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サッカーJFLMIOびわこ滋賀と読書が大好き。F.Scott Fitzgerald、Raymond Carver、Paul Auster、Kurt Vonnegut、金庸、武俠片、王家衛

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 レイラックの解放

 蒼天の5月5日。絶景のスタジアム。3500人弱の観衆。賑わうゴール裏。5-0の勝利。レイラック滋賀のすべてのよきものが詰まった時間と空間に居合わせ、過ごすことができた。サッカーを観ていると、応援していると「こういう試合」に出くわすことがある。年に数回か、一回か、あるいは何年に一度か。  昨年の最終盤のスタメンをほぼ残し、更に戦力を加えたチームはしかし、ここ数試合はもがいているようにみえた。と言っても勝敗は五分、優勝を狙っているとはいえ、順位も悲観するほど悪くない。だが、も

    • レイラック滋賀の立つところ

       どこにいるんだろう。入場すると南北が水平にすこん、と抜けた真新しい、近未来的なスタジアム。振り返ると長い長いスロープから歩道にまで至る200メートルほどの入場列が途切れない。ゴール裏も人、人、人。スタジアムの大屋根に反響して太さを増すゴール裏の声援。フラッグがメーンスタンドのあちこちに翻る。ピッチを力強く駆ける水色のユニホーム。銀嶺の伊吹を従えた電光掲示板に映る数字は「4152」。一体俺は、どこにいるんだろう。  3月10日、レイラック滋賀が今季ホームスタジアムに加えた彦

      • 2023レイラック滋賀を振り返ってみたってよ!

         2023シーズン、3位と過去最高順位を達成した今季レイラック滋賀。2位とは勝ち点1差、負け数はHondaに次いで少ない。  開幕から好スタートを切ったのはやはり、新加入の個々の力が大きかった。まずは平尾選手のセットプレーからのアシスト量産で、波に乗った。安定したDFラインをベースに激しくプレッシングに行き、奪うと手数をかけない攻撃を選択、個の力でゴールをもぎ取れるシーンが多かった。  いったんは首位に立ち、前期を3位で折り返すが、夏場に勢いを失った。真夏の炎天下でのゲーム

        • レイラック滋賀2023シーズンMVPを勝手に選んでみたってよ

           いつまでもくよくよしていられないし、今季はあそこまで悔しい思いをするほど飛躍した年。と、いうことで久しぶりに選手振り返り&私的MVP選定に臨みたい。  GK 伊東選手 開幕からスタメンを掴み、好セーブ連発でチームを支え続けた。抜群の反射で長身を伸ばしての枠いっぱいでセーブするプレーは華があり、チームを盛り立てた。キックの精度も試合を経るごとに向上し、絶対的な守護神となった。あのセーブがなければチームがノっていく事はなかったはずだ。  DF   平井選手 3バックの右が定

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          11月26日

           あの11月26日は、今でも輪郭がぼんやりゆがんだままだ。吸い込まれそうな秋空と、水色と白と紫の旗の乱舞がとてもまぶしくて、日射しは暑いくらいで、でも手足は緊張で少し重たかった。  試合前から、ゴール裏は人だかりで賑やかで、頼もしくて嬉しくて、キックオフはホイッスルが聞こえなくて、蹴り上げられたボールで、さあ始まった、と思った。手足は重たいままだった。  CKは、いつも通り声で押し込むイメージで声を出す、と構えた。平尾選手がボールをセットした瞬間、ゴールして選手たちが沸き立つ

          レイラック滋賀、なんか応援凄くなってるってよ!

           2位ソニー仙台との勝ち点差は3、残る試合は2。スタジアムに着くまでは、入場してからも「2連勝当然だぜ!ソニーさんにプレッシャーかけてやるぜ!オラオラ」的な心境であった。なにせホーム布引。クラブが頑張って集客策を打ち、ゴール裏の人数も増えているこのムード。改めて、負けるわけないやろ!と選手入場で意気軒昂に「周航歌」チャントの声を、いつも通りに張り上げた。  よっしゃ今日も勝つ!さあゴールや!と意気込みながら聞いたキックオフのホイッスル。ティアモ枚方の選手たちが、こちらのゴー

          レイラック滋賀、なんか応援凄くなってるってよ!

          レイラック滋賀、なんか巻き返してるってよ!

           なんだこれは。10月29日の試合を終え、レイラック滋賀3位との順位表を見てなんだか落ち着かない。上にはソニー仙台とHondaFCしか記載されていない。この時期に、数字上の可能性ではあるが優勝も狙える、こんな高順位にいるとは。JFLで15年超戦ってきたけれども、万年中下位、昨年は最下位のクラブがここまで飛躍するとは。 もちろんファンとして、毎年飛躍を信じ願ってきたけれど、同時にJFLが甘くないことも、イヤというほどたたき込まれている。夏の補強も、順位的にはそこまでのてこ入れに

          レイラック滋賀、なんか巻き返してるってよ!

          レイラック滋賀、Jリーグ参入申請したってよ

           レイラック滋賀がJ3参入申請を行った。2月の改称時に「26年までのJ参入を目指す」とアナウンスがあり、東近江市長さんも「布引をJ仕様に」ととれる発言をしておられた。さらに、彦根市とのホームタウン提携など、急ピッチで下地が整いつつあったので、降って湧いた話、というわけではない。驚くべきは、チームが13節消化時点で首位に立っていることで「J参入が現実味をまとってきた」という点だろう。  MIO時代にも、一度参入に向けた申請(百年構想だったかな)は行って(布引にJのバッジ付けた

          レイラック滋賀、Jリーグ参入申請したってよ

          どーしちゃったレイラック滋賀!

           いやーどーしちゃったのよ!MIOびわこ滋賀改めレイラック滋賀!5月になっても、この「あらまあ、一体どーしちゃったのよ」気分が抜けない。  何がどーしたのか、って、今のレイラックの順位に尽きる。6節消化しても首位可能性を維持しているなんて、驚きでしかない。いや、まだたった6試合、というのはその通り。対戦してないチームが半分以上あるし、春先の順位と夏過ぎの順位が全く異なる、なんて当然だ。 しかしそれにしても、だ。MIO時代はたいがい開幕4戦もしたらよくて中位が当たり前だったし

          どーしちゃったレイラック滋賀!

          MIOびわこ、クラブ名変わったってよ

           「MIOびわこ滋賀」名前が変わっちゃいました。「レイラック滋賀FC」。カラーも変更。緑から水色(と紫)に、琵琶湖は健在のエンブレムにしかしナマズはおらず、馬と王冠。  「MIOびわこ滋賀」になる前は「MIOびわこ草津」だったし、できた当時は「Mi-Oびわこkusatsu」だった。2006年にクラブを知った時には、何とも変わった名前だなと思ったし読みにくいよなとも。読み方自体も「みお」なのか「みーお」なのか分からない、長い、覚えにくい等々言われたものだ。私としてもアルファベ

          MIOびわこ、クラブ名変わったってよ

          MIOびわこ滋賀 JFL残留

           W杯開幕を控えた11月20日、花園ラグビー場に12183人が入り、MIOびわこ滋賀のJFL残留が決まった。5勝19敗6分・勝ち点24、16チーム中16位、堂々の最下位。なのに、生き残った。  苦しいシーズン、ファンとして見ていても降格して当然のサッカーだ。「3-1で勝つ」サッカーを志向していたそうだが、多くのパスは弱く、不正確。球際に行く強さもスピードも足りない。繋ごうとしてはすぐに引っかけられて逆襲を食らい失点。相手のビルドアップを全く止められずズルズルとDFに圧力をか

          MIOびわこ滋賀 JFL残留

          最下位のMIOびわこ滋賀

           最下位。とうとう最下位だ。23試合を終えて4勝3分16敗、得失点差-31で16チーム中16番目。この下はない。総得点14、総失点45でともにリーグワースト。実に見事な最下位。試合内容はいいけど、などと言い訳しようのない数値だろう。これでHonda、大分相手によく勝ったな、というくらいなものである。    2008年JFL昇格以来、最高順位が7位と中下位、まあほとんどは下位のMIOだが、実は最下位にいたことはない。少なくとも折り返し後に最下位、というシーズンは一度もない。なん

          最下位のMIOびわこ滋賀

          うなだれる選手たち・手を叩く私たち

           天皇杯1回戦は延長後半にFKのこぼれ球を決められ、1-2で敗れた。今季、リーグ・天皇杯あわせて11試合、90分での勝利はわずか1度。うち続く敗戦に、試合後バック芝生席のサポーターエリアに挨拶に来た選手たちは、一度頭を下げた後、幾人かが芝に膝をつき、あるいは崩れ落ちて立ちあがれず、憔悴の濃さがうかがえた。拍手に応える選手も明らかに覇気を欠き、見ているこちらが目をそらしたくなるほどの痛ましさだった。  一体どんな気持ちなのだろう。私は選手じゃないから分からない。悔しさ、情けな

          うなだれる選手たち・手を叩く私たち

          MIOびわこ滋賀最大の危機

           「このままでは降格」が頭をよぎる。MIO滋賀昇格以来最大の危機だろう。現在8節を終えて1勝1分け6敗、得失点-14の15位、16位の新宿は1試合少ないため、新宿が1勝すれば最下位転落である。 最高順位が7位のMIOとはいえ、実は残留争いの年はあまりない(2017年にヒヤッとしたくらいか)。開幕4連敗の昨季も、その後にまあまあ立て直せたため、降格の心配はなかった。  JFLでは準加盟クラブから毎年のようにJリーグへの昇格があり、場合によっては最下位でも残留できるが、昨年いわ

          MIOびわこ滋賀最大の危機

             育成論のゆくところ

           「これでいいのか日本サッカーの育成論」  近ごろ、そう思う。高校サッカーのあり方に、ではない。指導者の資質(体罰・暴言・ウサギ跳びの類いはアウトよ)云々、でもない。これでいいのか、と思うのは「現在の育成論の帰結するところ」だ。つまり「W杯で勝つため、欧州と渡り合うためにどうあるべきか」という今現在の育成論のあり方は正しいのか、と。  正しいに決まってる。少なくとも少年サッカー大会での勝利、選手権での優勝しか視野に入らない育成論よりは。そう考えてたし、いまもそう考えている

             育成論のゆくところ

          MIOびわこ滋賀21シーズン回顧選手編

           永冨選手 安定したセービングに加え、キックの精度もさらに向上、GKから短いパスを繋いでいくビルドアップも見せた。本来足元を得意とするタイプではないと思うが、果敢に挑戦してくれた。  角田選手 CBの一角としてほぼ不動の活躍。守備の固さに加えて、中盤まで持ち上がったときの期待感は大きい。角田選手が余裕を持って持ち上がれるようなサッカーが必要だろう。  早矢仕選手 開幕直後は控えだったが、右SB、そしてCBとしてほぼ不動の活躍ぶり。個人的にはチームMVPをだしてもいいくらい

          MIOびわこ滋賀21シーズン回顧選手編