戦国時代 戦のルール
戦国時代の戦シーンに、「エイエイオー!」と声を出しているシーンがあります。あの「エイエイオー!」は、どのタイミングで言っているのかなぁ?と調べていたら・・・。戦のルールというのを見つけました。
昔の戦といえば・・・。
「やぁやぁ、我こそは!」
とまず自己紹介をする・・・と聞いたことがあるかと思いますが、これにはちゃんとルールがあるそうです。
まず、自己紹介の口上中は、攻撃をしてはいけない、ということ。そして、自己紹介の内容は、名前、出身地だけでなく、この戦をするにあたっての大義名分、家系を長々と語ることもあったようです。なぜかというと、大声で自己紹介をすることで、この戦で、「誰が」「誰を」討ち取ったのかを明らかにするため。相手が大物であればあるほど、多額の恩賞が与えられたんだそうです。あと、自分のこれまでの武勇を語ることで、相手を挑発したり、味方の士気を上げたりする効果もあったそうです。
この「名乗り」という自己紹介は、鎌倉時代くらいまでの戦で行われていました。大河ドラマ「麒麟がくる」の舞台は、室町時代。その頃は、名乗りを上げるということは、少なくなっていっていたようですが、少ないながらも、味方の士気を上げたり、上司へのアピールをしたり、という意味で行うこともあったようです。
さて。戦をすることが決まると、準備が始まります。
必要な兵士や武器を調達するのはもちろん、出陣の日を決めて、神社などで必勝祈願の祝詞をあげてもらって、出陣式を行います。
それから、「エイエイオー!」と鬨の声をあげて、いよいよ出陣の運びとなります。「エイエイオー!」はこのタイミングなんですね!
ちなみに勝利した後には、勝ち鬨をあげます。
いざ、敵と向かい合い、戦がスタート。激しい攻撃!!!!!!!かと思いきや。。。
なんと、まず最初に行うのは、「悪口合戦」なんだそうです。お互いの総大将の悪口を言い合って、テンションがアップしてきたところで、やっと合戦が始まるんだそうです。
悪口合戦・・・・・。
ちなみに、ドラマでは、馬に乗って戦場を走り回りながら戦っている~なんてシーンが描かれることがありますが、実際には、馬に乗ったまま戦うことはなく、馬から下りて、戦っていたそうです。
最終的には、取っ組み合いのケンカになり、脇差し等で刺していたそうです。
そういえば。
現代でも、戦隊ヒーローものとか、敵と戦うような作品の中でも、まずは「名乗り」をあげてから戦いに入りますし、名乗っている間は、敵は攻撃せずにちゃんと待っていますよね。これは、昔の戦の「名乗りの口上」を取り入れているんだそうですよ。
現代社会の中にも、武士のルールは残っているんですね♪