広告
特徴
Xは10〜30代を中心とする若年層の利用が多いSNSプラットフォーム。実名制ではないため、Facebook広告のような詳細なターゲティングはできないが、ユーザーの趣味や関心を軸にターゲティングしていくことができる。
課金方法
フォロー課金
-フォロワーを獲得した時点で広告費用が発生。フォロワー獲得に対して課金されることが特徴で、アカウントのフォロワー数を増加させたい時に利用される。
クリック課金
-広告内のリンクがクリックされた時点で広告費用が発生。リンク先に自社のランディングページを設定するという運用が一般的で、サイトへの集客を行いたい場合に重要。
エンゲージメント課金
-いいねやリツイート・コメントなど、広告に対するユーザーからのアクションに対して広告費用が発生。いわゆるエンゲージメントに対して課金がされていく。
アプリクリック/インストール課金
-広告からアプリをクリック、またはインストールした際に広告費用が発生。アプリケーションの認知度やダウンロード数を増やしたい場合に利用される。
インプレッション課金
-広告のインプレッション(表示回数)が1000回ごとに広告費用が発生。1,000表示ごとの課金のため、ユーザーが実際に広告の内容に目を通しているかまでは考慮されない。
試聴課金
-広告動画の視聴に対して広告費用が発生。動画のサムネイルがユーザーに表示されただけでは課金されない。課金方法については以下から選択可能。
①動画が15秒再生、または再生完了された場合
②動画の50パーセント以上が画面に表示された状態で2秒経過、または動画の拡大表示・ミュート解除が行われた場合
③動画全体が画面に表示された状態で3秒経過、または動画の拡大表示・ミュート解除が行われた場合
④動画の50パーセント以上が画面に表示された状態で6秒経過、または動画の拡大表示・ミュート解除が行われた場合
表示形式
-画像広告
-カルーセル広告
-モーメント広告
-テキスト広告
まとめ
あなたの商品と最も相性の良いSNSの候補は見つかったでしょうか。SNSマーケティングは色々な方法で試行錯誤しながら最善の方法を探すことが重要です。ただSNSの媒体も多種多様になった現代において、全ての方法を試すのは難しくなっています。そのためそれぞれの媒体のユーザーや広告の特徴を理解した上で、自分の商品のペルソナとよりマッチした手法をあらかじめ絞る必要があります。ぜひこの記事の情報を元にあなたの商品とより相性の良いSNSを見つけてみてください。
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